大野智、嵐とファンを思うスタンスがリーダーである所以? 38歳の誕生日を前に魅力を再検証

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2018年11月24日 07:12  リアルサウンド

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 デビュー19周年を迎え、その勢いは衰えるどころかますます加速する国民的アイドルグループ・嵐。メンバー全員がトップアイドルとして活躍する5人のリーダー、大野智が11月26日に38歳の誕生日を迎える。


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 11月17日から公開された日立アプライアンスのドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」の新CM「AI お洗濯で頼れるハピネス」篇で、大野は日立のドラム式洗濯乾燥機がもたらす“ハピネス”をお届けする“ハピネスさん”に扮し、3人家族の前に登場。クイズ形式の〇と×の札を持ち、タイミングよくボタンを押しながらコミカルな表情とセリフで最新AI機能付きの洗濯機の魅力を伝えている。CMのメイキングではスタッフからスマホで操作できるなどの説明を受け、思わず「欲しい」とつぶやく大野にスタッフからも笑い声が上がった。さらに発売が11月と聞かされると「11月! 僕の誕生日(11月26日)が近いな! そうか!」とアピールし、これにはスタッフも大爆笑。撮影中も「終わったら(〇×札を)持って帰っていいですよ」というスタッフに「こっち?」と洗濯機を指し、終始笑顔の絶えない撮影現場となっていた。


■“無重力ダンス”や歌唱力の高さが魅力の一つ
 大野といえばバラエティ番組でのおっとりとしたイメージが一般的。「リーダーっぽくない」とも言われる大野だが、実際は芝居や歌、ダンスに関して類まれなる才能があり、ひとたび本気モードのスイッチが入れば、別人のような表情で見る人を圧倒することはファンの間では有名だ。


 そこで本稿では誕生日を機に、大野の魅力を再検証してみたいと思う。1994年にジャニーズ事務所に入所し、少年隊のジャズダンスに触れ、経験を積んだ。大野のダンスはファンの間では“無重力ダンス”と呼ばれ、重力を感じさせない繊細な足運びは「まるで羽が生えているよう」とも称される。ターンの美しさ、キレのある動き、手先足先まで神経の行き届いた表現で見る者を惹きつける。近年では振付師としてのセンスも高く評価され、2017〜2018年の『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018「untitled」』では大野、松本潤、二宮和也の3人によるユニット曲「夜の影」の振付を担当。細かい部分まで揃った3人のダンスは、松本から「リーダーらしい振付で」とリクエストされたものだという。3人それぞれの個性が生かされていることはもちろん、バックのJr.とのコラボレーションも見所のひとつとなった。


 またジャニーズ全体の中でも大野の歌唱力は有名だ。少し高めの透き通るような歌声は多くの人を魅了している。2015年に発表された嵐のアルバム『Japonism』の大野ソロ曲「暁」では、しっとりとした曲調を伸びやかな声で歌い上げる大野のボーカルを堪能することができる。2018年「ABC夏の高校野球応援ソング/熱闘甲子園テーマソング」となった「夏疾風」では、曲を耳にした嵐ファン以外の人からも大野の爽やかな歌声が評判となった。


■飄々とした横顔に秘めた類まれな演技力
 加えて特筆すべきはやはり大野の演技力だろう。2008年『魔王』(日本テレビ系)での熱演をはじめ、2010年『怪物くん』(日本テレビ系)のコミカルな演技、2012年『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)では感情の起伏を最小限にしつつ“防犯オタク”の榎本径を見事に演じ切った。2016年『世界一難しい恋』(日本テレビ系)では恋愛に奥手な社長・鮫島零治で初のラブコメディに挑戦。そして2017年には主演映画『忍びの国』で伊賀一の忍者・無門役に挑戦。鈴木亮平との息がつまる激しい対峙シーンをはじめ、ほとんどのアクションシーンを自身で演じ切るなど、主役として現場をけん引する姿に監督やスタッフ、共演者も感激したという。「とにかく芝居に嘘がない」「最後に大野君が見せた表情にゾクゾクした」と中村義洋監督も大野の役者としての魅力を絶賛(参考:俳優・大野智の「やる気を見せない」美学/シネマトゥデイ)。観客動員の200万人突破も素晴らしいが、今でも全国各地の映画館で“応援上映”等が開催されていることにも驚く。熱心な大野のファンの中には遠征して参加する人もおり、“役者大野智”への根強い人気をうかがわせる。


 大野は『ARASHI Anniversary Tour 5×20』のツアーパンフレットの中で、嵐としてファンと一緒の空間をたくさん作っていけたら、というような意気込みを語っている。個人よりも嵐とファンを思うスタンスこそ大野がリーダーである所以なのではないだろうか。大野を語るとき「〜な人」という単純な表現はあてはまらず、いくつもの才能が複雑に絡み合いながら形成されているという印象だ。歳を重ね、次はどんな表情で私たちを驚かせてくれるのか。大野智、やはりその魅力は底が知れない。(北村由起)


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