14万部を突破した人気書籍『今日も嫌がらせ弁当』を絵本化した『きょうもいやがらせべんとう』の著者で、パパ芸人のタケトさんへのインタビュー後編をお送りします。
聞き手は、It Mamaでヒット連載を多くもつパパライターの村橋ゴローさん。
お弁当にまつわるママの愛情と子育て論……イクメンパパの悲しい現実︎……などなどお笑い芸人パパならではの話題が満載となっています!
――絵本ではお弁当にニンジンを入れる、つまり本来は子への愛情であることも、子どもにとっては「いやがらせ」と描かれています。このように、敢えて「嫌われ役」となって子どもへの教育をすることってあります?
いやーー、そんなことしてないなあ。だって娘に嫌われたくないもーーん!
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――出た! 娘パパの本音! でもそれ、わかるわ〜〜! 僕も息子に嫌われたくない!
まず娘を怒んないし。ってことで妻に怒られます。娘を叱ったとしても「それやったら、またママに怒られるよ」って言うぐらいで。
――一番やっちゃいけないやつ(笑)。
タケト そうです。「なんで全部、私のせいなの?」って、あとで妻に怒られるという(笑)。あと妻は極力お菓子を食べさせないようにしてるけど、目を盗んでは「一緒に買いに行こう!」ってやったり。
――それ、僕もやってます(笑)。何か子どもとの共犯感覚が楽しいんですよね。じゃあ奥さんとは、子どもの教育方針でモメたりしてます?
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モメるっていうか……こどもにも甘いし、「イクメンぶって、こういう仕事してんじゃねえよ!」って言われますけどね!
――アハハハハ! こういう対談やってんじゃねえよと。
「イクメン仕事の前に、家のことちゃんとやってよ!」って。でも、そういうことなんでしょうね。結局、世間でどう思われるかより、奥さんにとってイクメンなのかどうかが問題なので。「『僕はすごいやってます!』みたいなことを言いに、今から行くんでしょ? 家では何もしないのに!」って。
――いやタケトさんはベビーサインやベビーダンスの資格も持ってますし、立派なプロ・パパ芸人だと思いますよ。ただプロの料理人は家で料理をしないのと同じなだけで(笑)。
それフォローになってんのかなー!? 話をお弁当に戻しましょうよ!
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――今、キャラ弁って流行ってるじゃないですか。知り合いのママがいて、その方はキャラ弁が大嫌いだそうで。なんで?って聞いたら「幼稚園で子どもが、他のママの作ったキャラ弁を指さし『こういうの作って』って言ったんです。そんなことをわが子に言われること以上に嫌なことはない」って(笑)。
親のプライドが(笑)。でも、それこそ「よそはよそ、ウチはウチ」ですよね。それでいったら同じ保育園のパパからしたら、ゴローさんの存在は煙たいかもしれませんよ。だって前、ゴローさんと対談したとき「ほとんどの家事と育児は僕がやってる」って言ってたし。
――そうなんですよ。男友達と飲んでるとき、話の流れでそういうことを言うと「いいかっこしやがって」的なことを言われますからね。普段、家事や育児をやれてないことに負い目があるんでしょうね。だから「男の家事・育児の敵は、男」って、ホント思いますね。
それ、わかるわあ。育児セミナーで講演するとき、「お風呂入れてます」「ウンチのオムツだって替えます」みたいなことばかり言うと、客席のパパが「やめろ!」「それ以上、嫁を刺激するな!」って目で見てきますもん。だから「奥さん! 旦那さんがここに来てくれているだけで、それは凄く優秀なことですから!」って言うようにしてます。
――本当、そうですよね。土日にわざわざ足を運んできてるだけマシ! たとえ、奥さんにむりやり連れて来られてきただけでも(笑)。
ゴローさんのお子さんって、好き嫌いあります?
――もう家では、野菜を一切食べません(笑)。
じゃあ、いい方法がありますよ。これはガリットチュウの福ちゃんから聞いたんですけど、こっちが異常なリアクションで食べたら、子どもも釣られて食べるって言うんです。「うんんんまっ!!! これ、こんなに美味しいのおおおおっ!!!」ってやると子どもも惹かれて、嫌いなものも食べてくれると。そんなんで食べてくれるかよ! と半信半疑だったんですが、やってみたら、これがマジだったんです。
――へーー! それ試したい!
マジ、オススメですよ。「美味しっっ!! パパ、これ全部食べちゃお〜〜」ってやると「わたしも!」って食べてくれますから。だから俺、家なのに本気のテンションでメシ食ってますもん(笑)。これのいいところは娘の好き嫌いがなくなるのはもちろんのこと、妻のためでもあるんですよ。だってそれだけ「美味しい、美味しい」叫んで食べてたら、妻も悪い気しませんからね。
――やさしいなあ。それだけやさしかったら、娘さんにとってタケトさんはヒーローですね。
いや、こんなにいろんなことやってても「ぱぱ、くさーい」が、もう始まっちゃってますからね。
――マジっすか!?
寝床に入れてくれないですもん。「ここからこっちは、私とママのところ」って境界線ひかれて。
――悲しい(笑)。娘さん、しっかりしてそうですね。
そうですね、まだ幼いゆえに変な固定観念がないんですよ。この前、「パパはおとななのに、なんでじぶんのごはんをじぶんでつくらないの?」って。「ママはじぶんのぶんはじぶんでつくるよ」って。でも確かにそうだなって、ハッとさせられました。家に帰って当たり前のように「俺のご飯は?」って言ってましたけど、子どもからしたら「ハアッ!?」って思ってたんでしょうね。
――日々のご飯にお弁当、本当に世の中のママたちには頭が上がらないですね。
本当にそう思いますね。
――最後に、今年映画化されるということで再びスポットが浴びるであろう絵本『きょうもいやがらせべんとう』、作者としてオススメポイントは?
やはり親子2代3代と受け継いでほしいですね。あとできたら俺みたいなやり方で、手紙を添えてほしいですね、世のパパさんたちにも。直接伝えるのは恥ずかしいでしょうから、この絵本をツールとして。そうやって読むだけでなく、「使って」ほしいですね、この絵本を。
前編・後編とタケトさんのインタビューをお届けしました!
次回はインタビュー前編でお話があった、わずか3カ月で終わった!? 『今日も嫌がらせ弁当』著者kaoriさん直伝、タケトさんの時短レシピ動画を、メイキング秘話を交えてIt Mamaでご紹介していきますので、お楽しみに!
【参考・画像】
※ Kaori(ttkk) (著)『今日も嫌がらせ弁当』(2015)- 三才ブックス
※ タケト(著)kaori(ttkk)(監)『きょうもいやがらせべんとう』(2015)- 三才ブックス
※ タケトオフィシャルブログ – Ameba
※ kaoritaketo/ Instagram
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