東京〜新大阪「のぞみ」が1000円以上安くなる裏ワザとは?

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2019年01月13日 21:00  citrus

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東海道新幹線とそれにつながっている山陽新幹線に乗車するとき、乗車券や指定券はどのように購入しているだろうか? 慌ただしく乗車直前に駅の窓口で買い求める人、前日までに駅や旅行会社で余裕を持って購入する人など様々であろう。


私は、何年も前にエクスプレス予約の会員となってから、東海道新幹線乗車に関しては駅の窓口を訪れることなく、パソコンやタブレットで予約してチケットレスで乗車するのを常としてきた。混雑の激しいターミナル駅での窓口の行列から解放され、しかも自由席よりも安い料金で指定席に乗れるのだ。一度、この便利さに慣れてしまったら、窓口に並ぶのは煩わしくて耐えられない。

 


名古屋駅の新幹線券売機。昼夜問わず混雑している


具体的にみてみよう。東京・品川から新大阪へ「のぞみ」で行く場合、以下のようになる。

 

 通常の運賃+指定席料金=14450円
 通常の運賃+自由席料金=13620円

これが、エクスプレス予約の場合は
 合計で、13370円

指定席を利用すれば、1080円割安である。ちなみに、エクスプレス予約の場合、自由席料金がなく、敢えて自由席にしても指定席利用と同額の13370円だから、正規料金よりも250円安いだけである。エクスプレス予約の値段は、新幹線乗車区間のみの料金であって、紙の切符のように東京都区内、大阪市内という最寄駅から新幹線乗車駅までの在来線の運賃は含まれていない。例えば、新宿から東京駅までJR中央線に乗り、新大阪から大阪駅まで在来線に乗っても紙の乗車券の場合は、別途支払う必要がないけれど、エクスプレス予約の場合は別払いである。新宿〜東京=194円(SuicaなどICカード利用、紙のきっぷなら200円)、新大阪〜大阪=160円かかるので、自由席利用の場合は、354円別途支払うとかえって損になってしまう。もっとも、「のぞみ」は16編成中、普通車指定席車10両、グリーン車3両、普通車自由席車3両なので、京都〜新神戸などの短距離移動以外では、敢えて自由席を利用する人は多くないであろう。シートマップを使って、好きな席を選べるのも嬉しい。また、急な列車変更もでき、紙のきっぷの場合は、変更は一度しかできないけれど、エクスプレス予約の場合は何度でも変更可能だ。出張が早く終わったり、逆に時間がかかって予定した列車に乗れそうもなくなったときも駅まで行かなくても、スマホやタブレットで予約変更の作業が手数料なしで行える。

 

 

■「こだま」はグリーン席がねらい目

 


それほど急いでいない旅ならば「こだま」のグリーン車をうまく利用するのもいい


ところが、「こだま」になると、やや様相が異なってくる。「こだま」は、周知のように各駅停車なので、東京〜熱海、静岡〜豊橋など短距離乗車の人が多い。それゆえ、東海道新幹線区間の「こだま」の場合、基本は16編成中、普通車指定席車3両、グリーン車3両、普通車自由席車10両となっていて自由席主体だ。普通車指定席車は3両しかないため、常時満席に近い状況である。逆に、自由席は、区間や車両によってはガラガラに近いので、ゆったりしたいなら、むしろ自由席の方がいいとも言える。


エクスプレス予約で東海道新幹線の「こだま」グリーン車を利用する時には、「EXこだまグリーン早特」がおススメだ。3日前までの予約という条件があるけれど、「のぞみ」普通車指定席よりも安いのである。


例えば、東京〜名古屋利用の場合、

 


  「のぞみ」普通車指定席+運賃=11090円(通常期の正規料金)
  「のぞみ」エクスプレス予約 =10110円
  「こだま」グリーン早特   = 9000円

 


所要時間は、2時間50分ほど(途中駅での「のぞみ」通過待ち合わせが数多くあるので、列車によって若干異なる)と「のぞみ」よりも1時間以上余分にかかるけれど、在来線乗り継ぎや高速バスよりは圧倒的に速い。一刻も早く目的地に着きたいときには不向きだけれど、時間に余裕があるときはおススメだ。オトク感満載にもかかわらず、車内は空いていてゆったりしている。車内販売はないけれど、5分程停車する駅がいくつもあるので、ホームに降りて自販機でドリンクを買うことは可能だ。駅によっては、駅弁を売っているキオスクがホーム上にもあるので、ローカル線のような不便さは感じない。もっとも、「こだま」利用は東京〜名古屋くらいが適当で、京都や新大阪までとなると、個人的にはちょっと間延びしてしまう。

 


東海道・山陽新幹線には年会費ありの「エクスプレス予約」と年会費なしの「スマートEX」の2つのチケット購入サービスがある


「ひかり」は、本数が少ない割には常時混雑している。理由の一つは、割引切符である訪日外国人向けのジャパン・レール・パスやシニア向けのジパング倶楽部では「のぞみ」に乗れないためだ。「こだま」では時間がかかり過ぎると思う人が「ひかり」に殺到するのである。シニアの中には、「のぞみ」には安く乗れないと思っていて最初から乗車を諦めている人も多い。しかし、ジパング倶楽部の割引は乗車券には有効だ。したがって


乗車券=ジパング倶楽部利用で3割引き、指定券は、エクスプレス予約のe特急券を利用すると25%程度の割引にはなる。

 

例えば、東京〜名古屋間は

 


  乗車券30%OFF4380円+のぞみ指定席e特急券4050円=8430円
  正規料金の11090円よりは、かなり安くなる。


エクスプレス予約のe特急券は、駅の専用券売機でエクスプレスカードを投入して紙の指定券を発券する手間がかかるけれど、安くあげるにはいたしかたないのであろう。


エクスプレス予約には、航空機のマイレージに似た、グリーンプログラムという制度があって、ポイント加算でグリーン車にグレードアップできる。年会費の1080円は、東京〜新大阪を1回片道利用するだけで回収できる値段なので、年会費無料のスマートEXよりははるかに特典が多い。クレジットカードを新たに作るのが可能であれば、会員になっても損はないであろう。

 

※情報は2019年1月13日時点のものです

このニュースに関するつぶやき

  • そういえば4月以降は、JR東海エクスプレスカードとJ-WESTカードと、どう住み分けるのかな。
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