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コレ1枚で分かる「“モビリティ”のサービス化――MaaS(Mobility as a Service)」

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2019年01月09日 11:43  ITmediaエンタープライズ

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 トヨタは、2018年1月にラスベガスで開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2018」で、独自のMaaS(Mobility as a Service)である「e-Palette Concept」を発表しました。「移動(モビリティ)」する手段である自動車を売るのではなく、移動そのものを売ろうというわけです。そして、自らを自動車メーカーから「モビリティカンパニー」に転換する旨を宣言しました。



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 「100年に一度の変革期」といわれるほど、今、自動車業界は大きな変化の節目に立たされています。CASEの波が押し寄せているからです。



 CASEとは、Connected(つながる)、Autonomous(自律走行)、Shared(共有)、Electric(電動)を意味する言葉です。人と車が、あるいは車同士が、さらには信号機や道路上に設置されたセンサーがつながり、お互いの情報を共有し、周囲の状況に合わせた自動運転が実現しようとしています。



 そんな車がインターネットにつながれば、それぞれの稼働状況をリアルタイムで共有することができます。そして、空いている時間をお互いに融通し合うことで、今ほどたくさんの車はいらなくなりますし、移動手段としての車が必要なときは、スマートフォンから呼び出せば、すぐに迎えに来てくれます。



 さらに、給油は充電へと変わり、人手を介する必要がなくなれば、ますます移動をサービスとして提供するコストが下がり、管理も容易になります。つまり“車が売れない時代”を迎えつつあるのです。



 この移動サービスは、車だけで実現されるわけではありません。バスや鉄道などの公共交通機関、さらに、自転車のシェアサービスなども、移動手段として加わりつつあります。



 MaaSは、これらのあらゆる交通手段を統合し、“移動者”にとって最適な手段の組み合わせを提供しようというサービスです。単にスマートフォンで最適な手段の組み合わせをルート検索できるというだけではなく、手配や予約、支払いも含めたサービスで、月額定額(サブスクリプション)を支払えば乗り放題のサービスが提供されるなど、総合的な“移動体験”を提供するプラットフォームサービスが、MaaSということになります。



 MaaSの先駆的取り組みの1つが、フィンランドのヘルシンキに本社を置くMaaS Globalのサブスクリプション型サービス「Whim(ウィム)」です。このサービスは、地元ヘルシンキの他、ベルギーのアントワープ、英国のウエストミッドランドで正式にサービスを展開しています。



 Whimの会員数は、MaaS Global本社があるヘルシンキでは、2018年9月現在6万人で、ヘルシンキの人口63万人の約1割がWhimユーザーになっている計算になります。Whimアプリ経由のヘルシンキでの移動回数は、2018年9月時点で150万回、利用者が選択する交通手段の割合は90%が公共交通で、残りが自転車やクルマなどの他の移動手段になっているそうです。サービスの普及に伴い、都市部での自家用車の流入が減っているとのこと。その結果、交通渋滞や大気汚染が解消し、移動時間の短縮につながると期待されています。



 高齢化社会を迎える日本でも、MaaSが普及すれば、移動の手段を持たない高齢者が容易に移動できるようになるでしょう。また、過疎化が進み、公共の移動手段が大きなコストとなるところでも、移動手段を提供できるようになると期待されます。


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