魚のニオイを嗅いだキャメロン君は、発作を起こした。スティーブンさんは当初、息子が喘息発作でそのような状態に陥ったと思い、慌ててネブライザーをキャメロン君に与えた。ところが、いつもは発作が治まるネブライザーがこの時は効かず、キャメロン君は意識不明になった。スティーブンさんは必死でCPR(心肺蘇生法)を行い、午後7時半頃に通報を受けて駆けつけた救急隊員が「Brookdale University Hospital Medical Center(ブルックデール大学病院医療センター)」へ搬送するも、キャメロン君は帰らぬ人となってしまった。
キャメロン君の死因についてはまだ断定されておらず、検死が続行中とのことだ。メリーランド州ボルチモアにある「The Johns Hopkins University School of Medicine(ジョンズ・ホプキンズ大学医学部)」の小児アレルギーおよび免疫学分野の理事長であり、小児科学の教授であるロバート・A・ウッド医師は、魚の匂いそのものではなく、コンロで調理された魚から蒸気やたんぱく質が空気中に放出されたことでキャメロン君が何らかのアレルギー反応を起こし、それが喘息発作と重なって死に繋がったのではないかと推測している。また同医師は「オーブン調理の場合、コンロ調理ほど空気中に漏れることはあまりありません。オーブン内では低温で魚が調理されるというのがその理由のひとつです」とも述べた。
画像は『NTD News 2019年1月6日付「Parents Speak out After 11-Year-Old Boy Dies From Smell of Cooking Fish」(Cameron Jean-Pierre/GoFundMe)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)