2018年オススメ文庫の第1位は『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』に決定!

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2018年12月07日 08:13  BOOK STAND

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 書評誌「本の雑誌」が毎年年末に丸ごと文庫ガイドとして刊行している『おすすめ文庫王国2019』にて、本の雑誌が選ぶ2018年度文庫ベストテンを発表!
 第1位に選ばれたのは白河の関どころか津軽海峡を越え、北海道に初の甲子園制覇、深紅の大優勝旗をもたらした駒大苫小牧の監督・香田誉士史を追ったノンフィクション『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』中村計(集英社文庫)。二連覇を成し遂げ、前人未到の三連覇を挑んだ夏は田中将大を要し、ハンカチ王子こと斎藤佑樹と大熱戦も繰り広げたが、その感動のドラマの向こう側には、甲子園の魅力と魔力に捉えられた強烈な人間模様が隠されていた。本書は甲子園にまったく興味のない本の雑誌社のスタッフも540ページ一気読みしたほどの傑作であり、これを機会に多くの読者に読まれて欲しい一冊である。 2位は、アガサ・クリスティーの100作をミステリー書評家・霜月蒼が静かに熱く論じた『アガサ・クリスティー完全攻略 決定版』(クリスティ文庫)、3位は本年『ひと』(祥伝社)でブレイクした小野寺史宜のサッカー&部活&家族の感涙小説『ホケツ』(祥伝社文庫)が選ばれた。以下の順位は下記に。 また『おすすめ文庫王国2019』では、各評者によるジャンル別ベストテン(現代文学、恋愛小説、SF、時代小説、エンターテインメント、国内ミステリー、海外ミステリー、雑学、ノンフィクション、ライトノベル)や新井素子氏による文庫オールタイムベストテンなども掲載されている。
〈本の雑誌が選ぶ2018年度文庫ベストテン〉
1『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』中村計/集英社文庫 2『アガサ・クリスティー完全攻略 決定版』霜月蒼/クリスティー文庫 3『ホケツ!』小野寺史宜/祥伝社文庫 4『薄情』絲山秋子/河出文庫 5『朝が来る』辻村深月/文春文庫 6『ミッドナイト・ジャーナル』本城雅人/講談社文庫 7『ビューティフル・デイ』ジョナサン・エイムズ/唐木田みゆき訳/ハヤカワ文庫NV 8『無戸籍の日本人』井戸まさえ/集英社文庫 9『ちいさな桃源郷 山の雑誌アルプ傑作選』池内紀編/中公文庫 10『ひみつの王国 評伝石井桃子』尾崎真理子/新潮文庫『おすすめ文庫王国2019』A5判並製 112ページ 定価(本体760円+税)ISBN978-4-86011-422-02018年12月7日発売





『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 (集英社文庫)』
著者:中村 計
出版社:集英社
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