上映時間は7時間超え タル・ベーラ監督『サタンタンゴ』4Kデジタルレストア版で劇場初公開決定

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2019年01月22日 08:02  リアルサウンド

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 『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『倫敦から来た男』などの作品で知られるタル・ベーラ監督が1994年に発表した『サタンタンゴ』が、製作から25年を経て初めて劇場公開されることが決定した。


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 2015年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作の本作は、『ニーチェの馬』(2011年)を最後に、56歳という若さで映画監督からの引退を表明したベーラ監督が足かけ4年の歳月をかけて完成させた、上映時間7時間18分の大作。


 舞台はハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、活気のないこの村に死んだはずの男イルミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされ、さまよう村人たち。イルミアーシュは果たして救世主なのか……。


 全編約150カットという驚異的な長回しで描かれる本作。ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与え、スーザン・ソンタグが「7時間すべての瞬間が圧倒的で心を奪われる。残りの人生で毎年観たい傑作」と激賞した。日本では映画祭上映のみであったが、35ミリフィルムにこだわり続けてきたベーラが初めて許可した4Kデジタルレストア版での劇場公開が決定。 なお、本作の4Kデジタル・レストア版は、2月7日より開催される第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にて、初披露される。(リアルサウンド編集部)


このニュースに関するつぶやき

  • 『サタンタンゴ』は凄い!!(←昔、東京国際映画祭で観た) これは凄い!! 祝・劇場初公開。もう1度観たい。観たい、観たい!
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