求職者の人物像や実績を採用前にオンラインでチェックできるサービスがスタート 同僚や上司が勤怠等を評価

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2019年01月17日 17:51  キャリコネニュース

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SCOUTERは1月17日、オンラインのリファレンスチェックサービス「back check」の事前登録を開始した。リファレンスチェクとは、採用企業が、求職者の人柄や実績について、上司や同僚に照会することをいう。

同サービスでは、まず企業が採用候補者の情報を登録。案内を受け取った候補者は、上司や同僚にリファレンスチェックを依頼する。上司や同僚は、同社が職種やポジションに合わせて作った質問にオンラインで回答するという仕組みだ。17日に事前登録を開始し、午後までに150件以上の登録があったという。

月額制で1件当たりの単価は安く 「スタートアップにも気軽に利用してほしい」

同社の担当者は「back check」の利点を次のように語る。

「これまでは調査会社が職場に電話してリファレンスチェックを行うのが一般的でした。弊社のサービスでは、オンラインで完結するため、好きなタイミングでチェックをすることができます」

価格も抑えた。あるバックグランドチェックの企業では、経歴や性格、勤怠、退職理由を調査する採用調査は一件当たり3万3000円。役職者への調査になると5万〜10万円が掛かる。

一方、「back check」は月額制。料金は未定だが、月間50件までのスタンダードコースや無制限に利用できるエンタープライズコースがあり、1件当たりの利用料はかなり抑えられるという。

「これまでは1件当たりの単価が高いため、最終面接以降に利用する企業が多かったと思います。しかし弊社の場合は月額制ですので、一次面接の直後に行って候補者を絞り、面接の工数を減らすといった利用の仕方が可能です。スタートアップにも気軽に利用してほしいと思います」

企業は、求職者にあらかじめ同意を得てからサービスを利用するため、個人情報保護法に抵触することはない。また現職の上司や同僚には転職活動を伏せているという場合には、前職や取引先にチェックを依頼することも可能だという。

「客様や会社のために成果を出した人が次のステップに進みやすくなる社会ができる」

求職者の面接での発言は裏付けが取れず、人事側の評価と実態が乖離してしまうことがある。しかしこのサービスを利用すれば、選考での不正や採用後のミスマッチを防ぐことができ、さらに「日々の業務における信頼と実績を、次の会社に繰越せる社会」が実現するという。

「長い目で見れば、『日々の業務における信頼と実績を、次の会社に繰越せる社会』ができると思います。在籍している会社の知名度や雇用形態による先入観ではなく、お客様や会社のために成果を出した人が次のステップに進みやすくなる社会が実現します」

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