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日本代表高校生、相原翼選手に聞いた! 世界と戦えるeスポーツの魅力とは?

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2018年12月11日 11:12  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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最近、テレビやネットでよく目にする「eスポーツ(esports)」という言葉。

「e」は“エレクトロニック(電子の)”の略で、「テレビやスマホの“ゲーム”」を指すのだとか。

ゲームをするだけなのに、それがスポーツ…? eスポーツって、いったい何なの!?

そこで今回は、現役高校生にしてeスポーツ界で活躍している相原翼選手に、eスポーツの世界について教えてもらうことに!

【今回教えてくれたのは…】
●相原 翼
2000年生まれ。N高等学校の3年生。

2017年にサッカーゲーム『ウイニングイレブン』を使ったeスポーツの大会『Winning Eleven AFC CHAMPIONS LEAGUE 2017』に出場し、eスポーツデビュー。

2018年5月には日本代表に選出され、8月に行なわれたスポーツ大会『第18回アジア競技大会』で“アジア1”に輝いた

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eスポーツって、いったい何?
eスポーツは、身体を動かすスポーツと同じ“競技”!
そもそも、「eスポーツ」ってどういうものなの?

「eスポーツとは、いわゆるテレビゲームの腕前を競うものです。

日本では『スポーツ=運動』というイメージがありますが、英語圏では『Sports=楽しむ/競技』という意味があって、“ゲーム”も身体を動かす“スポーツ”と同じジャンルとして考えられているんです。

だから、僕たちプレイヤーは、スポーツと同じように“選手”と呼ばれていて、2024年のパリオリンピックでは、eスポーツが競技種目に追加される可能性があるんですよ」

ゲームがオリンピックの種目に!? すごい!

「eスポーツは今、相当な盛り上がりを見せていて、全世界で3億人もの人がeスポーツの参加や観戦を楽しんでいるといわれています。

すでに世界中でいろんな大会が開催されていて、アジア版オリンピックといわれているスポーツの祭典『アジア競技大会』では、陸上や水泳などと同じようにeスポーツという種目が試験的に採用され、ぼくも出場しました」


毎年発売されているサッカーゲームシリーズ『ウイニングイレブン』(KONAMI)。実在するクラブチームや代表チームを操作して、リアルなサッカーの試合を楽しめる。相原選手はウイイレのeスポーツの選手

相原選手は、サッカーゲーム『ウイニングイレブン 2018』の日本代表選手として『第18回アジア競技大会』に出場。

そこでみごと、金メダルを獲得し、アジア1に輝いたというからすごい!

「eスポーツは、陸上や水泳のような身体を使うスポーツに比べると“年齢や性別、身体能力の差が出にくい”とされていて、“オリンピックとパラリンピックの垣根を超えることができる競技になる”といわれています。

実際に大会に出場してみて、選手が自分の国を背負って戦ったり、観客の皆さんが全力で応援してくれたりする部分は、身体を動かすスポーツと同じだなと実感しました」

大人も子供も関係なく対戦できることがeスポーツの魅力の1つ!

大人も子どもも関係なく、国を背負ってゲームの勝敗を争う。

eスポーツって、想像以上に熱い競技なのかも!

eスポーツの選手になる方法とは?
オンライン対戦なら、自分の家から大会に出場できる!

ゲームが好きだったり、腕に自信があったりして、「自分も選手になれるかも!?」「大会に出て戦ってみたい!」と思う人も多いはず。

eスポーツの選手には、いったいどうしたらなれるんだろう?

相原選手に、eスポーツの選手になった経緯を聞いてみた。


「ぼくの場合は、高校にオンライン対戦で勝敗を競う“部活”があったのがきっかけです。

ぼくは、ネットで授業を受ける通信制の“N高校”に通っているんですが、そこに『ウイイレ』を使って活動するオンライン版のようなサッカー部があったんです。

オンラインゲームを使った部活は、ほかにも将棋やクイズなど、いろいろあったんですが、『ウイイレ』は小さいころにやっていて馴染みがあったし、サッカー自体も小学生のころ、少しだけやっていたので『楽しそうだな』と思って入部しました」

高校にeスポーツのさきがけとなる部活があったんだ。

ゲームをする部活なんて、たしかに楽しそう!

