保育園は毎年恒例のレンタルツリー(京都の会社でセンスいい)や、子どもたちが作ったクリスマス飾りで、温かい雰囲気になっています。そんな平和な気分の中、10歳の娘が百日咳になってしまいました。もちろん赤ちゃんの頃にワクチン接種は行っていたのですが、次のワクチンは11歳の頃らしく、10歳10カ月で感染してしまいました。学校からも「長引く咳にご注意」と連絡があり、流行していたようです。
百日咳は学校感染症における第二種感染症にあたり、出席停止になるのですが、近年よく耳にするマイコプラズマ肺炎は出席停止にならないので、クラスメイトからも「羨ましい」と言われていたようです。ちなみにマイコプラズマ肺炎に感染した友だちは2週間近く学校を休んでいたので、それが出席停止扱いでないとなると、成績に大きく影響が出ます。娘の通う私立学校では、基準として「欠席日数が20日を超えると進級できない」というルールがあるので(診断書があれば考慮されるらしいが)、「百日咳の血液検査の結果が出るまでは、なるべく登校してほしい」と担任の先生に言われ、疑問に感じました。娘の出席停止期間、ちょうど個人面談があったので、会う親会う親にその話をしたら、「上の子が感染症か疑わしい時も学校に来いって言われた」と言っていて、どうやら感染症に慎重な養護の先生と、担任とでは全く違う考え方らしいのです。
先日溶連菌に感染してしまい、溶連菌は第三種感染症のため、出席停止にはならなかったせいか、欠席日数が増えていたのは事実です。「欠席日数ルール」ギリギリになる可能性もあるのですが、うーん、中学部(他校における小学5年〜中学2年)の対応は微妙かなと感じました。義務教育課程なのに。大人の社会と考えれば正解なのかもしれませんね。ちなみに小学部までは本当に素晴らしい方針なので、いろんな人に勧めています!
保育園では、近所の農家さんで大根収穫体験をさせてもらいました。子どもたちが本当に楽しそうだったので、「畑を借りよう!」という流れになり、お受験対応のグループレッスンに参加している子の保護者を中心とし、来年度グループレッスンに参加する保護者にも賛同いただき、駒沢の森こども園と衾の森こども園とで来年度からレンタル畑で「豆まき、お世話、観察、収穫」を行うことにしました。以前から「理科的常識」に対応する学習ができればと考えていたのですが、実践に尽きますね。
現在畑を探し中で(近隣はどこもいっぱい)、来週に園の保護者と一緒に少し遠方の畑へ見学に行く予定です。基本的に朝のお散歩の時間や、アクティビティが休講になったタイミングを利用して「お世話」する予定でいます。もちろんお休みの日に、ご家族でお世話に行ってもOKです。賛同者が増えれば増えるほど、1人あたりの参加費が安くなるので、年少以上はぜひ参加してほしいです。うちの保育園は登園禁止時間(保育スタッフがお散歩に行ってしまう10時〜11時半)以外は何時から来てもいいのですが、家の都合(夫婦ともギョーカイ人)で毎日お昼の12時から登園する年少さんがいたりして、全員参加は難しいのかもしれません。
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保育園は午前の数時間がとても重要。その時間に朝の会やお散歩を行うので、集団生活や交通ルールを学ぶ大事な時間なのです。正直お昼12時からの登園でこのまま年長まで通うとなると、どんな小学生になるかが心配です。ベビーシッターで就学まで育つのと、あまり変わりがないのかもしれませんね。もちろん、今回の大根収穫、ハロウィンイベント、運動会……午前中からのイベント全部、その保護者に「参加しませんか?」と誘っていますが……。まー、保護者がそれでいいなら、これ以上は言わないつもりです。自由だからうちの園に通っているのだと思います。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では10歳の愛娘の子育てに奮闘中。
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