1月17日放送の『じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜』(テレビ東京系)に、人気ベテラン声優の森川智之が出演し、自身の最高月収を暴露した。
今回森川は、トム・クルーズ公認の吹き替え声優として“ココだけの話”を披露。森川がトムの公認を得るキッカケとなったのは、映画『アイズ・ワイド・シャット』の吹き替えオーディション。メガホンをとったスタンリー・キューブリック監督は、2秒のシーンに200テイクを費やすというこだわりが強い監督だったと知られる。吹き替えオーディションはキューブリック監督の愛弟子であるレオン・ヴィタリ監督が立ち会ったのだが、彼もまたこだわりが強く、森川いわく「1年くらい通して、トムの声を探していた」という。
当時のオーディションについて森川は、「声優は声で演技する仕事なので、感情豊かにしゃべるじゃないですか。そしたら『ダメだ』『演技をするな』『そんなにトムは大きい声を出していない』って言われて」と苦労を振り返っていた。
オーディションを通過し収録が始まっても、その鬼のようなダメ出しは続いたという。映画の吹き替え収録は通常1日で終わるそうだが、『アイズ・ワイド・シャット』では、台本1ページ進むのに半日かかった日もあったという。結局、「僕一人だけで、収録は1週間かかった」そうだ。
ここまで日数を費やしたとなると、もらえるギャラも相当なものになりそうだが、森川は「(収録は大変でも)変わらないんですよ」「映画の吹き替えで1行だけのセリフの人と、1ロール目からずーっと最後まで喋って叫んでいる人も、基本ギャラは同じ」と説明していた。いわゆる「ランク制」と言われる給与規定で、アニメや吹き替えといった仕事では、セリフの量が多くても1本分と計算され、ランクでのギャラが支払われる(最低ランクだと、1回の放送で1万5000円ほど)。なお、森川によれば、「ラジオやナレーションはランク制ではなく、1つ1つ交渉でギャラが決まる」そうだ。
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今までの最高月収を聞かれた森川は、「30代前半くらいで月900万円近く」と暴露。スタジオからは驚きの声が上がっていたが、「(給与の)波がすごい。(仕事が)全然ない時は20〜30万円って時ある」とも説明していた。現在も森川はアニメや吹き替えに引っ張りだこという状態で、2011年からは自身が設立した声優事務所・アクセルワンの代表取締役も務めている。今の月収も気になるところだ。
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