「GG」岸田一郎元編集長が"突然の休刊"の経緯をフェイスブックで公開、週刊文春の報道にも言及

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2018年12月14日 14:32  Fashionsnap.com

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岸田一郎氏(2014年撮影) Image by: FASHIONSNAP.COM
2018年11月号をもって休刊した雑誌「ジジ(GG)」の元編集長 岸田一郎氏が、同誌の休刊の経緯をフェイスブックで公開した。また、11月21日発売の週刊文春による一連の報道にも言及した。

 ジジは「ちょいワルジジ」をコンセプトに、50代〜60代のシニア富裕層に向けた月刊誌として2017年に創刊。ファッションや旅行、高級医療、フィットネス、時計、不動産、相続・遺産、IR・カジノ、孫へのギフト、介護といった世代特有のトピックを取り上げてきた。
 同誌の生みの親である岸田氏は、2018年11月号をもって編集長を退任。岸田氏の右腕として貢献してきた萩山尚氏が12月号から新編集長を務める予定だったが急遽発売が中止され、11月6日には発行元のGGメディアが破産開始決定を受けた。また、週刊文春では「ちょいワル雑誌名物編集長の"極悪"倒産」という見出しで、岸田氏のパワハラによる相次ぐ編集部員の退職や破産処理の最中に旅行を楽しむ様子、出演者に対するギャラの未払いなどが報じられた。
 今回の件についてテレビ番組の取材を受けていたという岸田氏は「番組の放送後に、皆さまに私の思いを伝えさせていただくつもりでいましたが、見送りが決定したことから、この段階でのご挨拶となりました」とし、番組側から送られてきた質問内容と自身の回答をフェイスブックで公開。ジジの突然の休刊について「8月初めころ、任されていた事業を黒字化できない悩みと既に67歳という年齢を鑑み、オーナー、社長に私の引退を提案した。名前だけは残すことを条件に受け入れられた。その後、新編集長指揮下新体制での取材活動が始まった。10月中旬、社長と新編集長が出来上がった次号の校了紙をオーナーに見せたところ『これじゃ読者はワクワクしない。もうやめる』と言われ、休刊が決まった」と説明した。岸田氏はオーナーにウェブでの展開など新たな発信方法で継続する意向を伝えるも、断られたという。
 週刊文春の一連の報道には「過去にも何度か一方的な取材をもって興味本位のスキャンダラスな内容でメディアに取り上げられたこともある。不快極まりないが、とはいえ今回を含めどれももとはといえば私がまいた種。結果、多くの関係者並びに読者の方々にご迷惑をおかけしたことに陳謝したい」とコメント。パワハラ疑惑に関しては「面白い誌面作りで部数を伸ばし業績をアップさせたいという焦りから、一部の部下に対して行き過ぎた指導、対応をしてしまったこともあった」と釈明し、"鬼編集長気質"が出てしまうことも退任を決めた理由になったという。
 岸田氏はこれまで「レオン(LEON)」や「マデュロ(MADURO)」といった雑誌を立ち上げ、「ちょいワルオヤジ」「ちょいモテオヤジ」など造語を生み、注目を集めてきたが、「若者のクルマ離れ、ファッション離れなどが言われる昨今、かつての一億総ブランド好きな時代ではなくなった。それでもちょい不良(わる)オヤジが、年齢を重ね、ちょい不良ジジになっても、バブルの原体験からまだまだ物欲旺盛、というコンセプトをもとに事業をスタートさせたが、その読みは見事に外れた」とジジについて振り返る。今後の活動に関しては「これまで私が手がけたようなライフスタイル誌にかかわることはないと思っている」とコメントしている。
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