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実話に基づく骨太見ごたえ映画5選

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2018年11月17日 12:02  教えて!goo ウォッチ

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写真実話に基づく骨太見ごたえ映画5選
実話に基づく骨太見ごたえ映画5選
最近は定額制のサービスが増えてきたため、以前よりも映画を見る機会が増えたという人も多いのではないだろうか。中でも実話が題材になっている映画は、「事実は小説より奇なり」ということわざがあるように、興味深い作品が多い。ちなみに、今年ヒュー・ジャックマン主演で話題になった『グレイテスト・ショーマン』も実在の興行師PTバーナムを題材とした映画だ。「オススメの実話映画を教えてください」という質問が「教えて!goo」に来ているように、実話をベースにした映画ファンは多いようだ。そこで今回は、弁護士であり映画評論家でもある坂和総合法律事務所の所長、坂和章平さんに実話に基づく骨太見ごたえ映画5選を紹介してもらった。

■『戦場でワルツを』


最初の作品は、レバノン戦争を題材とした、アニメーションとドキュメンタリーの融合作品だ。

「冒頭、主人公アリ・フォルマン監督が旧友から『毎夜26匹の犬に襲われる夢に悩まされている』という相談を受けます。この夢は、いったい何を意味するものなのか。ひょっとして、自分たちが19歳で兵役に就いたレバノン戦争の後遺症ではないのかと悩む中、アリは『当時の記憶が全くない』ことに気づき、そこから24年前の記憶をたぐり寄せる旅がはじまります。アリの記憶の断片はベイルート西部の海を全裸で漂うという奇妙なものですが、さまざまな人々の証言から何を思い出すのか」(坂和さん)

本作は、第81回アカデミー賞で滝田洋二郎監督の『おくりびと』の対抗馬としてノミネートされた作品とのこと。

■『人類資金』


次は、『亡国のイージス』などでおなじみの阪本順治監督と福井晴敏のコンビによる作品だ。

「本作は、1945年に笹倉大尉の手によって東京湾に捨てられた600トンもの金塊が、翌年4月にGHQにより回収され、それを元手に今なお秘密裏に運営されていると噂される『M資金』が題材となっています。本作のハイライトともいえる最後の演説のシーンでは、それが『人類資金』になる理由がみてとれることでしょう。そして、本作を読み解く中で『現在のルール=金融資本主義』というものが、必ずしも万全の体制ではないことを理解してもらえればと思います」(坂和さん)

「M資金」というものが存在することすら知らなかったという人も、これが完全なるフィクションではないことを実感してもらいたい。

■『オマールの壁』


次は、イスラエル・パレスチナ問題の象徴ともいえる「分離壁」をテーマにした『オマールの壁』を紹介してもらった。

「『万里の長城』や『東西の壁』は知っていても、イスラエル・パレスチナ問題の象徴の1つ、ヨルダン川西岸地区に建設されている『分離壁』については知らないという日本人は多いのではないでしょうか。本作で描かれているのは国家全体のことではなく、あくまで4人の若者の生き方です。『自由の戦士』としてどう戦うかという問題と、恋人との恋をどう成就させるかという2つのテーマの行く末は……」(坂和さん)

パレスチナ人監督による本作が日本で公開された理由を考えるべきなのかもしれない。

■『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』


多くの日本人が知らないハリウッドの内幕を描いた本作は、今回、坂和さん一押しの作品である。

「ハリウッドで一世を風靡した脚本家『ダルトン・トランボ』を知っている日本人は少ないと思います。しかし、偽名で『ローマの休日』や『スパルタカス』の脚本を書いたのが彼だと知れば、きっと驚くのではないでしょうか。トランボは共産党員で、劇中でも、『赤狩り』、『ハリウッド・テン』といったエッセンスが散りばめられています」(坂和さん)

政治色の強い昔のハリウッド映画も大変興味深い。

■『歌声にのった少年』


最後は、アラブでアイドルの地位に輝いた少年のサクセスストーリ−だ。

「さきほどのイスラエルのハニ・アブ=アサド監督の作品なのですが、『オマールの壁』から一転して日本の『スター誕生!』のようなサクセスストーリーとなっています。命懸けの国境越えというテーマは共通していますが、本作は実話だけに問題提起というよりも、エンタメ色が強まっているといえるでしょう。クライマックスは、ガザ地区を強行出国してエジプトに入り、『アラブ・アイドル』に出場した主人公ムハンマドが力の限り歌うシーン。第1週でトップになったムハンマドは、2週3週と勝ち抜き、10週連続で勝ち抜けば『アラブ・アイドル』になるわけだが、さてその結末は」(坂和さん)

それにしても番組名が「アラブ・アイドル」とは、わかりやすいネーミングである。

実話を題材にした映画は、ノンフィクションから実話に基づくものまでさまざまだが、やはりそのリアリティーが作品への没入度を高めるのかもしれない。こうした映画をきっかけに、自分の知らない世界をさらに深堀してみるのも一つの醍醐味といえるだろう。

●専門家プロフィール:坂和 章平(さかわ しょうへい)
坂和総合法律事務所の所長。弁護士としての活躍だけでなく、映画評論家との2足のわらじを履く経歴を持つ。著書に、『実況中継 まちづくりの法と政策』(日本評論社)、SHOW-HEYシネマルーム1〜41』など多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)



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  • M資金の存在が公的に認められたことは無いはずだけれども。阪本順治作品なら、『KT』の方が、この企画にふさわしいと思う。
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