近頃では、子どもは「褒めて育てるもの」という風潮があるように思います。
中には「褒めて育てる=叱るのは悪」と捉え、叱ることに罪悪感を覚えるママもいるようです。
果たして、本当に叱るのは悪い事なのでしょうか?
そこで今回は、教育コンサルタントで2児のママである佐藤さんに、褒めること、叱ることの利点とともに、叱ることが必要な状況についてお話いただきます。
物事を達成したとき、何かに打ち込んで頑張ったとき、無性に誰かに言いたくなることはありませんか?
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この感情は子どもも同じでしょう。達成して出来上がったモノを褒めて欲しい、頑張った過程を認めてほしいという気持ちがあります。
成し遂げたことや頑張った過程を褒め認めてあげれば、子どもはきっと自信がつくでしょう。
たとえ何かに失敗しても、また頑張れば大丈夫という、めげない力がつくようになります。
幼い子はいたずらをしたり、加減のない取っ組み合いをすることが多いです。
物事の良し悪しがわからず、力加減も上手にできる年齢ではないためです。
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ただし、このまま善悪や加減を教えずに放置された場合、たとえば友達と喧嘩したとき、失敗したときに自分1人で立ち直ることができなくなる可能性があります。
叱ることは、怒鳴ったり暴力を使うことではありません。自分の思い通りになることばかりではないということを理解し、忍耐をもって打ち勝つ力を養うために、必要なことでもあるのです。
基本的に、危険なことは叱り、繰り返さないように伝えるのがポイントです。
子どものよくある行動で、筆者が考える叱るべき状況は以下のとおりです。
(1)物を投げた時
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(2)人をたたいた時
(3)危険な場所に近づいた時
(4)道路に飛び出しそうになった時
(5)危険なものを触ろうとした時
(6)友達に危害を加えた時
(7)飲み込む危険があるものを口に入れた時
(8)迷いやすい場所に1人で行こうとした時
(9)大人の側を何も言わずに離れようとした時
(10)友達の失敗を笑ったり、悪く言ったりした時
叱るべき項目は、危険を伴う時、他人に迷惑をかける行動をする時で、こういった場合は正していく必要があります。
子どもが先に起こることを予想できるような説明や約束をして、子ども自身が「ママこんなこと言ってたな、これはダメって言ってたな」と意識ができるように促すことが重要に思います。
守った、実行できたときは「当たり前」と思わずに、しっかり認めてあげましょう。そうすると、子どもは「これで良かったんだ!」と自分の行動に自信が持て、次の行動に繋がるようになります。
叱ることは、決して大声で怒鳴って聞かせることではありません。
真剣な表情で、静かに言い聞かせるほうが、子どもの印象に残ったり心に留まったりすることもあります。
子どもが注意を真剣に受け止めていないようであれば、低く太く大きな声で叱ることも必要でしょう。
小さい子どもがすることは悪気がなく、注意してもすぐに忘れてしまうことも多々あります。
物事の良し悪しを根気強く繰り返し伝える習慣を、よくできた時は認める優しさを、忘れないようにしたいものですね。
(2017年1月10日の記事を再掲載しています)
【画像】
※ Selins, Yuganov Konstantin, Alexandru Marian / shutterstock
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