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万引きを繰り返す「クレプトマニア」 治療に「ボクシング」プログラムという試み

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2018年11月17日 09:52  弁護士ドットコム

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クレプトマニア(窃盗症)とよばれる病気がある。だめなことだとわかっているのに、万引きをくりかえしてしまう依存症だ。大森榎本クリニック精神保健福祉部長で精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳氏は「回復のためには、今日1日、盗まないようにどうすごしていくかが大切」と指摘する。


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大森榎本クリニック(東京都大田区)では、クレプトマニアの治療の1つとして、ボクシングプログラムをおこなっている。11月1日、都内で弁護士・家族向けセミナー(連続5回セミナーの3回目/http://www.enomoto-clinic.jp/newsrelease/?p=505)が開かれ、同クリニックの精神保健福祉士、伊藤彰彦氏がプログラムについて説明した。


●目的は「治療からの脱落を防ぐこと」


「ボクシングプログラムを受けている人の多くは再発していない」と伊藤氏は力強く語る。


ボクシングプログラムの参加者は10代〜60代と幅広く、半数以上が女性だ。激しいプログラムではなく、性別や年齢を問わずに参加してもらえるように工夫している。ボクシングを通し、衝動性をコントロールする「セロトニン」が活性化するなどの精神面への効果が期待される。


また、クレプトマニア治療での大きな課題が、いかに治療を継続させるかだ。クレプトマニアは、再発することが多い。回復したように見えても繰り返すため、治療は長期間、継続していかなければならない。しかし、終わりがみえない治療から脱落してしまう人も少なくない。


ところが「裁判で執行猶予の判決が出たとたん、治療を中断してしまう人が多い」と伊藤氏は問題視する。そこで、ボクシングを通じた治療により「とにかく楽しんでもらう。治療からの脱落を防ぐことが目的です」(伊藤氏)。


●「ボクシングで得たものは社会でも通用する」

伊藤氏は、約10年の格闘技経験があり、プログラムにも携わっている。セミナーでは、伊藤氏とプログラムを指導する元プロボクサーの鈴木光一氏が、実際におこなっているボクシングプログラムの一部を実演した。


鈴木氏は、「ルールの中でうまくやっていかなければいけないのは、社会も同じ。ボクシングで得たものは社会でも通用する」と話した。



会場には、クレプトマニアの弁護を手がけている高木良平弁護士も参加。実は高木弁護士、ボクシングの経験者でもある。斉藤氏の呼びかけで実演に参加し、迫力あるスパーリングに、会場からは拍手が巻き起こった。


(弁護士ドットコムニュース)


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