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レゴのミニフィギュアは、こんなふうに作られている

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2018年11月09日 20:02  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<1978年に素朴な警察官のフィギュアが登場して40年。レゴのミニフィグ人気はとどまるところを知らない。250人のデザイナーから成る同社のデザイン部門は、どうやって多彩なミニフィグを生み出しているのだろう>


※この記事は、レゴブロック誕生60年を記念した特別編集ムック「レゴのすべて」より。ムックでは、その歴史から製造現場の舞台裏、人気シリーズの紹介まで、本拠地デンマークでも取材を行ってレゴの魅力に迫った。


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レゴ・グループは創業以来、人々をとりこにする精巧なブロックの世界をつくり続けてきた。しかし70年代、同社のデザイナーたちがあることに気付いた。レゴの世界には重要な要素が欠けていた。その要素とは人間である。言ってみれば、舞台だけ出来上がっていて、そこで演じる役者がいない状態だった。


それが変わったのは1978年。デザイナーのイェンス・ニゴール・クヌーセンが最初のミニフィギュア(ミニフィグ)を作ったのだ。このときデビューしたミニフィギュアの1つが、にっこり笑う警察官だった。制服はステッカーで貼り付けてあった。


40年前に初めて発売された警察官のミニフィギュアを今回リバイバルさせたもの。素朴な表情は変わっていない COURTESY LEGO GROUP ©2018


2018年は、ミニフィギュアが誕生して40周年。レゴ・グループはそれを記念し、パーティーをテーマにしたシリーズの一環として、40年前の警察官のミニフィギュアをリバイバルさせた(今回は制服がボディーにペイントされている)。


 


70年代のミニフィギュアの表情はほほ笑みだけだったが、今のミニフィギュアは、しかめ面をしていたり、ゆがんだ笑みを浮かべていたり、愛嬌たっぷりにウインクしていたりする。黒くて丸い目玉が2つと、にっこり笑う口が描かれただけの警察官は、最近のミニフィギュアに比べるとずいぶん素朴な印象だ。40年でレゴのミニフィギュアがいかに大きく進化したかがよく分かる。


 


「昔よりもミニフィギュアに力を入れている。さまざまな職種のミニフィギュアを作り、細部にこだわり、個性も豊かにした......ごっこ遊びの体験を充実させるためだ」と、レゴ・グループのデザイン担当副社長を務めるマシュー・ジェームズ・アシュトンは言う。


COURTESY LEGO GROUP ©2018


レゴのミニフィギュアは、コレクターグッズとしても人気が高い。その人気は、レアなアクションフィギュアをも上回る。デザインチームはミニフィギュアを作るとき、ファンの期待に応えるために想像力を駆使する。「デザイン部門には250人のデザイナーがいて、誰もがあふれんばかりのアイデアを持っている。将来作るミニフィギュアのアイデアに事欠く心配はない」と、アシュトンは言う。


チームのメンバーとミニフィギュイアのデザインを検討するアシュトン(左) COURTESY LEGO GROUP ©2018


レゴオリジナルの新しいミニフィギュアのシリーズをスタートさせる場合は、デザイナーたちがブレインストーミングを行い、アイデアのスケッチを描くことから始める。ここで目指すのは、できる限り多様なミニフィギュアを用意し、できるだけ幅広いファンにアピールすることだと、アシュトンは語る。


 


「幸い、最初に作られたミニフィギュアは非常にシンプルなものだった。それは、真っ白なキャンバスのようなもの。そこにはどんなキャラクターでも描くことができる」と、アシュトンは説明する。「最初のミニフィギュアは、遊びやすいように機能性を最優先にデザインされたようだ......当時のデザイナーたちは、自分たちが作ったミニフィギュアが今のような大人気になるとは思ってもいなかっただろう」


製造途中のミニフィギュア COURTESY LEGO GROUP ©2018


「大人気」という言葉では足りないくらいだ。『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』など、映画やテレビドラマ、コンピューターゲームなどの大ヒットシリーズはことごとく、キャラクターをレゴのミニフィギュアとしてデビューさせようとしてきた。


 


レゴのデザイナーたちは映画会社と緊密に協力し、キャラクターの外見だけでなく、性格までフィギュアに反映させようと努めている。『ハリー・ポッター』のファンなら、レゴで完璧に再現されたホグワーツ魔法魔術学校のセットを舞台に、ハリーやハーマイオニーのミニフィギュアで遊びたいはずだ。もちろんそこに、『スター・ウォーズ』のハン・ソロを登場させることだってできる。


新商品の開発に取り組むアシュトン COURTESY LEGO GROUP ©2018


『ハリー・ポッター』の世界が初めてレゴで再現されたのは、2001年のこと。そのとき発売されたのは「組み分け帽子」のプレイセットだった。それ以降、『ハリー・ポッター』の人気を追い風に、レゴも売り上げを伸ばしていった。


 


『ハリー・ポッター』とレゴの密な関係は、最近の新しい商品を見ればよく分かる。例えばホグワーツ城のプレイセットは、発売後も改良が続けられ、そのたびにより精巧に、より映画に近くなっている。ファンは、ハリーとロンが暴れ柳にあわや激突しそうになったシーンや、ハリーが初めてクィディッチの試合に臨んだシーンもレゴで楽しめる。いずれは、映画シリーズ8作の全シーンがレゴの世界で再現されるようになるだろう。


工場の製造現場 COURTESY LEGO GROUP ©2018


子供だけでなく、大人もレゴのミニフィギュアにのめり込むのは、子供の頃にレゴで遊んだときを思い出すからだと、アシュトンは分析する。「大人たちは子供時代への郷愁があり、その記憶を手放したくないと感じている。記憶の中の経験をもう一度体験したいと思う人もいる」


 


「70年代後半〜90年代前半に子供だった人たちは、レゴで遊び、ミニフィギュアに夢中になった経験を持つ。その人たちが大人になった。中には、今も子供の心を持ち続けている人も多い」と、アシュトンは言う。


 


そうした大人が親になれば、わが子にレゴを買い与えるだろう。こうして、ミニフィギュアの人気は続く。きっと今から40年後も。


ハリー・ポッター・シリーズの新作ミニフィギュア COURTESY LEGO GROUP ©2018


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※レゴブロック誕生60年を記念した特別編集ムック「レゴのすべて」。その歴史から製造現場の舞台裏、ミニフィギュア(ミニフィグ)誕生秘話、人気シリーズの紹介まで、本拠地デンマークでも取材を行ってレゴの魅力に迫った。



ニューズウィーク日本版編集部


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