ちょっとしたことですぐに泣く子どもに対して、イライラしてしまうことってありますよね。
それが毎日のように繰り返されたら、ママもグッタリでしょう。
今回は保育士である藤實さんに、“すぐに泣く子”の対応方法を保育園での事例とともにお話いただきます。
「この子はわがままで、すぐに泣くから困ってしまう」と思う親は意外と多いです。
しかし“思い通りにならないとすぐに泣く”と、“わがまま”はイコールではありません。わがままでも泣かない子もいますし、すぐに泣くからと言ってわがままなわけではないと筆者は思います。
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むしろすぐに泣く子は、わがままというより“甘えたい・見てほしい”という願望が強い子に多いように思います。
保育園でも、お友達に物を取られたり先生に叱られたりすると、すぐに泣く子はいます。
「あ、○○ちゃんがまた泣いている」と思っても、子ども同士で解決できる年齢であれば、しばらく遠くから様子を見ています。
まだ難しい年齢であれば保育士が仲立ちして、双方が納得できるよう解決に導いていきます。
泣いていることに対して注意することはせず、泣いた原因をまずは解決して「泣かなくても大丈夫」と泣く必要がないことを最後に必ず話すようにします。
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「泣いても泣かなくても、同じようにあなたのことを見ているよ」と伝えてあげることが何より大切だからです。
「なんでいちいち泣くの! 恥ずかしいからやめてちょうだい!」と叱るのはNGだと筆者は思います。こう言われて素直に泣かなくなる子はまずいないからです。
それでもやはり、すぐ泣くわが子にイライラして感情的になってしまうものです。
しかし、考えてみてください。
子どもが泣いたら当然のように叱るけれど、泣かなかった時には褒めていますか?
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例えば「おもちゃを買って!」と、お店で訴える子どもに対して、ママが「ダメ!」と一言で返し、大きな声で泣き出したとします。
ママは、そんなわが子の状態に恥ずかしさといら立ちを感じ、わが子を叱ってしまいます。
しかし、もしダメだと言った時に子どもが素直にあきらめたら、ママはどんな反応をしますか? おそらく心の中で「泣き出さなくてよかった」と思うだけで、特に褒めることもないでしょう。
子どもにとって泣くことは、“大人を振り向かせる手段”でもあるように思います。
すぐに泣くことをやめさせたいのなら、“すぐに叱らないこと”と、“たくさん褒めるようにすること”を覚えておきましょう。
泣きそうになる状況の中で、もし泣かなかったらその時はきちんと褒めてあげましょう。
泣かなかったことが偉かったと褒めると、泣くことが悪いことと思ってしまうので、「ガマンが出来て偉かったね」などと褒めてあげましょう。
些細なことでも泣くわが子を見るのは辛いでしょうが、まずはママ自身が冷静になることを意識してみてくださいね。
(2018年1月9日の記事を再掲載しています)
【画像】
※ Olesia Bilkei , ANURAK PONGPATIMET / Shutterstock
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