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受け継ぐASIMOの魂 ホンダがロボティクスに注力する理由

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2019年01月12日 18:07  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真CESを「新型ロボット披露の場」に選んだホンダ 写真はCES 2019のホンダブース
CESを「新型ロボット披露の場」に選んだホンダ 写真はCES 2019のホンダブース

 本田技研工業(ホンダ)のロボットといえば、思い浮かぶのはASIMO。人型のロボットが二足歩行する姿に世界中の人が度肝を抜かれました。



【画像】ASIMO技術を込めたホンダの新型ロボット「パスボット」



 そんなホンダが、ASIMOの開発を止めていたというニュースを聞いたときはとてもがっかりしたものですが、このほどASIMOで培ってきた技術を生かした新しいロボットを開発したとのこと。それが「Honda P.A.T.H. Bot(パスボット)」です。



 話題のロボットはどんなものか。早速、お披露目の場とした世界最大規模の家電見本市「CES 2019」の会場へ見に行ってきました。



 楕円のフォルムを描く物体……これがHonda P.A.T.H. Botです。え? 想像していたのと違う? そうなんです。このパスボットはASIMOのような「人型」のロボットではありません。



 でも人型ロボットよりもスムーズに動けて、小回りがききます。名称は「Predicting Action of Human(人の行動を予測する)」の頭文字を取りました。AI(Artificial Intelligence:人工知能)を駆使して人の動きを予測して行動できます。例えば、ショッピングセンターのような混み合う場所で、人や障害物にぶつからずにスムーズに移動できる能力を持ちます。



 高さは1メートル5センチ(1050ミリ)、重量は約21.5キロ。最大時速6キロで移動可能。足元は球体で、倒れないようにバランスをとりながら前後左右斜めと360度自由に動けます。上部の2つの広視野角カメラと各種センサーで周囲の状況を認識し、また、人の行動をAIでリアルタイムに予測しながら目的地まで最適ルートでたどり着けるとのこと。展示会場でも、まったく動いていないように見えて、実は小刻みにバランスを取りながら自立していました。



●ホンダのロボティクス構想と開発の鍵は「3E」



 ホンダは今、ASIMOで培ったバランス制御技術や自立移動技術を用いて、このパスボットをはじめ、さまざまなロボットの開発に取り組んでいます。ホンダが注力するロボティティクス構想の鍵は、以下「3E」の概念です。



・Empower=人の可能性を拡大



・Experience=人と共に成長する



・Empathy=人と共感する



 2018年1月に行われたCES 2018でも、同社はこの構想に基づいて開発された4つのロボットを披露しました。2018年はどれもコンセプトを示した参考出品モデルに過ぎませんでしたが、2019年のパスボットはさらに具体的に、ショッピングモールや公共施設でゲストを案内するといった実務ケースを見込んだと思える展示が印象に残りました。CES 2019への出展は「公共施設での実証実験を一緒に行えるパートナーを探すため」(説明員)と、具体性やその進捗、本気度が伺えます。



 パスボットの他に、上部アタッチメントを交換することで農業、建設、消防、災害支援などまで、幅広い用途に活用できる自立運転可能なATV(全地形対応車)「Honda Autonomous Work Vehicle」、高度なロボティクス制御をクラウド上のサービスとして利用できるようにするプラットフォーム「Honda RaaS(Robotics as a Service) Platform」、360度どの方位へも動ける“車輪”「Honda Omni Traction Drive System(全方位駆動車輪機構)」などの展示も注目されていました。



 CES 2019にはホンダの他にも自動運転やAI、サービスプラットフォームなどをキーテーマに自動車メーカーが参加しています。一方で、ロボティクスにここまで注力していたのは周りを見渡してもホンダだけと感じました。



 あのASIMOで培われた技術は、今もしっかり息づいている証ともいえます。「3E」の実現、さらには人とロボットが幸せに暮らす未来のためにホンダのロボティクスの次なる展開に期待です。



(太田百合子)


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  • 運送や物流倉庫やごみ収集の補助、介護補助なんかに使えるだろう。接客は感情労働なのでまだまだ無理だし、生産ラインは属人的な職人技が必要なので意外とロボット化しない。
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