原田龍二を丸裸に!「何も脱ぐことができないし、もうレントゲン写真を出すしかない」

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2019年01月12日 20:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

原田龍二 撮影/高梨俊浩

 全国200か所以上もの温泉を巡った俳優・原田龍二さん。また現在、“日本一脱ぎっぷりのいい俳優”としても話題の存在! 原田さんを熱く滾(たぎ)らせている温泉の魅力や日常のあれこれをご紹介。全裸以上に丸裸になってもらいました!

 2012年にスタートした旅番組『それがしりたい〜ニッポンおもしろいネ〜』に端を発し、後続番組の『日本の旬を行く! 路線バスの旅』(ともにBS-TBS)のなかで、全国200か所以上もの温泉を巡った俳優・原田龍二さん。

 今や“温泉俳優”の名をほしいままにしている原田さんだが、熱いのは温泉だけではない。彼の生きざまもまた熱く滾っているのだ!

 そこで、週刊女性では「」や「温泉」、「青汁」「インスタグラム」など、原田龍二を構成するキーワードをもとに、独占インタビューを敢行することに。また、デビューのきっかけとなった「ジュノンボーイとしての矜持(きょうじ)」にも踏み込んだ。

 すでに全裸の原田さんを、さらに丸裸にしたい! そんな取材班の熱い思いに全力で応えてもらい実現した、原田龍二解体新書。とくとご覧あれ!!

温泉への敬意

「温泉は、僕が生まれる前からそこに存在している地球の恵みです。敬意を払う、というと大げさになりますが、先輩の胸を借りるつもりで“いただきます”を言ってから入湯するのが通例になっていますね」

 開口一番、温泉に敬意を表する原田さん。そんな彼が温泉と真剣に向き合うようになったのは、2012年から放送が始まった、BS-TBSの旅番組がきっかけだった。

「番組を担当するディレクターさんから“台本がない旅をしたい”というオファーをいただいたのが、すべての始まりです。台本がないという依頼に“望むところだ!”という気持ちでお受けしたのを覚えています。

 その時点でお互いの気持ちが合致していたので、撮影中は朝の出発時間を決めるだけ。それ以外の予定は決めませんでした。カメラはあるけれど、あくまで僕は“”を満喫するのみ。予定調和が嫌いな僕と、それに対応してくれたスタッフのみんなと作り上げた番組でした

 同番組を通して、全国200か所以上もの秘湯・名湯を訪れ、原田さんは名実ともに温泉俳優として活躍することになった。

 なかでも、原田さんが世間の注目を集めるきっかけとなったのが、裸になって温泉に入る原田流・全裸入湯スタイルだ。

「テレビの旅番組で温泉に入るときは、タオルで前を隠すのが常識になっていますよね。でも、それは不自然だし、温泉に対して失礼だと思ったんです。

 そもそも、混浴温泉でもないかぎり、タオルを巻いて温泉に入るのはご法度。ルールを守って、何も隠し事がない状態で入湯することが、僕にとっての“常識”なんですよね」

 強い温泉愛と、深い畏敬の念を語る原田さんだが、一方で、プライベートではほとんど温泉に行かないのだとか。

“全裸入湯”だけでない

「仕事で秘湯や名湯に行き尽くしているので、行く必要がないんですよね(笑)。また、テレビや雑誌で紹介された秘湯は、もはや自分にとって秘湯ではない。

 温泉に対して抱いていたさまざまな概念が覆され、思いすまして温泉に行く必要がなくなったのかもしれません」

 普段から温泉に入らないからこそ、旅番組での温泉レポートが、より新鮮でリアルなものに昇華されているのかもしれない。

 原田さんの旅番組は“全裸入湯”だけが見どころではない。旅先の食事の感想から、温泉に入ったときの気持ちよさに至るまで“多くを語らない”ことも、人気の理由だという。

「僕は、収録中に“言葉で伝えること”を放棄しています。言葉ではなく、身体全体で伝えるのが、僕なりの表現方法なんです」

 そんな原田さんが温泉の素晴らしさを表すために欠かせないワザのひとつが、深い深いため息だ。

「誰しも、温泉に入った瞬間は目を閉じて“はぁぁああああぁ……!”という、歓喜のため息が漏れますよね。

 もしも僕がため息を我慢して、温泉の効能や成分を説明してしまったら、僕が感じている気持ちよさを視聴者のみなさんにお伝えできない。“原田龍二の旅番組”では、温泉の効能ではなく、旅の臨場感を楽しんでもらうことがもっとも重要なんです」

 その言葉どおり、番組内では原田さんのうそ偽りのないリアクションを拝むことができる。彼が自然体で臨んだ『日本の旬を行く! 路線バスの旅』(BS-TBS)で、栃木県那須郡那須町にある「鹿の湯」を訪れた際には、48℃という熱湯温泉に入り、唸(うな)りを上げる姿を披露した。

