3Dプリンターと人工知能により絵画を精緻に複製できるシステムをMITが開発

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2018年12月09日 21:02  Techable

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米マサチューセッツ工科大学コンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)の研究プロジェクトは、2018年11月、3Dプリンティング技術と人工知能(AI)を組み合わせ、絵画を複製するシステム「RePaint(リ・ペイント)」を開発した。・3Dプリンターと人工知能を組み合わせて絵画を精緻に複製従来、絵画の複製では、2Dプリンターが広く用いられてきたが、シアン・マジェンタ・イエロー・ブラックの4色に限定されていた。

そこで、「RePaint」では、3Dプリンターを使って10色の透明インクを極薄で積層していく独自手法「カラー・コントニング」を考案し、小さな色の点を大量に使って画像を作る「ハーフトーニング」と組み合わせることで、色の微妙な差異をより精緻に表現できるようにした。

また、異なる色同士の最適な積層を予測する、ディープラーニング(深層学習)をベースとしたアルゴリズムを開発。

このアルゴリズムに絵画の画像を与えると、どの色をどの位置にどれだけ使うかを自動的に決定する仕組みだ。

「RePaint」は、光条件も考慮して絵画を複製でき、その精度は従来の4倍も高いという。・市販の3Dプリンターで絵画が複製できる時代に!?「RePaint」は、現時点では名刺サイズでしか複製できず、コバルトブルーのような色が含まれていないため再現できる色に限りがあり、光沢仕上げやマット仕上げなどの加工はできないなど、まだ課題もいくつか残っている。

研究プロジェクトでは、近い将来、市販の3Dプリンターで効率よく、より大きな絵画が複製できるよう、「RePaint」のさらなる改善に取り組む方針だ。(文 松岡由希子)

MIT News

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  • 【3Dプリンターと人工知能により絵画を精緻に複製】というから油絵の凹凸やひび割れ状況等まで複製できるのかと思えばそうではないのですね。ちょっとがっかり。
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