ゴナドトロピンによる排卵誘発は人工授精と併用することで妊娠率が高まる

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2018年12月26日 21:21  妊活・卵活ニュース

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ゴナドトロピンによる排卵誘発と人工授精
オランダの研究チームは、「Human Reproduction」にて、無排卵の女性に対する不妊治療として、ゴナドトロピンによる排卵誘発は、クロミフェンクエン酸塩と比べ、費用対効果が高いと発表した。

無排卵の女性に対して、6ヶ月間、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)による排卵誘発と人工授精(IUI)を行ったところ、クロミフェンクエン酸塩を用いて排卵誘発を行ったうえで自然妊娠を試みた場合と比べ、妊娠率が増した。

排卵誘発、人工授精における費用対効果
通常、人工授精の有無に関わらず、クロミフェンクエン酸塩による排卵誘発は6ヶ月間行い、その後、妊娠に至らなかった女性に対して、ゴナドトロピンによる排卵誘発に切り替える。

研究チームは、2008年12月から2015年に掛けて、無排卵の女性666人を対象に、ゴナドトロピンあるいはクロミフェンクエン酸塩を用いた排卵誘発、人工授精あるいは自然妊娠の併用における増分費用対効果(ICER)を検証した。

被験者は、ゴナドトロピンによる排卵誘発と人工授精グループ166人、ゴナドトロピンによる排卵誘発と自然妊娠グループ165人、クロミフェンクエン酸塩による排卵誘発と人工授精グループ163人、クロミフェンクエン酸塩による排卵誘発と自然妊娠グループ172人に分けられ、いずれも6サイクルにて試みた。

ゴナドトロピンを使用した女性の出生率は52%、クロミフェンクエン酸塩では41%であった。また、人工授精における出生率は43%、自然妊娠による出生率が43%であった。

研究チームは、ゴナドトロピンによる排卵誘発と人工授精の併用は、クロミフェンクエン酸塩による排卵誘発と自然妊娠と比べ、費用負担は大きいが、妊娠率は高まると結論付けている。

(画像はPixabayより)

Human Reproduction

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