“怒らないで叱りましょう”とよく耳にします。確かに“叱る”と“怒る”は違いますね。
でも、子どもにとっては”怒られる””叱られる””注意される”のは、どれもこれもやられていることは同じこと。変わりはないかもしれません。
この使い分けは新米ママにとってもハードルが高いのではないでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子さんに、“叱ることと怒ることの違い”についてお話しいただきます。
●“怒る”とは
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自分のイライラした感情を子どもにぶつける親サイドの感情処理や、時間の余裕がない時「早くしなさい!」と怒ったり、子どもはまだ遊んでいたいけれど、ママは片付けて欲しい場合「いい加減にしなさい!なんで散らかすの!」などと怒鳴ることが当てはまるように思います。
子どものためではなく自分のためが多いでしょう。
●“叱るとは”
これに対して“叱る”は“子どものためにやっている行為”に思います。ルールを教えるために、やって良いこと悪いことを冷静に教え導くことです。「信号は赤で渡ってはいけません」「電車内で騒いではいけません」などが挙げられます。
保育士や学校の先生は子どもの指導、教育が仕事です。散らかしている園児に「もうすぐ、給食ですからそれまでにトイレ、手洗いを済ませておきましょう」「そろそろお片付けの時間ですよ」と冷静に教え諭すことができます。
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でも、“怒るのではなく叱りましょう”というのはママにとって、「プロの保育園の先生のようになりなさい」と言われているようなものかもしれません。
料理が苦手な新米ママが「パプリカと赤ピーマンは違います」「カレイとヒラメを見分けなさい」「素麺と冷麦は違うものなのですよ」と要求されているようなものでしょう。真似をしようとしても難しいですよね。
実際、使い分けしようと努力して最初は冷静に「走ると危険だから歩きましょう」と注意していても、なかなか言うことを聞かないと「いい加減にしなさい!走ったらダメと何度言ったらわかるの!」と声を荒げてしまうことは誰しも体験することでしょう。
最初のうちは叱っていても、徐々に冷静でなくなり、途中からは怒る結果になることが多いと思います。
大人が道路を猛ダッシュで走っていたらちょっと恥ずかしいですが、子どもは走る生き物です。よく元気に走っている姿をみますね。一刻も早く公園に到着してブランコで遊びたい、鳩を見たら追いかけたい、と思うのが子どもです。
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こんなとき子どもに対して、「道路は走ってはいけないよ」と感情を入れないで淡々と言ったらどうでしょう?
ママの注意は左耳から右耳へ抜けてしまう子がほとんどでしょう。
車にひかれる事故を起こす危険もあるので、こういうときは「走っちゃダメ!」と物凄い勢いで怒ってもいいのです。こういう時は感情を入れないと伝わりません。
ママだって人間、疲れていたら怒ってしまうのも無理はありません。
でも「今日もまた怒ってしまった」と寝顔をみてちょっぴり反省したら、次は叱ってみることを意識してみましょう。それだけで十分だと筆者は思います。明日は親として昨日よりは成長しているでしょう。
「いいママになろう」と理想のママ像を追い過ぎて、あまり自分を追い詰めないようにしましょうね。
【参考・画像】
※ Redkaya、 pathdoc/ Shutterstock
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
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