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話題のJT若手研究員企画「kitoki」、謎のベール剥ぐ…一般発売しない新感覚デバイス

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2018年11月09日 22:02  Business Journal

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写真新感覚のリフレッシュデバイス「kitoki」
新感覚のリフレッシュデバイス「kitoki」

 1日の仕事を集中してこなすうえで、リフレッシュは必要不可欠だ。例えばコーヒーを淹れたり、ちょっとした体操を行ったりと、誰もが自分なりのリフレッシュ方法を持っていることだろう。そんなリフレッシュのツールとして長年愛され続けているのが、たばこである。


 国内のたばこ最大手であるJT(日本たばこ産業)が7月30日に発表した「全国たばこ喫煙者率調査」によると、今年の男性の喫煙率は27.8%。それこそ昔はたばこを吸いながらモーレツに働くビジネスパーソンが多かったろうが、近年は世界的に禁煙化が進んでいることもあってか、喫煙率は年々減少している。


 そんななか、機器などの開発や製造を手掛けるメーカー「スタッフ」が、JTのたばこの研究データを基に開発した、新感覚のリフレッシュデバイス「kitoki(キトキ)」が今、注目を集めている。


 「スタッフ」がJTとデザインスタジオの「we+」と共同で開発した本製品。クラウドファンディングにて資金集めを行ったところ、開始からわずか50分で目標金額の100万円に到達したのだという。その後も支援者は増加し続けており、9月12日の時点で、988万7400円を集めているのだ。


 これほどまでに注目を集めるkitokiとは、いったいどのようなデバイスなのだろうか。企画プロデュースを行ったJTに話を聞いた。


●喫煙の“深呼吸”と“消火”を再現し、3分間リフレッシュ


 kitokiは新感覚リフレッシュデバイスとのことだが、どのように使用するものなのだろうか。


「弊社が行っているたばこ研究からは、喫煙時に深呼吸をすることで精神性の発汗が減少し、その後たばこの火をもみ消すことで精神性発汗が微増する、というデータが得られています。そこから『喫煙のために深呼吸を繰り返すことで心身がリラックスし、その後火を消す動作によって心身が小覚醒する』と仮説を立てており、これを『リフレッシュ効果仮説』と呼んでおります。このリフレッシュ効果を再現することで、手軽かつクリーンなリフレッシュを行えるデバイスとして企画されたのがkitokiです。


 使用方法は、kitokiの本体を片手で持ちながら吸い口をくわえ、深呼吸を何度か繰り返すだけ。心身が十分にリラックスしたらkitokiが振動して小覚醒を促しますので、それでリフレッシュは完了となります。一連の動作は約3分程度で行えますので、仕事や移動の合間などに使用することで、仕事の生産性やクリエイティビティの向上が期待できます」


 確かに仕事に行き詰ったときなど、3分程度で気分転換できるというのは非常にありがたい。しかし、たばことは異なりkitokiには当然ながら火はついていない。小覚醒の振動のタイミングはどのようにして測っているのだろう。


「前述した精神性発汗というのは、精神的な緊張や動揺、情動の変化によって発生する汗のことで、顔面や手のひら、足裏などから発汗します。kitokiの本体には2つのセンサーがついており、ここで手のひらの発汗量を計測することによって、心身のリラックス度合いを測定しております」


 ちなみに、kitokiを吸うとどんな味がするのだろうか。


「kitokiは深呼吸そのものを目的としたデバイスなので、味のするものではありません。その代わり本体に国産の天然ヒノキを使用しているため、ヒノキの香りによって通常より爽快感の高い深呼吸体験が可能となっています。たばこ研究から生まれたデバイスではありますが、あくまでたばことは別製品となります。」


●研究目的での取り組みから、嗜好品としてのkitokiへ発展


 たばこの所作を基盤とした、ユニークな本製品。このような製品が誕生した理由も聞いた。


「弊社には昔から『嗜好品とは何か』『嗜好品が人間に提供する価値とは何か』といった、嗜好品にまつわる根源的な問題について考え、議論する風土が根ざしています。特に未来の嗜好品研究につながりうる議論や活動には力を入れており、kitokiもそのなかから生まれました。


 きっかけとなったのは、弊社の若手研究員たちと、デザインスタジオwe+様が共同で議論を行うなかで生まれた、『喫煙行為が持つ価値のひとつに、自然に深呼吸できることがあるのではないか』という仮説です。この仮説から、『口に咥えて吸って深呼吸する』という価値を、たばことは別のかたちで具体化する取り組みが始まりました。さまざまな試行錯誤を繰り返すなかで、リフレッシュ効果の要素を組み合わせることを思いつき、嗜好品としてブラッシュアップしていった結果、現在のkitokiのかたちになった、というわけです」


 リフレッシュ用の嗜好品として製作されたデバイスではあるが、その根幹は研究でのデータ収集にある、ということか。研究目的と嗜好性を両立した製品であるため、開発にあたっても様々な苦労があったようだ。


「とにかく抽象度の高いコンセプトであるため、製品として具体的な仕様に落とし込む部分は非常に苦労いたしました。


 例えば、ひと口にリラックスといっても、精神性発汗というものはユーザーによっての個人差も大きいうえ、測定する状況によっても激しく変動するものです。そのため製品化するにあたっては、そのような個人差や変動を補正して、いつ誰が使っても安定してリラックス度合いを測定できるアルゴリズムの開発が不可欠でした。


 また、kitokiは嗜好品に分類される製品であるため、機能性だけでなく、形状、大きさ、質感といった感性価値も重要なファクターとなります。そのうえ量産品としての加工面での制約も課題となっておりましたが、共同開発者のwe+様とスタッフ様のお力によって、機能性、使い心地、量産性の全てをクリアした製品を開発することができました」


 今のところクラウドファンディングで支援者を募り、リターンとしてkitokiを配布するスタイルをとっているが、将来的に販売する予定はあるのだろうか。


「現在行っているクラウドファンディングでは初期販売数量の1000個が完売となったため、新たに300個の増産が決定いたしました。今後も動向次第で増産される可能性はありますが、現状、一般販売する予定などはございません。今回の販売動向などは研究活動における知見のひとつとして、注視していく考えです。」


 これだけ面白い製品を販売しないというのは、若干もったいないようにも思えてしまうが、やはり研究データの収集というのが第一義としてあるのだろう。今回kitokiによって得られた研究データが、我々の未来のリフレッシュにつながることを期待したい。
(文・取材=A4studio)


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  • 何だかわかんねぇが、煙草の代わりになるたぁオレには思えねぇな、と次元大介あたりは言いそう。
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