忘年会やパーティ会場でスタイルのいい人を観察していると、周りに気を配り飲み物をとりに行ったりお料理をとり分けるなど、口よりも身体がよく動いています。
一方、そうでない人は、ずっしり岩のように自分の場所から動かない人が多いです。
しかし、筆者は「岩のように動かない人は、動きたくでも動けないのかもしれない」と思うようになりました。その原因は、座り過ぎによる骨盤のバランス乱れや下半身の筋力不足、柔軟性の低下だと考えます。
そこでYOGAエクササイズディレクターの筆者が、フットワークが軽くなり、ヒップラインも上向きになるストレッチをご紹介します。
■寝る前3分が効果大!美尻ヒップストレッチ
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骨盤は関節なので、開いた骨盤を締め直すには関節周辺のこり固まった筋肉を緩ませることがポイントです。そうすることで、骨盤が動かしやすくなり調整しやすくなります。
また、硬くこり固まった筋肉は血流が悪く、冷えやすい状態になります。特に、お尻周りは脂肪も多く、冷えやすい部位です。自分のお尻を触ってみて冷たいと感じたら、明らかに冷えている証拠です。
特に下半身が冷えてしまう人
下半身が冷たくなってしまう冷え症の人は、骨盤の動きが悪いからかもしれません。
骨盤は身体の中心であり、1番大きな骨です。骨盤は毎日開いたり閉じたりしていますが、動きが悪いと血流やリンパの流れも悪くなり、下半身が冷えやすくなります。まずは、きちんとほぐすことから始めましょう。
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特に、寝る前にストレッチをすることで、リラックス効果もあがり良質な睡眠が得られます。多忙な人も、ストレッチと睡眠で美力をキープしてください。
期待できる効果
股関節、臀部、ハムストリングス、内転筋のストレッチと柔軟性アップ効果が期待できます。また、筋肉を活性化させることで熱を産出させて、むくみや冷えの改善効果も期待できます。
注意する点
股関節やひざを痛めている人は、無理のないように実践してください。
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実践回数&期間
週に5〜6回ほどを目安にチャレンジしてください。ヒップラインに変化を感じられるようになります。
「美尻ヒップストレッチ」のやり方
(1)手のひら、ひざを床につけて四つん這いの姿勢をつくります。そのまま左足を真横に伸ばして、つま先を正面に向けます。
(2)ゆっくりと両手を前に歩かせ、額を床につけて(向けるだけでもOK)、脇腹から下半身をストレッチします。
(3)ゆっくり息を吸いながら、手首の真上に肩がくるように状態を起こし両ひざをつけます。(1)〜(3)の動作を6〜8回を目安に繰り返します。反対の足も同様に動作を繰り返しましょう。
いかがですか? 坐骨周りや太もも裏、内側が気持ちよく伸びると思います。呼吸に合わせてゆっくり動作を繰り返し、座り姿勢で縮みやすい脇腹や下半身をほぐしてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世ボディクエストのエクササイズディレクターとしてワークアウト開発に携わると同時に、YOGAスタジオやスポーツクラブなどで指導にあたる。著書に「ふたりストレッチ」「幸せ美人になるための5日間レッスン」など。)