限定公開( 1 )
わが子には「やる気をもって行動してほしい」「自信をもって物事に取り組んでほしい」。
多くのママ・パパが願うことです。その一方で、どうやったら子どもをのびのび育てられるのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこでキーとなるのが「自己肯定感」に思います。
今回教育コンサルタントの佐藤理香さんが、子どもの自己肯定感を育む新しい取り組み「ほめ写」プロジェクトを取材しましたのでご紹介します。
日本は海外と比べると自己肯定感が低い子が多いといわれており、実際、自分自身に満足している子は半分以下の「45.8%」という低い数字になっています(※1)。
自信のもとになる自己肯定感は、ありのままの自分を受け止め、自分の否定的な面も含めて、自分が自分であって大丈夫だという感覚です。
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子どもの自己肯定感をあげるために、写真の力を役立てようというのがほめ写プロジェクトの取り組み。「ほめ写」とは、子どもの写真プリントを家の中に飾り、それを見ながらほめてあげる新しい子育て習慣のことだそうです。
取材前の筆者の最大の疑問がコレでした。
東京学芸大学の岩立京子先生の発表によると、「写真を飾っていない家庭の子どもより、写真を飾っている家庭の子どもは自己肯定感が高い」そうです。(下図参照)
また、ほめ写実験として普段から写真を飾っていない家庭でほめ写を実施した研究結果を発表しました。結論はズバリ、ほめ写実験前に比べて、子どもの自己肯定感につながるスコアは全般的にアップしていました。
イベント当日は、さまぁ〜ず大竹一樹さんの妻でアナウンサーの中村仁美さんも出席。小1と2歳の男の子を育て日々忙しい中で、ほめ写を実践しているとのこと。
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(家に飾っている)写真を見ると、“幸せな家族だよな〜”と感じられる。イライラが少なくなりました。
と感想を伝えていました。親の自己肯定感もアップするのかもしれませんね。
ほめ写のやり方はとっても簡単です。ステップでご紹介しますね。
(1)撮る
子どもが頑張っている写真、家族写真などを撮りましょう。気取る必要はありません。スマホでパシャっとOK。
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(2)飾る
発起人の親野智可等(おやのちから)先生によると、アルバムやスマホの中に保存だけでなく、プリントした写真を飾ることが大事だそうです。
写真があることで、努力した瞬間や輝いた瞬間が自然と目に入り、思い出を何度もかみしめて「私は愛されている」「ここにいていいんだ」と自己肯定感を強くするそう。大きな写真もGOODですね。子ども目線の高さに貼りましょう。
(3)ほめる
「いつも怒ってばかりで…」というママも、ぜひほめてあげてください。“2種類のほめるがポイントです。(※2)
“努力や達成をほめること”
例えば「すべり台がひとりで乗れるようになってがんばったね」という感じで条件つきでほめています。
“存在をほめる”こと
これは無条件に「○○ちゃんといると幸せ」「生まれてきてくれてありがとう」「○○くん、大好き」という具合に、存在そのものをほめることです。
自宅でも手軽にできそうですよね。
筆者も写真は好きで飾っているのですが、この取材をとおして、もっと子ども目線で気取らない日常的な写真を飾ろうと思いました。
フレームに入れたり、額に飾ったりするとちょっと面倒なので、さらっと壁に貼ってみようかなと思っていますよ。
みなさんもぜひやってみてくださいね!
(2018年9月2日配信の記事を再掲載しています)
【参考・画像】
※1「ほめ写プロジェクト」
※2「写真が子どもの自信をひきだす ほめ写プロジェクト」P3
※ Africa Studio、OndroM / Shutterstock
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