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なぜ「シャンゴ」のパスタは群馬のソウルフードになれたのか

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2019年01月31日 22:40  まぐまぐニュース!

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群馬県高崎市にある有名な老舗イタリアン「シャンゴ」。今ではさまざまなメディアでも取り上げられている同店ですが、シャンゴのパスタを「ソウルフード」として定着させたその戦略は何でしょうか? 今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では、著者のMBAホルダー・青山烈士さんがその理由と戦略を詳細に分析・解説しています。

文化を根付かせる

地域の方のソウルフードとして定着しているメニューを提供している企業を分析します。

● シャンゴ (群馬の老舗イタリアン)

戦略ショートストーリー

パスタ好きの方、大盛り好きな方をターゲットに「創業50年の歴史」に支えられた「シャンゴでしか味わえない美味しさ」「ボリューム満点」等の強みで差別化しています。

長年にわたり美味しさを追求しながら、変わらない味を提供し続けることで幅広い顧客層の支持を得るとともに、高崎にパスタの文化を根付かせています。

■分析のポイント

文化を根付かせる

まずアイデアを出せ」という創業者の口癖からもわかるように「シャンゴ」ではアイデアを出すことを非常に重視していることが伺えます。様々なアプローチでアイデアを考えていると思われますが、特徴的なのが「置き換え」という手法です。

例えば、何が「置き換え」られているかというと

・「カツカレー」のライスをスパゲティに、カレーを濃厚ミートソースに置き換えたものが、「シャンゴ風スパゲッティ」

・「ラーメン」の「麺」を「スパゲッティ」に、「スープ」を「あさりのゆで汁を活用したスープ」に置き換えたものが「ボンゴレスープスパゲッティ」

・「塩焼きそば」の「麺」を「スパゲッティ」に置き換えたものが「ペイザーナ」

という形で、既に世の中にあるもの(麺メニュー)を「置き換える」ことで、今まで世の中になかったメニューを考案していることが伺えます。

そして、アイデアをアイデアのままで終わらせずにしっかりと形にしていることが「シャンゴ」の素晴らしいところです。アイデアが顧客の目に触れることなく消えてしまうということは多いですからね。

上記のようにアイデアを出すことを重視して、実際にアイデアを生み出し、地域の顧客に提供し続けてきたことが、パスタ文化を高崎市に根付かせるうえで非常に大きなポイントになってきたと思われます。

やはり、食べ物を文化として根付かせるには、飽きさせないことが重要となりますので、パスタの様々な食べ方を提供してきた「シャンゴ」の貢献度は大きかったと言えるでしょう。

老舗と呼ばれるようになってからも、高崎市内の一番おいしいパスタ店を選出するイベントである「キングオブパスタ」に参加して、新しく開発したメニューを提供するなど、高崎市を盛り上げることに貢献していることも地域の顧客から愛されている理由の一つになっていると思われます。

今後も「シャンゴ」から発信される情報に注目していきたいです。

◆戦略分析

■戦場・競合

・戦場(顧客視点での自社の事業領域):イタリア料理店

・競合(お客様の選択肢):

 ・近隣のパスタ店

 →高崎市は「パスタの街」として有名

 ・ファミリーレストラン など

・状況:スパゲッティの消費量は増加傾向のようです

■強み

1.シャンゴでしか味わえない美味しさ

・濃厚ミートソース

・シャンゴでしか味わえない多彩な独自メニュー

→群馬・高崎に来ないと味わうことができない

2.量が多い(ボリューム満点)

・普通サイズ(Mサイズ)で麺200g

→Lサイズ(250g)、LLサイズ(300g)にサイズアップ可

★上記の強みを支えるコア・コンピタンス

「創業50年の歴史」

・量の多さ(大盛り)へのこだわり。秘伝のミートソース

・日々、美味しい味を追求

→創業者の口癖は、「まずアイデアを出せ」

・顧客との深い関係(多くの方に親しまれていて、親子3代にわたり「シャンゴ」のファンの方も多い)

・地域との深い関係(高崎産の食材を積極的に使用、高崎市で開催されている「キングオブパスタ」に参加)

上記のような、こだわりや関係性が強みを支えています。

■顧客ターゲット

・パスタ好きの方

・大盛り好きな方

・B級グルメ好きな方

◆戦術分析

■売り物、売り値

「豊富なパスタメニュー」

・一番人気の「シャンゴ風スパゲッティ」 (Mサイズ:860円)

→高崎産の小麦を使ったオリジナルの「ゆで置き麺」にトンカツ(群馬県産上州麦豚の肩ロース使用)を乗せ、秘伝のミートソースがかけられている(カツカレーから発想を得ている)

・「ボンゴレスープスパゲッティ」 (Mサイズ:860円)

→シャンゴが発祥のスパゲティ。(ラーメンから発想を得ている)創業者は日本独自の「スープスパゲッティ」の考案者ともいわれています

・「ペイザーナ」 (Mサイズ:750円)

→野菜たっぷりの塩味パスタ。(焼きそばから発想を得ている)

・群馬県民に愛される「ベスビオ」(Mサイズ:780円)

→魚介がたっぷりの辛めのトマトソースの人気パスタ(辛ミソラーメンから発想を得ている)

その他、豊富なパスタメニューに加えて、サラダ、ピッツァ、リゾット、グラタン、肉料理、ドルチェ、などのメニューも提供しています。

■売り方

・「パスタの街」として街全体で盛り上げています

→その中でもパイオニアとして、様々なメディアで取り上げられています

・2009年から高崎市で開催されている「キングオブパスタ」に参加し、2010年と2012年に優勝しています

■売り場

・群馬県高崎市を中心に県内のみ8店舗出店

→高崎市は人口当たりのパスタ店が全国的にも多いといわれている激戦区

・営業時間は11:00〜21:30

※ 売り値や売り物などは調査時の情報です。最新の情報を知りたい場合は、企業HPなどをご確認ください。

image by: 群馬の老舗イタリアン「シャンゴ」公式HP

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  • そうなんだよ、例え美味しくても小盛じゃダメ、「大盛」のお得感がないと流行らないんだよ・・・
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