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このまま進めば奈落の底。日本を終わらせない為に今すべきこと

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2019年02月14日 04:40  まぐまぐニュース!

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まぐまぐニュース!

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児童虐待数が過去最多となり、国連による「世界幸福度ランキング」では50位に入ることもできなかった日本。もはやこの国に明るい未来はないのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、なぜ日本がここまでの惨状に至ってしまったのかを分析するとともに、「現行制度の改革の必要性」を改めて記しています。

国の未来は何で決まるか?

今日の話は、「国の未来は何で決まるか?」です。

一つは、「国家ライフサイクルで見る方法。もしその国が、「成長期の前期」にあれば、その国はしばらく成長をつづけます。それで、05年に出版した『ボロボロになった覇権国家』の中で、「08〜10年、危機が訪れるが、中国の立ち直りは早い」と書きました。

当時は、「08年の北京オリンピック、10年の上海万博の前後にバブルが崩壊し、中国経済も体制自体も崩壊する」という「中国崩壊論」が流行っていたのです。私は、それをきっぱり否定しましたが、それは、「中国は、(当時)まだ成長期前期だと見ていたからです。

そして、2014年出版の『クレムリンメソッド』では、「成長期前期のインドがこれから成長しつづける」という話をしました。あれから5年経ちましたが、予想通り順調に成長をつづけ、GDP世界6位まで上がってきました。後5年もすると日本を追い抜き、世界3位に浮上することでしょう。

しかし、今回は成熟期の国」の話です。日本は1990年、成長期が終わり、成熟期に移行しました。成熟期は、成長期と違い、高度成長など望めないのです。では、成長できないかというとそんなことはありません成熟期国家アメリカは、

  • 1980年代は、レーガン改革
  • 1990年代は、IT革命
  • 2000年代は、不動産バブル
  • 2010年代は、オバマ、トランプ時代にまたがる好景気

を経験しています。だから、日本も「成熟期だから成長しない」と嘆く必要はない。

しかし、成熟期の国家と成長期の国家はやはり違います。成長期国家というのは、「子供の肉体の成長期」によく似ています。子供の肉体は、極端にいえば、「何食っても」成長していくものです(「何食わせてもいい」という意味ではありません)。なぜなら「成長期」だから。

成熟期国家というのは、「中年男性とよく似ています。中年男性が、毎日コカ・コーラがぶ飲みし、ハンバーガーばかり食べていれば、肥満になり、糖尿病など困った問題が起こってくることでしょう。酒の飲みすぎ、たばこの吸いすぎが致命傷になる可能性もある。

とにかく「成熟期の国」というのは、差がつきます。中年男性でも、酒たばこをやらず、食べ物に気をつけ、睡眠をしっかりとり、適度に運動している人は、「え〜〜、若過ぎですね!」と褒められる。一方で、毎日暴飲暴食し、運動不足、睡眠不足であれば、すごい速さで老け込むことになります。

国の未来は「人」で決まる

では、成熟期国家の未来は、何で決まるのでしょうか?私は、「国民の質によると思います。私もいろいろな国に行きましたが、日本の次にすばらしい国と思うのはフィンランドです。

08年出版『隷属国家日本の岐路〜今度は中国の天領になるのか』の中で、すでにこの国を絶賛しています。少し引用してみましょう。

北欧にフィンランドという国があります。携帯電話のノキアが有名ですね。ロシアのおとなりなので、私はこの国によく行くのです。

 

面積は33万平方キロで、日本より少し小さい。しかし人口はわずか500万人強しかいない。日本とほとんど同じ広さの土地に、24分の1しか人が住んでいない。しかしフィンランドは昨年、一人当たりのGDPで日本を抜きました。

 

また、世界でもっとも競争力のある国として、汚職が世界一少ない国としても知られています。

 

おいしい空気と美しい自然。ロシアの道路はポイ捨てされたタバコだらけですが、フィンランドには全くありません。

 

フィンランド語を話せない私が困っている。すると、頼みもしないのに人がよってきて英語で助けてくれます。

 

もちろん住んでいる人には、いろいろ不満もあるでしょう。それはどこの国でも同じこと。しかし、外国から時々くる日本人の私には、とても「美しく」「品格のある」国に思えるのです。

この本を出版してから、早11年が経ちました。フィンランドは2018年国連の世界幸福度ランキングで世界一になっています。「善良な国民」を持つフィンランドは、10年経って、ますます世界のお手本国になってきました。

私は、最新刊の中で、旅にいってひどい目に会い、「二度と行きたくない」と思った国について触れました。そして、その国で革命が起こり、私は「そりゃ起こるだろう」と思い、まったく驚かなかった。やはり、「人の質その国の未来に大きな影響を与えるのでしょう。

「キレイごと」に思えるかもしれませんが、ある国の国民が善良であればその国の未来は明るいはずです。もちろん、国のトップは、「善良さだけでは務まりません。「大局観」も「戦略観」も必要。必要であれば、悪魔と同盟を組む狡猾さも必要です(アメリカは、ナチスドイツに勝つために、独裁者スターリンと同盟した。その次、ソ連に勝つために、もう一人の最悪独裁者毛沢東と組んだ)。

しかし、一般国民にそのような狡猾さは必要ありません。「大局観」「戦略観」は持つべきですが、狡猾さは必要ありません。「善良」で「勤勉」であれば十分です。

必要不可欠な「真の働き方改革」

日本人は、本来世界一善良な民族。しかし、この国では、「児童虐待がなんと27年間増加しつづけています。

児童虐待、17年度13万件=27年連続増で最多更新─厚労省

時事 8/30(木)13:06配信

 

全国の児童相談所が2017年度に対応した児童虐待件数は、前年度比1万1,203件(9.1%)増の13万3,778件(速報値)となったことが30日、厚生労働省のまとめで分かった。

なぜ増える

私は、新刊の中で、普通の人が善良であるためには、「余裕が必要だ」と書きました。マザーテレサならともかく、私たち一般人は、金もない、時間もない、早朝から深夜まで働いてクタクタになっている状態で、「善良さを保つこと」は難しいのです。

日本人男性は、朝から深夜まで働いている。それで子育てに参加できず、奥さんはクタクタになっている。ところが、今度は、「少子化で人手不足だから女性にも朝から晩まで働いてもらおう」とかいっている。それで、「少子化ですが、保育園が足りません、足りません」。いったい、どこまで「残酷」になれるのでしょうか?

私は、女性が働くことはもちろん賛成です。しかし、国は、「会社教」時代そのままの「残虐制度」を改めるべきですね。「少子化が深刻だ」といいつつ、

  • 結婚できない(忙しすぎて)
  • 子供が生みにくい(忙しすぎて)
  • 子供を育てにくい(忙しすぎて)

制度をそのまま維持している。だから、「真の働き方改革」が絶対必要です。

日本人はフィンランド人同様善良」です。しかし、フィンランドの幸福度は世界一で、日本の幸福度は世界54位(!)。この違いは、為政者が、「会社中心」で物を考えているか、「国民の幸福中心」に物事を考えているかの違いでしょう。

私は、「反日統一共同戦線」を無力化させた安倍内閣を支持していますが、内政については、いいたいことがたくさんあります。

image by: Shutterstock.com

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  • 冷戦期は、国際社会⇔国家⇔家⇔個人だったのが、冷戦以後は、世界⇔個人という認識が正義にとってかわったのでは?っと。
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