そして、予定日より4週間早い帝王切開でバーロン君はこの世に生まれた。誕生した我が子を見たトレイシーさんは、思っていたよりも息子の症状が重かったことに愕然とした。バーロン君は尾部退行症候群(caudal regression syndrome 以下CRS)を抱えており、脚がほぼ肩の位置と平行に反曲していた。CRSは尾部脊椎の形成不全により発生し、多種の器官に様々な異常をきたす症候群とされているが、発症率は非常に低い。事実、25年のキャリアを持つ看護師でさえ、バーロン君のような症状を持つ患者は見たことがないと話していたそうだ。ちなみに、アメリカ国立医学図書館(United States National Library of Medicine)の『Genetics Home Reference』によると、10万人の新生児のうち1〜2.5人の割合で発生するとされている。
画像は『The Sun 2018年11月27日付「‘WONDERFUL LITTLE BOY’ Baby boy is born with back-to-front legs and NO bum - and is one of just 5 sufferers in the UK」(Credit: CATERS NEWS)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)