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検査の進め方などに疑問の声も愛知県は「落ち度なし」 豚コレラ、13日で発生1週間

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2019年02月12日 21:17  毎日新聞

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毎日新聞

写真豚コレラが確認された養豚場付近で殺処分の作業を進める関係者ら=愛知県豊田市で2019年2月6日、大西岳彦撮影
豚コレラが確認された養豚場付近で殺処分の作業を進める関係者ら=愛知県豊田市で2019年2月6日、大西岳彦撮影

 愛知県豊田市の養豚場を起点に長野など出荷先を含む計5府県に豚コレラの感染が拡大した問題は、13日で感染確認から1週間を迎えた。起点の養豚場は12日までに一連の防疫措置が完了。愛知県は「対応に大きな落ち度はなかった」とするが、結果的に感染拡大を招き、検査の進め方などについて疑問の声も出ている。県の感染前後の対応をまとめた。


 愛知県によると、豊田市の養豚場から届け出があったのは4日午前9時。同10時に県の獣医師2人が立ち入り検査に入った。検査時は母豚の食欲不振や流産は確認できたが、死んだ母豚はおらず子豚も元気だったという。


 国の指針では豚コレラを疑う症状として発熱や食欲減退、出産の異常など7項目が示されている。しかし、豊田市の養豚場では県の獣医師と養豚場の管理獣医師の3人が一致する形で、最初の検査段階で豚コレラは疑われなかった。岡地啓之・県畜産課長は「一つの症状ですぐに豚コレラと判断できるような短絡的な話ではない」と説明する。


 一方で今回の問題では、愛知県から養豚場側への出荷の自粛要請のタイミングが遅かったのではないかと指摘された。県は最初の検査後、改めて豚コレラを調べる「PCR検査」の1次検査時に出荷自粛を要請したが、検査直前の当日朝に長野へ出荷された。長野県側の批判に対し、愛知県はPCR検査をする際に出荷自粛を要請するという内規があり、今回もその内規に従って要請したとして問題はないとの立場だ。


 岡地課長は「獣医師が疑っていない段階で出荷を止めると、陰性だった場合の補償など担当者だけでは対応しきれない」と弁明する。


 愛知県の主張について、豚コレラの防疫対策などに詳しい北海道大学大学院の迫田義博教授(獣医学)は「岐阜県内で豚コレラの感染が相次いでいることから、豚コレラの診断を先に行うべきだった」と、まず養豚場から4日に届け出があった時点でPCR検査を実施すべきだったと批判。「別の病気を疑うのは問題ないが、順番が大事。まず豚コレラかどうかを診断し、陰性なら一般的な検査をすればいい。今回の件を教訓にしなければならない」と話している。【道永竜命】


豊田市の養豚場から長野県への出荷経過


<4日>


午前9時 愛知県豊田市の養豚場が、早期流産が増えているとして病性鑑定を県に依頼


午前10時 県の獣医師2人が立ち入り


午後3時 豚繁殖・呼吸障害症候群を疑い、胎児の解剖や血液検査を開始。白血球の減少はあるが、疫学情報などから豚コレラの可能性は低いと診断


午後6時半 豚コレラ検査に向けた準備を開始


午後9時半 県中央家畜保健衛生所長、獣医師などで協議の結果、豚コレラを疑う案件ではないと判断。豚コレラの1次検査を翌朝から開始すると決めた


<5日>


午前7時 長野県の肥育農場に向けて出荷のトラックが出発


午前9時 1次検査開始。獣医師から農場主に移動自粛を要請。農場主から「トラックは出発済みであり戻れない」との回答


午前11時半 1次検査で陽性確認


午前11時45分 検査結果を愛知県農林水産部、農林水産省へ連絡


午前11時50分 県農林水産部から長野県へ連絡


午後2時45分 2次検査で陽性確認


午後3時 国に確定検査を依頼


<6日>


国が感染を確認。長野など5府県に感染拡大


このニュースに関するつぶやき

  • 午前9時 1次検査開始。農場主「トラックは出発済みで戻れない」/午前11時半 1次検査で陽性確認/午前11時45分 検査結果を県農水部、農水省へ連絡 トラック隔離しなかったのか?
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  • 愛知、ピンチ。
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