NGT48暴行被害でメンバーが運営の無責任体質を告発! 芸能マスコミはスルーしAKSの火消しに協力

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2019年01月11日 16:11  リテラ

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リテラ

「SHOWROOM」で告発した山口真帆だが…

 新潟を拠点に活動するAKB48系列のアイドルグループNGT48のメンバー・山口真帆がファンから暴行を受けていたことがわかった。



 NHKが9日正午頃に報じたところによると、昨年12月8日、山口真帆の自宅の玄関先にファンの男2人が押しかけ、彼女の顔をつかむなどしたという。犯人の男らは暴行の疑いで逮捕され「話がしたかった」などと供述したものの、その後、不起訴となり、現在は釈放されているという。



 女性タレントに対するストーカー被害といえば、2016年に発生した小金井ストーカー殺人未遂事件のように、人命に関わりかねない重大事件である。



 実際、メディアはアイドルに対するストーカー被害について、知名度に関わらず頻繁に取り上げており、仮面女子の桜雪がストーカー被害やSNSでの殺害予告に悩んでいることを告白した際には、多くのワイドショーが彼女のことを紹介した。



 しかし、今回の山口の件はNHK以外のテレビではほとんど扱われていない。スポーツ紙も夕方頃まで一切報じていなかった。



 この不自然なまでの扱いの小ささを見る限り、例によってAKSから各マスコミに自粛を求める圧力、あるいは秋元康への忖度がはたらいているとしか考えられない。



 そもそも事件が起きたのは1カ月も前だがこの間AKSは一切事件について発表などしていない。運営にメンバーの安全管理に大きな責任があることは言うまでもないが、そこまでして事件を隠したがっているのは、この事件が運営の無責任体質によって引き起こされたという側面があるからではないか。



 それは山口の証言からも明らかだ。8日夜に動画配信サイト「SHOWROOM」で山口は涙を流しながらこの件についてファンに告発したのだが、そのなかでは、NGT48劇場支配人である今村悦朗氏を名指ししてこのように語っている。



「本当のこと言わないとなにも解決しないし。私とまた同じ目に遭う人がいるのに、結局この1カ月待ったけど、なんも対処してくれなくて。今村さんだって『クリーンなNGTにする』って言ったのに。『新しいNGTにする』って、『悪いことしてるやつらだって解雇する』って言ったくせに、なんも対処してくれてなくて」



 NGT48の内部で起きている問題について報告して1カ月経ったにも関わらず、状況はいっさい進展しなかった。これにより山口は同様の事件が他のメンバーの身に起きるのではないかとの危惧を語る。同じような事件が起きた場合、さらに深刻な事件となる可能性もあるからだ。



「今回、私は助かったから良かったけど、殺されてたらどうするんだろうって思うし。なんで他のグループでは許されないことがNGTでは許されるかわかんない。生きてる感じがしない(中略)ずっとずっと言いたかったけど、全部対処してくれるって言ったからこの1カ月怖かったけどずっと待ってた。だけど、結果、なんもしてくれなくて。悪いことしてた人たちも全部そのままで。誰かが取り返しつかなくなったらどうするんだろう。全部言いたいけど、お世話になってる人たちにも迷惑かかるし」



 ここまで語ったところで配信は運営元からBANされたという。



 この後、山口はTwitterで、メンバーの個人情報漏洩なども示唆していた(現在は削除済み)。



 事件へのメンバーの関与の有無についてはしかるべき調査が求められるが、事件への関与は別にして少なくともメンバー間になんらかの不和やトラブルがあった可能性は高いだろう。こうした発言を受けてインターネット上では犯人探しも起きているが、メンバー間のトラブルも含めて、メンバー個人の問題でなく運営の組織としての責任が極めて重い。



●メンバーを“金儲けのコマ”としか見ない秋元康ら運営の無責任体質



 未成年も含む若いグループのマネージメントにおいて、メンバー間の不和やトラブルは付き物で、そうしたメンバー間のコミュニケーションをケアするのは運営の重要な仕事のはずだ。そういったマネージメントを怠っていたのはAKSの重大な過失である。



 しかも山口の発言によれば、運営は1カ月も前に事件が起き、またメンバー間でも問題が起きているとメンバーから相談されていたにも関わらず、その解消のために動かなかった。



 そもそも、AKB48のシステム自体が内部で不和が起こりやすいものであるといえる。「選抜総選挙」が象徴的な競争を煽る構造や、「恋愛禁止」といった非人道的なルールを強要している環境によるストレスは、メンバーのメンタルをむしばみ、メンバー間の軋轢を引き起こす要因になる。



 さらにそういった構造であるにも関わらず、今回運営はメンバー間のコミュニケーションをケアするよう動かなかったし、結果的に、山口は追い詰められてしまった。



 だいたいこのような重大な事件が起きてから1カ月もの長期間にわたって発表することなく隠蔽し続けたのも、メンバーの安全に対する運営の意識の低さが見てとれる。



 実際、ここまで述べてきたような、無責任体質・隠ぺい体質は、AKS、ひいては、秋元康氏がプロデュースするグループの運営に、繰り返し指摘され続けられてきたものだ。



 それにも関わらず是正されないのは、問題が起きた際に、真摯に向き合って解決策を探ろうという姿勢がないからだ。



 たとえば、2014年にAKB48の握手会で発生した襲撃事件への対応もそうだった。このとき、「握手会」というイベントのあり方自体に批判的な声が多く起きたが、その根源的な問題には向き合おうとせず、わずか2カ月半の休止期間を経ただけで再開。それだけにとどまらず、事件以来沈黙していた秋元氏が読売新聞の連載で、「傷ついた彼女たちは立ち上がり、前に進んだ」と初コメントし、「美談」にすりかえる始末だった。



 ご承知の通り、それからも「握手会」というシステムは残存し続けているが、2017年には再び襲撃事件が起きそうになった。6月に行われた欅坂46の握手会中にメンバーがファンの男から発煙筒を投げつけられたのだ。逮捕された犯人の男はナイフを所持していたうえ、明確な殺意も供述しており、警備スタッフのとっさの判断がなければ傷害や殺人事件にも発展しかねなかった大事件である。通常であれば、最低でもしばらくの間イベントは中止し、安全対策を見直してしかるべきだが、恐ろしいことに運営は翌日も握手会を強行した。



 メンバーを「ひとりの人間」ではなく、「金儲けのコマ」としか見ない。こうした運営の体質が、メンバーを危険にさらす事件を繰り返させているのではないか。



 AKSは問題と真摯に向き合う姿勢がないというのは、今回も同じだ。これだけの重大な事件でメンバー自身が発信しているにも関わらず、運営も秋元康もいまだになんのコメントも出していない。芸能マスコミもその責任を追及する様子はない。それどころか、日刊スポーツやスポーツニッポンのような子飼いのスポーツ紙は、「メンバーの関与はない」と、火消しに走っている始末だ。



 今後AKSはどのような対応をとるのか。未成年の女子も多く預かる組織として、これまで通り、このままウヤムヤにして終わらせる対応だけは絶対に許されない。

(編集部)


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