「部活といっても、普段は各自が家でゲームをして腕を磨いている感じで、全員で活動するのは月に1回だけでした。

ぼくは高校3年なのでもう引退したんですけど、部員20人くらいでオンライン対戦をしたり、スカイプをつないでサッカーの話題について話したりしていましたね」

やっぱり、昔からゲームは得意だったの?

「『ウイイレ』を初めてプレイしたのは小学校3年生で、高学年のころには友達の間では負けないくらいにはなっていました(笑)。

でも、中学に上がってソフトテニス部に入ったことで、週6の練習で忙しすぎて、ゲームはほとんどやらなくなっていたんです。

テニス部はリアルに身体を動かすほうの運動部だったので…(笑)。

『ウイイレ』自体、高校に入って久しぶりにプレイしました」


どんな練習をすればアジア1になれるの?

そこから3年でアジア1の実力を身につけたってこと!? いったい、どんな練習を積んだの?

「基本的には自宅で個人練習をしているんですが、N高校のサッカー部は、元サッカー日本代表の秋田豊(※)さんが“特別顧問”として練習を見てくださるんですよ。

月に1回の部活のとき、ぼくら部員はYouTubeのライブ配信を使ってオンライン対戦をするんですが、秋田さんはその試合を観て、部員にアドバイスをしてくれるんです。

上達できたのは、秋田さんの存在が大きかったと思います」


※秋田豊
Jリーグで活躍した元サッカー選手。
日本代表として、1998年のフランスワールドカップや2002年の日韓ワールドカップにも出場した。
引退後は監督&コーチ業や試合解説に加え、国内のeスポーツの選手育成にも携わっている。


実際のサッカーで使われる戦術やプレイがゲームの中でも応用できる

日韓ワールドカップにも出た、あの秋田選手が!? でも、実際のサッカー選手にアドバイスをしてもらうことで、ゲームが上達するものなの?

「すべてのゲームがそうではないと思いますが、『ウイイレ』の場合は、実際のサッカーで使われる戦術やプレイがゲームの中でも応用できるんです。

ぼくは小さいころから守備の操作が苦手で、友達との試合でも、どちらかといえば『点を取られたら、さらに多くの点を取り返して勝つ』というタイプでした。

でも、日本代表ディフェンダーの秋田さんから『相手選手へプレスに行くだけの守備以外に、引く守備もあるよ』と教えていただいてから、自分の守備がどんどん変わっていって。

それによって、得意なカウンター攻撃もさらに生かせるようになりました」

秋田選手のリアルなアドバイスを受けて、相原選手の実力はさらに上達! 部員同士の対戦だけでなく、さまざまなオンライン対戦でも、どんどん勝てるようになっていったという。


「『ウイイレ』のオンライン対戦モードでは、プレイヤーに“レート”という強さの数値が出るんですけど、高校2年の夏に、自分のレートが全ユーザーの中で3位になったタイミングがあったんです。

そこで『これなら、大会に出ても勝ち上がれるかもしれない!』と、自信がついたことを覚えています」

会場に行かなくても自分の家から出場できる!のもeスポーツならでは!

その時期に“レート上位”のプレイヤーだったことから、相原選手は2017年10月に行われた大会『Winning Eleven AFC CHAMPIONS LEAGUE 2017』の参加選手に選出され、大会に初出場! 

オンライン対戦を使った予選を勝ち抜き、埼玉スタジアム2002で行なわれた決勝トーナメントで、ベスト8の成績を残した!

「『AFC CHAMPIONS LEAGUE 2017』は上位ランク限定の大会だったんですけど、これは特殊なケースで。

KONAMIが主催しているウイイレ世界選手権『PESリーグ』などのほとんどの大会は、どんな人でも参加できます。

大会の形式には、ひとつの会場に集まって行われるものや、すべてオンライン対戦で行われるものがあるんですけど、ほとんどの場合はオンライン形式ですね」

オンライン対戦だけの大会なら、会場に行かなくても自分の家から出場できる! まさに、ゲーム好きなら誰にでもeスポーツの大会に出られるチャンスがあるんだ!

「eスポーツの選手」の生活&練習とは?
リアルなサッカーを観ることも、自分のプレイの役に立つ
誰でも大会に出られるとはいえ、勝ち上がれなければ意味がない! 相原選手は普段、腕を磨くためにどんな練習をしているの?

