一年でもっとも盛り上がる!「春節」の横浜中華街で“強運”を呼び込む裏ワザとは

2

2019年01月30日 19:00  citrus

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

citrus

写真

■そもそも「春節」って?

 

中国をはじめ、台湾や香港、シンガポール、マレーシアなどアジア圏の多くの国の旧正月=「春節」。日本では明治以降、それまでの太陰暦から太陽暦に移行したため、1月1日より新しい年が始まりますが、上に挙げた国々ではこの「春節」こそが新しい年のスタートです。

 

「春節」の日程は年によって微妙に変わり、2019年は2月4日(大みそか)から2月10日までの7日間。日本の元日にあたるのは2月5日で、アジア圏の多くの国ではこの日が休日と定められています。

 

そんな「春節」=チャイニーズニューイヤーに日本に点在する中華街が盛り上がらないはずがありません! ということで「春節」のトリビアをご紹介しながら、横浜中華街で催されるイベント(裏?)情報をお伝えしましょう。

 

 

■「春節トリビア」縁起の良い食べ物は魚と〇〇

 

今の時期、ネットショップで買い物をしようとして「1月〇×日から2月×〇日まで発送ができません」という表記を見掛けることはありませんか? それはほとんどの場合、春節の影響。というのも、中国の工場では春節の約2週間前から休業するところも多く、中国の工場や問屋さんから商品を仕入れているネットショップは業務がストップしてしまうのです。

 

中国での「春節」の過ごし方は日本のお正月とよく似ており、都市部に働きに出ている人や一人暮らしの学生は実家に帰って家族や親せきとご馳走を食べながらお休みを楽しみます。独身で適齢期といわれる年代の男女はこの期間に恋人を家族に紹介することも多いため、パートナーがいない場合は「レンタル彼氏・レンタル彼女」を実家に連れていくこともあるとか。このあたり、両親世代の「早く結婚して孫の顔を見せて」というプレッシャーが大きく関係していそうです。「一人っ子政策」の影響で、子どもひとりの肩に親の期待が一気にのしかかっているのでしょう。

 

春節の時期に食べると縁起が良いとされているもの、それは魚と餃子。魚は中国語で「Yu」と発音し、この音が中国語の「余る」と非常に近いので、お金や幸運が「余る」とされ、餃子はお金の形に似ていることから、特に中国の北部地方では大みそかから家族総出で餃子を包み、お金に困らない裕福な1年になりますようにと願をかけます。

 

 

■横浜中華街で獅子に強運をもらうには?

 

そして日本各地の中華街が1年でもっとも盛り上がりを見せるのが、日本の年末から中国の春節にかけて……まさに今の時期! 横浜中華街では昨年秋から春節の飾りつけを開始し、街中が春節カラーである赤で彩られて、メインストリートの中華大通りには龍のオブジェが躍っています。

 

この期間は各地の中華街でも春節の特別料理が提供されたり、イベントが催されたりと多くの人が“2回目のお正月”を楽しみます。そこでちょっとした“裏ワザ”をご紹介しますね。

 

日本最大のチャイニーズタウン・横浜中華街では横浜中華街発展会協同組合の仕切りにより、2月5日の0時に向けてのカウントダウンから2月19日まで、さまざまなイベントが開催されます。

 

中でもぜひ体験して欲しいのが、2月5日の『採青(ツァイチン)』。これは中国の獅子舞で、日本のそれに比べてかなりアクロバティック&ダイナミック! 銅鑼(どら)や太鼓の音に合わせて横浜中華学校校友会国術団のメンバーが5組に分かれ中華街を練り歩きます。この獅子の中に入ってパフォーマンスするのはなかなか大変で、週に2回、4時間の稽古をし、一人前と認められるまでには約2年かかるとか。

 

日本の獅子舞と同じく、獅子に頭や腕を噛んでもらうと、病気をしなかったり強運になったりするといわれている『採青(ツァイチン)』。せっかくの機会ですから、獅子と遭遇し、ぱくっと噛んでもらいたいですよね。が、路上は非常に混雑しており、自分がいる場所の近くに獅子が来てくれるとは限りません。

 

そんな時は、飲食店で食事をしながら待機しましょう。え、お店の中にいて大丈夫なの?はい、ただ見極めが肝心です!獅子たちは中華街を練り歩きながら、お店の入り口に吊るされている赤い袋を取っていくのですが、袋の中身はご祝儀。このご祝儀は紅包(ほんぱお)と呼ばれ、ボランティアで毎年春節を盛り上げる横浜中華学校校友会国術団の活動資金になるというわけ。

 

なので、派手に紅包が吊るされ、比較的古くから営業している飲食店……もっと詳しく言うと、上に書いた発展会(横浜中華街発展会協同組合)加盟店のお店には獅子たちが店内まで入ってきて、お客さんを噛んでくれる確率がとても高いのです。

 

横浜中華街『採青』の開催日時は2月5日の14時30分〜20時。あたたかい店内で獅子の登場を待ちたい場合は

 

・入り口に紅包がスタンバイされている

・比較的古い時期から営業している飲食店(+発展会加盟店)

 

この2点をチェックして入店すると良いかもしれません。店内ではぜひ、中国の一般的な餃子=水餃子や、おめでたいとされる魚料理等をオーダーし、春節の雰囲気を楽しんでください。

このニュースに関するつぶやき

  • そうか、春節だと盛り上がるのか
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定