ゾンビの匂いや女性の香りも、VR体験に匂いを加えるデバイスをVAQSOが開発

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2018年11月21日 14:33  Fashionsnap.com

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VAQSOの川口健太郎CEO(左) Image by: FASHIONSNAP.COM
匂いVRデバイスを開発するスタートアップ企業のバクソー(VAQSO Inc.)が11月21日の今日、VR体験に匂いを加えるデバイス「VAQSO VR」のデベロッパーキットを発売した。価格は税別999ドルで、公式サイトで取り扱う。配送は11月末に開始する予定。


 バクソーは2017年1月にサンフランシスコで設立。今年6月に8KVRヘッドセットを展開する「Pimax」とパートナーシップを締結し、プラットフォームを拡大している。発売日の11月21日に行われた製品発表会では、同社CEOの川口健太郎氏が登壇し、製品と資金調達について説明。早稲田大学と連携しているベンチャーキャピタルのウェルインベストメント(WERU Investment)が約1億円(累計80万ドル)を出資しており、来年は海外の投資家が参入する予定だという。
 また、同社のアドバイザーに、LVMH系高級香水ブランド「メゾン フレグランス クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)」のマスターパフューマーであるフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が就任したと発表。伊勢丹新宿店の香水イベントで川口氏がクルジャンに出会ったことをきっかけに、バクソーの新しい切り口とテクノロジーに興味を持ったクルジャンからの提案でパートナーシップが実現したという。世界展開を見据えるバクソーにおいて、クルジャンはパフューマーとしての豊富な知見を活かし香りのキュレーションなどに関わっていく。
 量産モデルに先駆けて発売したデベロッパーキットは、本体とカートリッジ、5種類の匂いの液体がセットになっており、全15種類の匂いリペアボトル(各70ドル)からひとつずつ購入できる。海、火、森、木といった環境系やコーヒー、チョコレート、カレーなどの飲食系のほか、ゾンビの匂いや女性の匂いなどをラインナップ。法人向けには1種類3,000ドルで匂いのオーダーメイド開発も行っている。販売先は広告プロモーションやVRゲームスタジオ、IT系を想定。一般消費者向けのモデルは2019年内の発売を目指して開発を進めており、価格は2万円以内に設定する予定。無線通信技術のBLEやスマートフォンを使ったVRAの対応も視野に、モバイルバッテリー搭載による無線化を導入する。川口氏は「VR映像と匂いが連動することで新しいユーザー体験を提供できれば」とコメントした。
■VAQSO:公式サイト
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