黒島結菜×伊藤健太郎の純愛に心動かされる 胸キュンポイント増大の『アシガールSP』

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2018年12月24日 06:11  リアルサウンド

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 特集ドラマ『アシガールSP』(NHK総合)が12月24日夜9時から放送される。脚力だけが取り柄の女子高生・唯(黒島結菜)が戦国時代にタイムスリップしたことで戦国若君・忠清(伊藤健太郎)に一目ぼれ。愛する若君のために足軽となって戦場を駆け抜ける、あの超時空ラブコメがスペシャル版として帰ってくる。


 唯の恋するパワーに圧倒され、愛する人を守りたいというひたむきさ、純粋な思いに心が温かくなる本作。今回は、スペシャルとして、さらにクリスマスイブ放送を意識してのことか、胸キュンポイントがさらに増えているようだ。


 黒島と伊藤の初々しさ、愛らしくてコミカルな演技にはドラマ放送時、多くの視聴者が心を掴まれた。設定は突飛だが、前のめりで応援したくなるような、そんな魅力あふれる世界観がそこにある。


 高校生活をぼんやりと過ごしていた主人公が、自分の中に眠っていた生きる力に目覚め、困難な状況にも果敢に挑む姿はとにかくけなげだ。前向きに、愛する人を守るために、ひたすら走り続ける唯の姿に勇気づけられるという声も聞く。唯の走りには強い愛が感じられるのだ。


 生まれたときからネットでいつでも誰とでもつながっている世代はもちろん、何か困ったことがあるとスマホ頼りで情報を仕入れてからでないと決断できない大人たちも、唯の生き抜く力には感動せずにはいられない。今ある環境を飛び出し、自分だけの力で愛する人を守ることができるのか。足軽の少年としか見られなくてもくじけることなく、捨て身の覚悟で純愛を貫く唯には、多くの人が心動かされた。


 また、恋愛をするといっても、まず他人の目が気になって最初の一歩を踏み出せないという人が増えるなか、考える前に疾走している唯と、固定観念を取り払い彼女の強い思いを受け止める忠清のような恋に憧れるというのもよく分かる。そんな2人は時代も身分も超えて、最初のシリーズでどうにか婚約までたどり着いた。


 そして今回のスペシャルでは、唯と忠清の婚儀の数日前から始まる。時は永禄3年(1560年)。命がけで羽木忠高(石黒賢)の危機を救った唯は、ついに若君・羽木九八郎忠清(伊藤健太郎)と婚約。ところが和議を結んだはずの宿敵・高山宗鶴(村田雄浩)が再び戦を仕掛けてくる。


 高山をそそのかしたのは、戦国最強・織田信長の家臣・相賀一成(西村まさ彦)だった。織田信長配下の新たな敵が現れる中、若君の国は守れるのか。命がけで相手を思い行動していく2人の恋の行方が描かれる。


 唯のように歴史の授業を真剣に受けていなくても、戦国時代についての知識がなくても、まさにタイムスリップした感覚で楽しめる時代ドラマ。年末の慌ただしさも寒さも吹き飛ばしてくれるハートフルな作品を楽しむしかない。(文=池沢奈々見)


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