データで振り返る!メジャー日本人選手の2018年 〜イチロー 編〜

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2018年12月12日 10:42  ベースボールキング

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ベースボールキング

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◆ 45歳、メジャーリーガー“18年目”を終える

 日米通算4367安打。イチローが1992年のオリックス時代からの27シーズンで積み上げた数字だ。「50歳まで現役」を発言して以降数年がたったが、イチローのプロ野球選手としてのキャリアも終焉が近づいているのだろうか。

 今季は2012年以来、6年ぶりにシアトル・マリナーズに復帰を果たし、レギュラーシーズンでは「13試合」の先発機会も与えられた。しかし5月上旬に突如、球団特別アドバイザーへの就任とシーズン残りの試合には出場しないことが発表された。

 “事実上の引退”とも報道されたが、実際にはマリナーズが来季開幕戦を日本で行うため、これがイチローにとっての花道になる可能性が高い。“花道”といっても、公式戦であることにかわりはなく、45歳を迎えて現役でプレーすれば、2012年のオマー・ビスケル以来となる。ファンの中には、日本での開幕2試合で大暴れして「現役続行へ」という最高の形に期待している人も少なくないはずだ。

 しかし2018年の成績を見ると、現実は厳しいことがわかる。スタメンに起用された13試合を含めて、今季は「15試合」に出場。打率.205(44打数9安打)、安打は全て単打で、盗塁は「0」に終わった。本塁打、盗塁なくシーズンを終えるのは渡米後初のこと。「常時出場すれば、調子は上向く」という声も聞かれたが、40歳を過ぎてからの実情を見ると、楽観的になるのは難しい。

 イチローが最後にシーズン打率3割を達成したのは36歳で迎えた2010年。2011年以降の通算打率は「.268」だ。シーズン200安打、そして首位打者争いが当たり前だったイチローにとっては寂しい数字かもしれない。それでも同期間の対左投手打率は「.302」と3割を超えている(対右投手は.256)。控えに回ってからは右投手相手に起用されることが多かったが、もし左右関係なく起用されていれば、違った道筋をたどっていた可能性もあるだろう。

 イチロー本人が来季以降についてどう考えているかは知る由もない。球界のレジェンドは、3カ月後にどういった判断を下すのか――。


▼ イチロー


生年月日:1973年10月22日(45歳)
身長体重:180センチ/79キロ
投  打:右投左打
守備位置:外野手

<今季成績>
出 場:15試合
打 率:.205(44-9)
出塁率:.255
長打率:.205
OPS:.460
本塁打:0本
打 点:0点
得 点:5点
盗 塁:0個

<MLB通算成績(2001〜18)>
出 場:2651試合
打 率:.311(9928-3089)
出塁率:.355
長打率:.402
OPS:.757
本塁打:117本
打 点:780点
得 点:1420点
盗 塁:509個


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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