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元SKEメンバーが訴えるNGT暴行問題の核心「推されと干されのメンバー格差」

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2019年01月18日 20:02  AERA dot.

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写真NGT48の山口真帆さん (c)朝日新聞社
NGT48の山口真帆さん (c)朝日新聞社
 メンバーの山口真帆(23)が昨年12月にファンの男2人から暴行を受けた事件をめぐる騒動に揺れるNGT48。20日に幕張メッセで開催する「AKB48 54thシングル『NO WAY MAN』大握手会」も兼任メンバーを除き不参加を表明するなど、騒動は未だに収束していない。

【自らを「干されメンだった」と語ったSKE48の元メンバーの写真はこちら】

 事件の発端は山口が昨年12月8日夜に自宅前で男2人の暴行されたが、男らが不起訴処分となったこと。山口が1月8日夜に動画生配信サイトで涙ながらに「この1カ月待ったけど、(NGT48の運営側は)何も対処してくれなくて」と訴え出て、騒動が発覚した。

 さらに山口はツイッターで、自宅や帰宅時間を教えたメンバーがいたことを訴え、向かいに住むメンバーの部屋からも男が出てきて押さえつけられたとも記していた。その男たちは過激なファンであり、またグッズやイベントで多くのお金を落とす“太客”とされ、さらにアイドルの情報を集める“アイドルハンター”だったとも言われている。今回の事件で、彼らが出禁になったと一部報道は出ているが、なぜ、不起訴になったのか、いまだに詳細はわかっていない。

 自宅前で襲われた山口が“別のメンバーの部屋から男が出てきた”と訴えたことから、改めて注目されたのが、「ファンとアイドルの距離感」だ。

 もともとAKB48グループは、気軽に会いに行けるアイドルというコンセプトだったはずだが、同じグループであるNGT48の場合はすでに気軽に会いに行ける、を通り越して、親密になれるアイドルだったのだろうか。

 AKBグループの一つで、名古屋を拠点にした「SKE48」の元メンバーである手束真知子さんは、今回の事件の背景には、地方という側面があると指摘する。

「SKE在籍当時に寮に住んでいました。私がいた時にはこの様なトラブルはなかったんですが、裏で『どこに住んでいる』とか出回っていたりしていたみたいです。東京と違って、地方の場合だと、本当に狭い。東京だったら、例えば、移動の際には東京駅があったり、秋葉原、原宿、新宿があったりと色々ありますが、地方だったら駅が決まっている。私たちは名古屋に住んでいたので、絶対に名古屋駅を使って帰る。だから、名古屋駅にいたらメンバーには絶対に会えるんですよ。すごく狭いし、情報とかが漏れやすい」

 今回のNGT48のメンバーらも新潟市内のマンションを寮としていたようだが、地方となると、条件に適したマンションは限られていることもあり、すぐわかってしまうという。また、東京と地方ではファン層の違いがあると手束さんは指摘する。

「基本的には、(ファンとAKBグループメンバーがつながることは)ほとんどないと思う。ただ、若い子で10代からやってきてチヤホヤされ、しかも地方だと、ファンの年齢層が若くなる。秋葉原ではファンの年齢層が割と高めで生粋のオタクの方が中心ですが、地方だと、若くてイケイケな、(メンバーにとって)格好良く見えるファンがたくさんいる」(手束さん)

 AKBグループでは過去に、メンバーがファンと出待ちをきっかけに親しくなり、研究生への降格処分を受けたこともあったという。メンバーの人数が多いということもあり、スタッフが管理しきれていないのが実情なのだろう。本来ならメンバーに教育をすれば、とも思うが、「暗黙のルールという感じで、改めて(ファンとの距離感とか)教えてもらうことはなかったですし、口酸っぱくしてスタッフさんから言われることもなかった」(手束さん)という。

 一方で、手束さんは運営側に気に入られている“推されメン”と冷遇されている“干されメン”の格差問題を主張する。SKE在籍当時、自らは“干されメン”だったという体験を元にこう指摘する。

「運営側は選抜された推されメンにしか目を向けないですよね。どうしても、忙しいですし、遠征とかで一緒にいる機会も推されメンとは多いですし。推されメンの子達と、干されメンの子達の(対応や気持ちの)差が開いていく。皆、野心強いと思いますし、選抜だけを目指してやっている。私もそうでした。その選抜に入っている子が不真面目ぽくやっていると、『私はこんなに真面目にやってるのに』となる。今回の一件で、劇場支配人が女性の方に変わりましたが、人数も多いですので、メンバーたちにもっと寄り添ってもらえればいいなとは思います」

 手束さんはSKE48を脱退後、2015年10月から秋葉原でコンセプトカフェ「発掘!グラドル文化祭」を運営しており、所属するアイドルたちをまとめる役割もこなしている。アイドルとファンの関係はどうあるべきか。

「憧れの届かない存在でありたいなとは思いますが、私は店の運営をやっているので、店のラインを通じてファンから『今日行きますね』『真知子さん今日差し入れ何がいい?』とプライベートなメッセージが届いたりもします。所属するアイドルたちには、(ファンと近づきすぎることで)罰金とかはないですが、一応ダメだよというルールは作っています」

 ファンとの距離感を図るのはなかなか難しいようだ。

 一方で、今回の一件を社会問題と見るのは、16歳から地下アイドルとして活動し『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)などの著書がある、ライターの姫乃たまさん。

「今回の騒動はアイドルとファンの問題以前に、会社の運営の体制や、メンバー同士の人間関係に関わる部分が大きいように感じます。アイドルとファンの間で事件が起きると、ファンを過剰に危険視する報道が相次ぎますが、問題のあるファンはごく一部で、現場に通っているほとんどの人がアイドルとの距離感を守っているファンです。それよりも、こうした会社の対応や人間関係のトラブルを、アイドル業界だけの問題として終わらせずに、広い目で社会問題として見たほうがよいと思います」

今回の事態を受けて、NGT48が、そしてAKB48グループがどういう方向に向かっていくのだろうか。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日オンライン限定記事






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