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川井梨紗子「霊長類最強」伝承 吉田さんに尊敬の念

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2019年01月11日 16:09  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

写真吉田現役引退について語るレスリングの川井(撮影・足立雅史)
吉田現役引退について語るレスリングの川井(撮影・足立雅史)

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)レスリング女子63キロ級金メダリストの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)が「霊長類最強女子」の精神力を伝承する。11日、都内で行われた日本スポーツ賞の表彰式に出席。前日10日に引退会見を開いた至学館大の先輩で五輪3連覇の吉田沙保里さん(36)に触れ、気持ちの強さにあらためて尊敬の念を示した。五輪5連覇を狙う伊調馨(34)と争う20年東京五輪代表争いへ「ぶれない心」を掲げた。


◇ ◇ ◇


川井には絶対に忘れることができない言葉がある。「梨紗子は初めてなんだから、もっと喜んで良いんだよ」。リオ五輪、金メダルを獲得した後に現地でテレビ各局を回る中、吉田さんから言われた言葉だ。先輩は川井の直前に行われた53キロ級決勝で敗れ、4連覇の夢が散っていた。「沙保里さんが一番ショックで悲しんでいる時に、負けてもここまで心遣いできるのはすごい」と衝撃を受けた。


前日、吉田さんの引退会見の映像を見た。そしてあらためてその精神力、メンタルの強さを思い出した。翻って、自分は…。昨年12月の全日本選手権。20年東京五輪代表争いが本格的にスタートした大一番は、復帰してきた伊調との決戦が大注目となった。予選では競り勝ちながら、決勝で逆転負けを喫した。「注目度、見られている感じがすごくて。考えることが多かった」と心が乱れた。


気持ちの切り替えに苦労し、ようやく4日の練習再開で前を向けた。その直後に吉田さんの決断を聞いた。「18年はいろいろありすぎて。本当にここからが大事。どんな状況でもぶれない心を持ちたい」。恩師の栄前至学館大監督と伊調を巡るパワハラ騒動などで揺れた一方、世界選手権2連覇も達成、最後は気持ちの弱さで敗戦で終えた18年。吉田さんと同じようにぶれないことが19年の課題だ。


「いざテレビなどで見ると、寂しい気持ちになります。でも、誰にでもいつかくる。いずれは自分も引退する時がきます。沙保里さんはいまだったんだな」と受け止め、自身は前に進む。6月には全日本選抜選手権で再び伊調との激突が予想される。階級変更の可能性を聞かれると「絶対ないです! それこそブレブレじゃないですか」。笑顔で否定する姿には、少なからず余裕が感じられた。


【阿部健吾】

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