精神科医が教える、人生の後半を幸せに生きるために知っておくべきこと

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2018年11月17日 16:02  新刊JP

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『50歳からの人生術』(中央公論新社刊)
老後の資金があるからといって、幸せな人生を送れるとは限らないだろう。心の持ち方や過ごし方がなっていなければ、良い生活を送れることはできない。つまり、老後の質は自分自身でつくっていかなければならないのだ。

『50歳からの人生術』(保坂隆著、中央公論新社刊)では、精神科医として長年中高年の心のケアに携わってきた著者が、「老後のためにお金を貯める」のではなく「いまを大切にしながら暮らしを考える」ことで、お金の不安を静かに解きほぐし、「楽しい老後」への道を開く方法、人生後半の心の持ち方、過ごし方を紹介した一冊だ。

■老後は「多趣味」が良い

まず、趣味は多いほうがいいと保坂氏。何か一つを極めるよりも、「あれも好き、こっちも楽しい」と思える趣味をたくさん持ったほうがシニアには良いのだ。

一つしかないということはリスクもはらんでいる。もし、その一つができなくなったときの喪失感は大きい。しかし、複数の楽しみを知っている人は「あれがダメなら今度はこれ」というように上手に乗り越えることができる。

また、もう一つ、保坂氏は趣味の種類は「ひとりでできるもの」と「多人数でやるもの」を持っていると楽しいと言う。50歳以降の趣味は、極めるより楽しむことが重要なのだ。

■定年後の準備は50代に入った頃から

定年後の準備を始めるのは、50代に入った頃からがちょうどいいタイミングと保坂氏は述べる。

なぜなら、50歳という年齢は、一人前になってからの人生の中間だから。折り返してからの人生をこれまで以上に充実したものにするために、退職まで時間がある50代から本格的に準備をするのがいいという考えだ。

50代からなら新しいチャレンジを始める時間がたっぷりあるだろう。また、50代なら自分が本当に生きたいと思う人生を実現させるだけの力も備わっている。だからこそ、50代から準備することが大切なのだ。

会社を定年退職してから、せっかくの自由な時間を持て余してしまい、退屈な日々を過ごしてしまう。そんなことにならないためにも、50代のうちから、趣味や人生の楽しみ方を考え、準備しておく。そうすることで、人生の後半戦も充実したものになるはずだ。

(新刊JP編集部)

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