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『トレース〜科捜研の男〜』面白さに欠ける中だるみ回も、演技派ジャニーズ“錦戸亮パワー”で視聴率上昇!?

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2019年02月18日 23:32  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真『トレース〜科捜研の男〜』公式ホームページより
『トレース〜科捜研の男〜』公式ホームページより

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 2月11日放映のトレース第6話。まずはあらすじから見てみよう。

 河川敷で発見されたホームレスの変死体の鑑定を依頼される科捜研の面々。死んだホームレスは真野礼二(関ジャニ∞・錦戸亮)の兄・義一をイジメていた同級生であった。25年前、義一はイジメが原因で引きこもり、礼二以外の家族を刺殺した後に自殺したとされている。兄の殺人も自殺も不審に思う礼二は、変死体の鑑定をしながら25年前の真相に迫る。

 礼二の過去が明確になる重要な回ではあったが、前回までに比べると面白さがトーンダウンした印象だった。今回はその原因に触れながら、6話で明かされた新情報を整理する。また、礼二にスポットの当たる回ということで、主演・錦戸亮の魅力にも迫っていきたい。

■風呂敷を広げるだけで終わった第6話

 第6話では以下のような情報が提示される。

・死んだホームレス新妻大介はイジメの主犯格の一人だった

・兄・義一はイジメで引きこもったが大検の合格を目指し前向きに生きていた

・警察は義一以外の犯行の線も調べていた模様

・新妻の遺体発見現場にあった手袋に付着した血痕が礼二の両親と姉のDNAと一致

・礼二の上司、海塚(小雪)は25年前の事件の鑑定を担当していた

・25年前、事件の鑑定資料を上層部に取り上げられ、改ざんされた資料が戻ってきた

・海塚は改ざん前の事件の記録を残したノートを持っていた

・ノートには殺害前、当時高校生の礼二の姉が妊娠3カ月だった記述がある

 警察による隠蔽の疑惑や、姉の妊娠など、新事実が明らかになるスリリングな回ではあった。

 しかし、「新妻は氷を喉に詰まらせて死んだの“かもしれない”」「警察が25年前の真相を隠したの“かもしれない”」と、ホームレス新妻の死の真相も、25年前の事件の真相も、わからぬまま物語が終わる。

 前後編仕立てで、次話に全ての真相が明らかになるなら納得する。だが1話完結型に戻り、25年前の事件の情報を小出しにしていくのであれば、今でさえ多い情報を視聴者が覚えていられるかの懸念がある。

 また第6話は、事件解決のカタルシスも、誰かが救われた場面も描けなかったため、本作の見どころでもある山場の秀逸さが発揮できなかった印象だ。

 亡くなった家族への想いの吐露や警察組織への憤慨など、礼二の感情が揺さぶられている場面を増やしてほしかった。『トレース』の制作チームであれば礼二のキャラにブレを感じさせることなく撮れていただろう。印象的なシーンがあることで新情報を強く記憶に残せていたとも思う。

■錦戸亮が真野礼二に与えたモノとは!?

 ストーリーには物足りなさを感じたが、視聴率は前回から0.4ポイントアップの10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 また、「(錦戸の演技が)目、声、表情で伝わる」「色気とカッコよさが堪能できた」など礼二を演じる錦戸亮に対する好意的な意見がネット上で見られた。

 ファンによる書き込みも多々あるだろうが、錦戸ファンでない私も賛同する。

 第6話まで過去が明らかにされていなかった真野礼二を主役として見られたのは錦戸亮の存在感に頼るところが大きい。「過去つらい経験をしたんだろうな」程度の情報しか提示されていない状況で、錦戸亮が醸し出す憂いや儚さが無ければ、礼二が虎丸刑事に突っかかるただの変人にしか見えなかっただろう。

 演技力以上に、錦戸が役者として持つ天武の才は滲み出る“愛嬌”だと思う。

『ごめんね青春!』(2014年・TBS系)や『サムライせんせい』(15年・テレビ朝日系)などのコミカルなドラマではチャーミングな男を演じられる。『ラスト・フレンズ』(08年・フジテレビ系)でDV男を演じた時は、女にとって離れがたい男という設定を、錦戸の愛嬌が説得力を持たせていた。

『トレース』においても、礼二から滲み出る“憂い”は、錦戸亮の持つ愛嬌と、原作と脚本が抽出した悲しい過去が合わさってこそ生まれる。

 キャスティングの段階で錦戸の魅力の立たせ方が分かるスタッフも優秀であるが、周囲に自身の長所を気づかせる錦戸亮も素晴らしい。

■今後の展開への期待

 錦戸亮の演技以外で、第6話の良かった部分を挙げるなら、各キャラクターと礼二との関係性の変化だろう。

 ノンナ(新木優子)と虎丸(船越英一郎)は、礼二と接する機会が多いからこそ、25年前の事件を前にした礼二の異変を察することができていた。虎丸に至っては、礼二の真実を追究する姿勢を呆れながらも理解を示すようになった。他の科捜研のメンバーも同様だろう。

 この先、礼二に救われた仲間達が、25年前の真相に立ち向かう彼のために何をするのか?

 各話、真相の解明と救われる人々の姿で泣かせてくれたドラマだけに、主人公・礼二が救われる立場になった時の感動は計り知れない。

 また、サスペンスとしての要素も楽しみだ。千原ジュニア演じる警察上層部の男はどう25年前の事件と関わっているのか? そして礼二の協力者として登場した兄・義一の元担任・早川(萩原聖人)もまだ秘密を握っている匂いがする。

 次回2月18日放送予定の第7話では、1話完結のメインの事件に主軸を置きながらも、未解決のままのホームレスの死因も含め25年前の事件の真相に少し近づくのだろう。

 残り4回ほどの放送を、最後まで見守りたい。

(海女デウス)

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