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世界初!「忘れた記憶」戻る薬 マウスとヒトで実証 認知症治療に期待

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2019年01月13日 06:31  ハザードラボ

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ハザードラボ

写真ヒスタミンの働きを示した模式図(東京大学大学院薬学系研究科)
ヒスタミンの働きを示した模式図(東京大学大学院薬学系研究科)

 東京大学や京都大学などの研究グループは、アレルギー関連物質を投与することで、忘れてしまった記憶が復活することをマウスと人間の実験で突き止めた。アルツハイマー病など認知症の治療薬に結びつく研究成果だとして注目されている。
1カ月たっても覚えていたマウス

 東大大学院の池谷裕二教授や京大大学院の高橋英彦准教授らのグループは、脳内のヒスタミン神経を刺激する薬をマウスと人間に投与する実験を行った。  マウスの場合は、2つのおもちゃを示して記憶させ、3日以上経過した後に薬を投与すると、1カ月以上過ぎても物体を思い出すことができた。  通常、マウスは物体に触れたり、匂いを嗅いだりして記憶するが、新しもの好きなので、対象物が2つあると、より新しいものを好む習性があるという。この習性を利用して、2つのおもちゃの片方を変えて、新しいおもちゃとどちらを好むかを観察したが、薬が未投与のマウスでは、3日以上経過すると、最初のおもちゃを忘れてしまっていた。詳しく解析したところ、薬によって記憶機能を司る脳内の領域で、神経細胞が活性化していることがわかった。

写真の記憶テスト   次に38人の参加者にたくさんの写真を見せて、1週間後に記憶テストを実施。テストでは以前に見せた写真と、見せなかったもの、よく似た写真を混ぜて、区別できるかどうか質問した結果、ヒスタミン神経を活性化させる「ベタヒスチン」を投与された参加者は記憶テストの正解率が向上。  なかでも、もともと記憶力が悪かった参加者や、難しい問題ほど、薬の効果が大きかったという。

服用には注意を!  ヒスタミンはアレルギー関連物質として機能し、高濃度に蓄積された魚などを食べると食中毒を起こすことでも知られる。研究グループは「脳内では記憶を担当する神経細胞の活動に刺激を与える効果がある」と考えていて、今回の研究成果が記憶のメカニズムの解明につながるとともに、アルツハイマー病などの治療薬開発に結びつくとして期待している。 注意:抗ヒスタミン薬は、アレルギー治療薬として使われているほか、乗り物酔いの薬や睡眠改善薬としても使われている。ただし、脳内に移行するタイプの抗ヒスタミン薬は、記憶障害などの副作用があるため服用には要注意だ。

このニュースに関するつぶやき

  • そうか!最近物忘れがひどいのは抗ヒスタミン剤のせいだ!けして年のせいじゃない!(笑)
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  • 実用化に至るまでにはまだまだかなりの年数がかかることでしょうが、これから迎える超高齢化社会に朗報の一つですね。
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