精子の質により流産が繰り返される

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2019年01月13日 20:01  妊活・卵活ニュース

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繰り返される流産の要因
インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、「Clinical Chemistry」にて、流産が繰り返される一因として、パートナーである男性の精子に欠陥があると発表した。

なお、流産は妊娠22週未満で何らかの異常が生じて妊娠が終了してしまう状態であり、妊娠20週未満の流産を3回以上繰り返した場合、不育症と定義される。

精子の質と流産の関係性
研究チームは、男性50人程度(平均年齢37歳)を対象に、精子の質と流産の関係性を検証した。被験者のパートナーである女性は流産を繰り返し、3回以上の流産を経験している。

今回の研究では、平均年齢は異なるが、被験者グループを妊娠が終了せず出産に至った女性のパートナーである男性グループ(平均年齢30歳)と比較した。

2グループの精子を比較したところ、被験者グループでは、精子DNAの損傷が2倍、精子内の活性酸素が4倍に増加した。なかでも、肥満、加齢は、精子におけるDNA損傷、活性酸素を高める要因であることが認められた。

精子内で活性酸素が発生することにより、精子DNAの損傷が生じる。活性酸素はバクテリアから身体を守るが、一方、精子DNAに損傷を与える。

論文主著者であるチャナ・ジャヤセーナ(Channa Jayasena)博士は、これまで、繰り返される流産の要因は女性側にあると考えられ、パートナーである男性の精子は分析されなかったが、精子は胎盤の形成に重要な働きを担い、胎児への栄養・酸素供給に大きく影響すると指摘する。

(画像はプレスリリースより)

Imperial College London

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このニュースに関するつぶやき

  • それが解った事はとても素晴らしい。治療の手立てがあると、もっと素晴らしい。赤ちゃんは、みんなに祝福される環境のもと産まれてくるのがやっぱり一番良い。
    • イイネ!9
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