ありのままの自分

「鹿の湯は、いままで経験したことがない熱さでした……! でも、そこで41℃のちょうどいい温泉にだけ入っていても意味がない。

 48℃の熱さに驚き、歯を食いしばっている僕を見たみなさんにも、その熱さが伝わったのではないでしょうか

 真っ赤な顔で“熱さ”を訴える原田さんの表情からは、温泉と真摯に向き合う姿勢がうかがえる。

 しかし、原田さんはあくまで“旅番組業界”の常識を覆しているにすぎない。彼は「僕の旅は、みなさんの旅行と同じ感覚。旅番組のナビゲーターではなく、普通の旅人なんです」と、こともなげに話す。

「台本のない旅の終着地は、いつも温泉。僕らの旅を締めくくってくれる温泉は、旅に欠かせない存在であり、いろいろな意味で僕を裸にしてくれる大切な場所です」

 一貫して“ありのままの自分”や“自然体”にこだわる原田さん。そんな彼が、ついにたどり着いたのが「全裸」という答えだった。

「たどり着いたのか、通過点なのか、そもそも僕はどこに向かっているのか……もう誰にもわからないですね。これ以上、何も脱ぐことができないし、もうレントゲン写真を出すしかない(笑)

 何より、着飾ることが嫌いな僕にとっては、これ以上、飾る必要がない“全裸”にたどり着くことができたのは、必然なのかもしれません」

 裸一貫、仕事と向き合う原田さんは、最後に感謝の言葉でこう締めくくった。

僕が今、自然体で仕事ができているのは、まぎれもなく温泉やみなさんのおかげです。僕を導いてくれた人や物に恩を返すためにも、今後も全力で取り組んでいきます

 全裸で突き進む、原田龍二の温泉道。その背中は、これからも私たちの胸をときめかせてくれるはずだ。

俺を作り上げているものたち

元気をもらえる! 大麦若葉青汁(山本漢方)

 もともと「大麦若葉青汁」を愛飲していたのですが、それがきっかけでCMにも出演させていただきました。大麦若葉青汁のCMは、全編タイで撮影したので、スタッフは全員タイ人。僕らも含めて全員が一丸となって真剣に撮影に臨み、すごくいい刺激になりました。

「原田さんは、もともと大麦若葉の青汁をご愛飲いただいているとのことで“のどを鳴らしてゴクゴク青汁を飲んでくれること間違いなし”という理由から、オファーをしました。コミカルで振り切った演技で、見事に“苦くて飲みにくそう”というイメージを払拭し、CM放送後も“久々に見たインパクトCM!”など、反響の声をたくさんいただいています」(山本漢方製薬・広報)

実は、もっとも力を入れているインスタグラム

「ベネズエラに行ったときにお世話になった裸族・ヤノマミ族の写真をアップしていこう」と思い立ち、2015年にインスタグラム(@ harada_ryuji1026)を始めました。現在は、ヤノマミ族のことはもちろん、僕が抱いている“死生観”や僕のパーソナルな部分を表現するツールとして活用しています。

 あくまで自分のために続けているので、フォロワーの人数や「いいね」の数はまったく意識したことがありません。インスタグラムの投稿は、僕自身の“作品”なので、みなさんの知らない原田龍二が見られると思いますよ

公園のゴミ拾いトレーニング

 僕のトレーニング法は、自宅の目の前にある公園での上下運動がてらのゴミ拾いや、自宅で自重を生かした腕立て伏せなどの筋トレがメインです。

 全裸になるからといって、わざわざジムに通って鍛え上げてしまったら、それは僕じゃない。ムリなく、適度な運動で健康を維持できる肉体こそが、僕の理想の体形なんです

座敷わらしとのただならぬ関係

『何だコレ!? ミステリー』(フジテレビ系)のなかで、各地にある座敷わらしの出没情報を調査しています。

 収録中には、目には見えない座敷わらしの存在を、何度も“感じ”ました。僕にとって、ミステリーの調査は大切なライフワーク。今後も、座敷わらしに敬意を払いながら、調査を続けます!

家族サービス

 プライベートではめったに温泉に行かないのですが、子どもたちに僕の大好きな温泉を体験してほしいと思い、家族で秋田の乳頭温泉郷にある「鶴の湯」に行ったことがあります。初めての秘湯に、子どもたちが感激してくれたのはうれしかったな

ジュノンボーイとしての矜持

 僕はこの仕事を始める前から“自然体でいたい”と考えながら生きてきました。ジュノンボーイの準グランプリに選ばれたものの、“俺はジュノンボーイって柄じゃないよな”と悩んだこともありました。

 でも20年間、飾らずに仕事に取り組んできた僕を、今も応援していただけるのは、とてもありがたいです。まあ、自然体になりすぎて、服も脱いじゃったんですけどね(笑)。

原田龍二

(はらだ・りゅうじ)


1970年10月26日生まれ、東京都出身。『水戸黄門』では、5代目佐々木助三郎役を務めるなど、多数のドラマ・映画に出演。近年では、旅番組で数々の温泉を巡り、全国の200か所以上に入湯。温泉をこよなく愛し、自らを「温泉俳優」と称している

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