「ぼくは毎日、オンライン対戦モードで知らない人たちとひたすら試合をして、スキルアップを目指しています。

長くやりすぎても、集中力が切れて、プレイがただ雑になるだけなので『どんなに長くても1日3〜5時間』と決めています」

毎日、オンライン対戦モードで知らない人たちとひたすら試合


さらに、ゲームをやっていない時間にもスキルを磨く努力をしているとか。


「リアルなサッカーの試合もよく観るようにしています。

『ウイイレ』は実際のサッカーの戦術が生かせるゲームなので、試合を録画して、ゲームに取り入れられそうなプレイがあったら何度も見返して研究しています。


そして、次の日のオンライン対戦で、そのプレーを何度も試してみるんです。

例えば、今年のロシアワールドカップの日本対ベルギーの試合では、後半ロスタイムにベルギーが勝ち越したカウンター攻撃を見て、『これはぼくもやってみたい!』と思って、すぐ挑戦しました(笑)。


実際の試合を参考にした戦術をオンライン対戦で何度も試していくと、自分が使えるプレーや戦術が増えていって、勝率が上がる気がします。

思いどおりの試合運びができて自分のモノになったときは、すごく達成感がありますね。

実際の試合からプレイを取り入れられるのは、eスポーツの中でも『ウイイレ』ならではの楽しみかもしれないです」

eスポーツだからこそ生まれる難しさもあるのだとか

ただ、一方で「ゲームだからこそ生まれる難しさ」もあるのだとか。


「毎年新作が出るので、その“仕様”に合わせなければいけないことが大変です。

たとえば、『去年の作品はこの角度からのシュートが決まりやすかったけど、今年の作品は決まりにくくなったな』という感じで、ゲームそれぞれにちょっとした特徴があるんですよ。

それが毎年変わってしまうので、そこにどう対応するかが選手にとってのカギになっていますね。

ぼくは、シリーズの新作が出たら、最初にシュートが入りやすい角度や、コンピューターの守備の動きなどを数日使って細かくチェックしています」


相原選手が見せてくれた普段の練習風景

コントローラーを持つと、より真剣な表情に!

新しいゲームを買ったら、まずは“仕様”を調べるなんて…! eスポーツの世界って奥が深い!

今から「eスポーツの選手」になるためにできることとは?
当たり前だけど「本気で楽しめるゲーム」をみつける!

今年5月、日本代表として『第18回アジア競技大会』に出場した相原選手。

大会ではみごと1位に輝き、金メダルを手にしたが、実は大会に出たのはこれが2回めだったとか!

「もともと負けず嫌いな性格だし、やるからには勝ちたいし…。

『勝ち続けた結果、日本代表に選んでいただいたんだから、海外が相手でも頑張って勝とう!』という想いがありました。

でも、2回めに出たばかりの大会で日本代表に選ばれてしまったこともあって、『本当に自分でいいのか?』というプレッシャーはずっとありましたね。

だからこそ、『アジア競技大会』の決勝戦で勝つことができたときは、本当に安心しました」

そんな相原選手の、次の目標とは?

「自分では、まだ『ひとつの大会で勝っただけ』だと思っているので、もっと安定して勝てるような強さを身につけたいですね。

今はまだ、1年中活動できるプロリーグのようなものは日本にないんですけど、将来的に環境が生まれたら、そのリーグやいろんな大会でもっと勝ち上がりたいです。

その環境づくりのためにも、eスポーツや『ウイイレ』のプロとして、eスポーツをもっと盛り上げていきたいですね」

eスポーツ界の若き第一人者として、大きな目標を掲げてくれた相原選手

eスポーツ界の若き第一人者として、大きな目標を掲げてくれた相原選手。

最後に、「高校生が今からeスポーツの選手を目指す方法」を聞いてみた。


「当たり前かもしれないですけど、まずは本気で楽しむことができるゲームをみつけることが必要だと思います。

ぼくは小さいころから実際のサッカーや『ウイイレ』が好きだったこともあって、戦術や仕様を知ることも、本気で楽しみながらやっています。

やればやるだけ上達して、高校生の年齢でも年上の選手に勝つことはできるし、最初に言ったように“観客の方々も巻き込んで楽しむこと”ができるのもeスポーツの魅力だと思うので、もし選手を目指す高校生がいたら、ぜひ真剣に頑張ってほしいです!」

ハイレベルな世界だけど、誰でも今すぐに挑戦できるeスポーツの世界。

ゲーム好きな人で、プレイをきわめたい人は、この世界に挑んでみては?

(撮影/藤木裕之)

※この記事は2018年9月に取材した記事になります。

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