“ニコニコ”杉咲花から一変! 『ハケン占い師アタル』志田未来の背中を押す

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2019年01月18日 06:02  リアルサウンド

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 杉咲花が主演を務める、新・木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)の放送がついに始まった。志尊淳、間宮祥太朗ら今最も旬な俳優たちのほか、小澤征悦、板谷由夏ら豪華俳優陣が脇を固める、お仕事コメディードラマだ。


 1月17日に放送された記念すべき第1話では、派遣社員のアタルこと、主人公・的場中(杉咲)の秘密が明らかに。彼女には、周囲の人々の悩みや原風景をはじめ、あらゆることが見えてしまうという特殊能力があるのだ。アタルはそんな能力を駆使し、人々が抱える悩みを根本から解決していくことになるのである。


【写真】“ニコニコアタル”から一変、つっけんどんな態度に


 イベント会社「シンシアイベンツ」の制作Dチームに新たにやってきた、社会人経験のない派遣社員のアタル。ニット帽に丸サングラス、そしてぱっつんヘアーという、映画『レオン』のマチルダ(ナタリー・ポートマン)のような愛らしくも怪しげな衣装に身を包み、彼女は登場する。アタルの教育係として、正社員・神田和実(志田未来)が雑務から教えていくのだが、細かな仕事の一つひとつに彼女は感動し、いちいち写真を撮ってみたりする。なんとも風変わりな女性である。


 そんな彼女に、神田は社員一人ひとりを紹介。私たち視聴者も、アタルとともに、この“Dチーム”の面々を把握することとなった。周囲への気遣いにばかり骨を折る課長・大崎(板谷)や、皆に対してパワハラ気味な態度の傲慢な主査・上野(小澤)。上野の下で密かに転職を狙う覇気のない品川(志尊)、その品川とは対照的に、快活に根拠のない自信を振りまく目黒(間宮)。さらには、仕事のできる優秀な人材ではあるものの協調性がゼロに近い田端(野波麻帆)に、自分中心の損得勘定で動く部長・代々木(及川光博)らである。


 飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する志尊と間宮といえば、連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)での好演も記憶に新しい。間宮の演じる快活さは『半分、青い。』のときと近いものと感じるが、本作での志尊の浮かべるアンニュイな表情はなんとも言えぬ魅力を湛えている。対照的な二人の演技が、今後本作にどのように作用していくのか、注意深く観ていきたい。


 さて、この第1話でフォーカスされたのは、アタルの教育係である神田だ。入社3年目で初めて大きな仕事を任されたが、周囲に同調してばかりで自分の意見も言えず、優柔不断で、自身の判断に自信がない。そのうえ家に帰れば、司法浪人中の恋人が腹を空かせて待っており、“大切なこと”はどんどん後回しになっていく。彼女は妊娠しているのだが、恋人にも会社にも言えないでいたのだ。やがて意を決して恋人に打ち明けるものの、反応は期待はずれ。神田は単身、産婦人科へと向かうのである。


 そこで彼女は衝撃の事実を知る。今後の自身の進退をスマホに託し、何気なく検索をしていると、「どんな悩みも解決する、天才占い少女」という動画を見つけたのだ。そしてなんとそこには、アタルの幼き頃の姿があったのである。


 いち早くアタルの特殊能力に勘づいていた神田は、すぐさま相談を持ちかける。はじめは門前払いを食らうものの、アタルは神田に、“3つだけ”なら質問に答えてやるという。それまでの終始ニコニコしたアタルからは一変、つっけんどんな態度で神田にアドバイスをするのだ。それは、「あなたには愛がない」「自分を大切にしろ」「誰にでも自分にしかできないことがある」といった、いささか道徳めいたものであった。しかしここでようやく神田は、「子どもを産んで、仕事も続けたい」という、自身の大きな決断を会社にぶつける勇気を得たのだ。


 振り返ってみれば難しくないことでも、物事の渦中にいるとなかなか身動きが取れなくなることがある。今回の決断は神田自身の自信を持ったが故の行動であり、その背中を少しだけ、アタルが押したのだ。


(折田侑駿)


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