気仙沼ニッティングが関東初出店、鮮やかなカラーのカシミヤマフラーが新登場

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2018年11月16日 21:13  Fashionsnap.com

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気仙沼ニッティング東京 外観 Image by: FASHIONSNAP.COM
宮城県気仙沼市を拠点に手編みのニットを展開する気仙沼ニッティングが11月17日、北参道に新店舗「気仙沼ニッティング東京」を出店する。本店を構える気仙沼市以外では初の常設店舗となる。11月16日の今日、関係者向けの内覧会が開催された。

 気仙沼ニッティングの御手洗瑞子代表は、米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに就職後ブータン政府に勤め、産業の形成や発達について学んだ。2011年の震災をきっかけに帰国し、被災地で自信を持って働ける産業を立ち上げる必要を感じたことをきっかけに、2012年に「ほぼ日刊イトイ新聞」のプロジェクトとして漁師(フィッシャーマン)の町である宮城県気仙沼でニットの製作を開始。2013年に気仙沼ニッティングを法人化し、編み物作家の三國万里子のデザイン監修のもと、メイン3型のニットを中心に帽子といった小物類の製造から企画、販売まで行っている。ニットの縫い子は気仙沼市と南三陸を中心に発信する三陸新報の求人欄で募集し、現在は市内在住の主婦などを中心とした約70人が携わっている。自社での研修のほか気仙沼市の2ヶ所の災害公営住宅の集会所で研修を開催することで、縫い子の技術を保持しているという。2014年には気仙沼市で本店の「メモリーズ」をオープンした。
 同社はこれまで東京では月1回、そのほか全国各地で不定期で受注会を開催。予想以上の反響を受けて、御手洗代表が「もっと多くの人に納得がいくまで製品を選んでもらいたい」と考え、関東圏への出店を決めたという。東京での受注会に各地から顧客が訪問していたことからアクセスの良さなど立地にこだわり、新店舗は東京メトロ副都心線北参道駅からほど近い明治通りに面したビルの1階にオープン。面積は約26平方メートルで、シンプルな木材を什器に採用しアイテムの見やすさとナチュラルさを意識した。
 取扱商品は、フルオーダーメイドのカーディガン「MM01」(15万1,200円)をはじめセミオーダーのセーター「Me」(8万6,400円)や既製品のガンジーセーター「Etude」(7万5,600円)、ニット帽「ポンポン帽」(1万3,500円/全て税込)をラインナップ。オープンを記念して用意する新作のカシミヤのマフラー(価格非公開)は凹凸のある仕上がりが特徴で、三國と御手洗代表が鹿の子編みのぼこぼことした武骨な印象とカシミヤの柔らかさのギャップに製品としての魅力を感じたことから取り入れたという。これまでのナチュラルなカラーとは異なり、ヴィヴィッドな色合いを採用。多くのカシミヤは素材の繊細さから色の種類が限られていたが、同社では独自に撚糸の本数を考案し何度も染色工場と試行錯誤を重ね、鮮やかな色で染めたカシミヤアイテムの製作を可能にした。
 オープンに際し御手洗代表は「今まで場所と時間が限られていることを歯がゆく思っていた。新店舗で多くの人に会えるのを楽しみにしている。新作のマフラーの見た目と触り心地のギャップは私も驚くほどなので、皆さんにも是非体感してほしい」とコメント。同社は今後も気仙沼市の産業の1つとして事業を展開し、全国での受注会は継続していく。
■気仙沼ニッティング東京オープン日:2018年11月17日(土)住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-41-8 1階営業日:毎週金曜日、土曜日、日曜日営業時間:12:00〜19:00電話番号:03-6804-5507
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