2019年豪州スーパーカーをカスタマースペックで戦うニッサン・アルティマ、新エアロの公認取得

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2018年12月26日 17:31  AUTOSPORT web

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2019年はプライベーターとしてVASCに参戦するケリー・レーシングのニッサン・アルティマ
VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーで5年間のワークス活動を終了し、来2019年からカスタマー・スペック車両での参戦が予定されているニッサン・アルティマが、来るべきシーズンに向けて新型エアロパッケージのホモロゲーション承認を取得した。

 スーパーカーの技術部門が主催した公式テストに参加し、ニューカマーとなる『フォード・マスタング・スーパーカー』とともに9日間の“スーパーカー・コントロールド・エアロダイナミック・テスト(VCAT)”に臨んだアルティマは、新型マスタングとともに2019年型ボディ形状とエアロパッケージの認可を取得することとなった。

 ファクトリープログラムの活動を担ったケリー・レーシングが走らせた19年型モデルは、2015年以来の空力承認申請となる新型ガーニーフラップの追加が主なメニューとなった。

「我々はこのテストの結果と性能向上分に関して、非常に満足している」と語るのは、ケリー・レーシング代表であり2017年シーズンまで自らもアルティマのステアリングを握って戦ったトッド・ケリー。

「この承認テストにより、2019年に参戦予定の3モデル(フォード・マスタング、ホールデン・コモドアZB)の空力性能は非常に近しい数値に収まることとなった。それこそが我々の望むところであり、VCATの最大の意義でもある」

「アルティマはガーニーフラップにわずかな形状変更を施し、さらに低い位置まで下げられるよう微調整を加えた。その結果、ニッサン・モータースポーツにとって非常にポジティブな結果を得ることができた。個人的には、それこそがこのカテゴリーにとっても有益に働くと考えている」

 スーパーカー・シリーズの新たなモータースポーツ部門長を務めるエイドリアン・バージェスは、今回のテストで新たに承認された3モデルの結果に満足していると認めつつも、そのテスト内容と詳細については明らかにしなかった。

「VCATの目的は競合するモデルのバランスをとることであり、今回のテスト結果は各マニュファクチャラーにとって歓迎すべき内容になったと自負している」と、成果を強調したバージェス。

「VCATテストの現場で各マシンに施されたアジャスト内容は、各陣営の利益に帰する部分でもあるので詳細は差し控えるが、すべての公認作業はこれで確定となり全員がその結果に満足していると思う」

 このテストで唯一のニューモデルとなった『フォード・マスタング・スーパーカー』を走らせるティックフォード・レーシングは、このVCAT直後に来季新加入ドライバーを発表し、大方の予測どおりTeam18に所属したリー・ホールズワースを迎え入れるとアナウンスした。

 2018年最終戦を前に、これまで13年間をともにし2015年ドライバーズチャンピオンも獲得したマーク・ウインターボトムがチームを離脱することを発表。その代替ドライバーの選別に注目が集まっていたが、ウインターボトムが来季ホールデン・ワークスのサテライト契約を結んだTeam18、チャーリー・シュワルコート・レーシング移籍を決断したことと合わせて、その最有力候補は18年に同チームに所属したホールズワース、つまりドライバースワップの形になることが予測されていた。

 これで35歳のホールズワースは、ティックフォードと複数年契約を結んでいるチャズ・モスタート、キャメロン・ウォーターズとともに新型マシンのステアリングを握ることになり、チーム体制が変わらないことからBottle-O フォード・マスタング・スーパーカーをドライブすることが決定的となった。

「来季、ティックフォード・レーシングとチームBottle-Oのために選手権を戦えることにワクワクしているよ」と、期待を語ったホールズワース。 

「個人的には、僕も彼らも2018年はともに厳しいシーズンを過ごしたけれど、それでも彼らがシリーズでのトップチームであることに疑問を挟む余地はない。新たに投入されるマスタングをドライブできるのも本当にうれしいし、2019年が待ちきれない気分だよ」

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