小さな子どもをもつママが憂鬱になるのは、お出かけ先での子どもの“イヤイヤ”ではないでしょうか。
イヤイヤ期の子どもは一緒に出かけるだけでもひと苦労。
なかには何度言って聞かないわが子に、たまらず大声を張り上げたり、手をあげてしまうママも見かけます。
そこで、今回は教育コンサルタントとして教育業界に10年以上携わっている2児のママの佐藤さんに、外出先でのNGな𠮟り方と、スマートな𠮟り方についてお話いただきます。
イヤイヤ期は、自我が芽生え、自立に向けて子どもが成長する大切な時期です。
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「自分でやりたい!」という意欲が生まれる一方、体の成長と実力がまだ追いついていないことも多いと言えます。
子どもも自分の思いどおりにできない結果、かんしゃくを起こして泣いたり怒ったりして、自分の気持ちを周囲に表現しているのです。
そんな時期の子どもに対して、以下のような叱り方は逆効果でしょう。
(1)「イヤイヤ言わないで!」とイヤイヤ自体を否定・禁止する
(2)「他の人に迷惑でしょ」と子どもを叱る理由を他者への配慮のせいにする
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(3)「言うこと聞かないと鬼を呼ぶよ!」とアプリなどで言うことを聞かせる
(4)「自分でできないんだから、自分でやるとか言わないの!」と子どもの自立したい気持ちを否定する
外出先では周囲の目がどうしても気になりますが、𠮟りすぎて親子共々疲れないように叱るポイントは絞りましょう。
基本的に、親が小さな子どもを叱るべき状況は、
“危険な時” “社会のルール違反をした時” “人を傷つけた時” の3つだと思います。
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●スマートな叱り方1:危険はハッキリNGを
外出先で危ないことをしようとした時は、「ここに登ってはいけない」などと危ないことを禁止しましょう。危険なことは命に直結しますので、まずはハッキリとSTOPします。
そのうえで、「やってみたかったのね。でもね」と子どもの気持ちを承認した上でするべきことやルールを伝えます。子どもは自分の気持ちを受け止めてもらうと、徐々にかんしゃくも落ち着いて話が聞けるようになるでしょう。
●スマートな叱り方2:その場ですぐに落ち着いて説明を
外出先で子どもがルール違反をした時は、その場ですぐにルール説明をするとよいでしょう。
時間が経つと子どもの記憶も薄れてしまい、後になって「あの時は〇〇なことをしたけどダメよ」と言われても、子どもは何のことか覚えていない場合も多いのです。
これまでの傾向から、大声を張る必要はなく、むしろ低いトーンで静かに伝えるだけで効果があります。外出先だからこそ、“親が落ち着く”のが最大のポイントかもしれません。
●スマートな叱り方3:短く叱る
外出先で、「なんで言うこと聞かないの!(中略)ちゃんとして! わかった?」と長々と小さな子どもに言い聞かせているママを見かけることがあります。
気持ちはよくわかりますが、おそらく小さな子どもの場合は、長い説明をほとんど理解できないでしょう。
“怒られている内容”よりも“ママが怒っている”という状況におびえているだけで、結果「わかった」とうなずく以外の選択肢はなくなります。
叱るのは、子どもが同じ過ちをして辛い思いをしないようにという親心ですので、子どもにも伝わるように子どもの理解に合わせて短く叱ってあげたいですね。
子どもとの外出では色々なことが起こります。
子どものイヤイヤが繰り返されると、親も疲れとストレスがたまり、だんだんイライラしてくるのは当然のこと。自分自身に「今日はイライラしない」などと言い聞かせても、なかなかうまくいかないのは仕方がないことです。
はじめから「イライラしてもOK、でも怒鳴らない」などと割り切ることも大事だと思います。
【画像】
※ It Mama, spass / Shutterstock
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