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35歳貯金500万。夫がうつ病を患い、出費が続き不安に

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2019年02月19日 22:22  All About

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写真皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、夫がうつで倒れて、その後に何かと苦労した35歳の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、夫がうつで倒れて、その後に何かと苦労した35歳の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

お金のかかることばかりで今後どうしていいか……

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、夫がうつで倒れて、その後に何かと苦労した35歳の会社員女性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

グミさん(仮名)
女性/会社員/35歳
持ち家・一戸建て

家族構成

夫(会社員/35歳)、子ども2人(9歳・7歳)

相談内容

数年前に夫がうつをわずらい、その時に貯金もなくなり、親戚から150万お金借りました。その後転職し、給与が下がり、将来が不安になったことと、子どもが小学生になったことをきっかけに、私はパートから正社員になりました。現在、夫のうつ症状はだいぶ落ち着き、先日借りていたお金も返し終わりました。

無くなってしまった貯金を貯めようとしていた矢先にもらい事故にあいました。その車には10年近く乗っており、車検も翌月に控えていたので、急きょ車を買い換えることになりました。そのため、子ども名義の貯金から150万を借り、わずかな貯金もなくなりました。

結婚して時間もたち、家電も寿命になってきており、冷蔵庫とパソコンが壊れたので買い替えました。もう1台の車も長く乗っておりまして、近いうちに買い替えが必要(軽自動車・予算100万円)になってきます。また、子ども2人とも歯の生え変わりに伴い歯の矯正が必要と言われ、今後そのお金もかかります。住宅ローンの固定期間が来年3月に終わり、そのときの残額が230万の予定です。お金のかかることばかりでどうしたら良いのかわからなくなってしまいました。何かいいアドバイスをよろしくお願いします。

家計収支データ

相談者「グミ」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)ボーナスの使いみち
冷蔵庫やパソコンなど、ふるさと納税、新車購入費用の一部として45万円

(2)加入保険について
・夫/生命保険(終身タイプ、60歳払い済み、死亡保障300万円、家族収入特約付き、年金日額13万/月、家族収入特約のみ60歳まで)=毎月の保険料7911円
・夫/医療保険(終身タイプ、60歳払い済み、死亡時5万円、入院日額5000円、1000万円までの先進医療特約付き)=毎月の保険料2590円
・妻/生命保険(終身タイプ、60歳払い済み、死亡保障300万円)=毎月の保険料3917円
・妻/医療保険(終身タイプ、60歳払い済み、死亡時5万円、入院日額5000円、1000万円までの先進医療特約付き)=毎月の保険料2685円
・上の子ども/学資保険(18歳満期、満期金230万円)=年払い12万円
・下の子ども/学資保険(17歳満期、満期金230万円)=年払い12万円

(3)住宅ローンについて
ローン開始 2010年
借入額 1600万円(物件価格は3200万円)
金利 10年固定1.8%。途中繰り上げ返済や借り替えを行い、現在は3年固定1.2%
毎月の支払額 7万9000円
現在の残高 321万円
固定資産税(年額)11万円(土地は親名義のため親が払っている)

(4)歯の矯正費用
1人につき約100万円

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1 トラブル続出は仕方がないことと割り切ろう
アドバイス2 現状を維持できれば、老後資金も十分に準備可能
アドバイス3 ご主人と、そして自分自身の健康に気を配る

アドバイス1 トラブル続出は仕方がないことと割り切ろう

突発的にトラブルが続出して、大きな支出が重なりましたが、ある意味、これは仕方がありません。もらい事故についても、そもそも買い替え時期が近づいていた車だったのですから、その時期が1年程度前倒しになっただけのこと。それでも、貯蓄を取り崩し、預金が大きく減っていくのは、確かに精神的にあまりいいものではない。しかも、これから教育費もかかる。グミさんの心配が必要以上に大きく膨らんでしまったということだと考えます。

では、資金的に今後、心配すべき点はないのか。結論から言えば、さほど心配は要りません。現状を維持していくことを基本に、今後も家計管理を継続してください。なぜ心配が不要かと言えば、まずは住宅ローンの借入額を抑え、繰上返済によって40歳前に完済としたことです。もう1つは夫婦とも正社員として働いているということ。厚生年金の加入は、将来の老後資金に大きなプラスとなるからです。

アドバイス2 現状を維持できれば、老後資金も十分に準備可能

さて、現状のデータをもとに、シミュレーションをしてみましょう。まず貯蓄です。現在、月10万円ですから年間120万円。60歳までの25年で3000万円となります。さらに、住宅ローンですが、現在のローン残高や返済額等から逆算すると、4年程度で完済となるはず(固定期間終了後も金利が変わらないとして計算)。したがって、浮いた住宅ローンの支払い分が、仮に全額貯蓄に回るとすると、21年間で1800万円。つまり、計算上は60歳までに4800万円の貯蓄の上積みできることになります。

ただし、そこから大きな支出を引かないといけません。教育費です。教育費については、大学が文系か理系か、中学、高校が公立か私立かなど、その進路によって必要額が大きな差が出ます。しかし、具体的な進路はまだ不確定ですから、とりあえず1人1000万円、2人だから2000万円かかるとします。また、学資保険で用意できる金額が460万円。あと、今ある貯蓄と投資商品の合計が474万円ですから、不足額は1066万円。これを先の貯蓄から捻出すると、残りは約3700万円となります。これに退職金を加えた額が老後資金の一応の目安となるわけです。

さらに、キャッシュフローを細かく見ていけば、学資保険は満期後の保険料負担がなくなりますし、支出計上している教育費3万6000円は「1人1000万円」としてまとめて差し引いたので、貯蓄に回るとして加算すべきです。一方で、児童手当はお子さんが16歳からは支給されません。また、お子さんの歯の矯正費用が2人分で200万円。さらに食費や雑費、そして通信費もお子さんの成長とともに増えていくでしょう。これら家計のプラス分とマイナス分を比較すると、ややプラス分が上。したがって、少なくとも先の老後資金は確保される可能性が高いということです。

アドバイス3 ご主人と、そして自分自身の健康に気を配る

3700万円に退職金を加えた金額が老後資金として足りるでしょうか。それは断言できません。それでも、老後の生活費は今の生活費から類推して、毎月25万円(税、社会保険料込み)には収まるのでは。夫婦の年金が月20万円なら、不足額は5万円。30年間で1800万円不足となりますから、その他大きな支出(住宅リフォーム、クルマの買い替え、病気・介護)があっても、少なくとも不足して困るということは一般的には考えにくいでしょう。

ただし、60〜65歳までの、いわゆる無年金の5年間をどう過ごすかで、状況は変わる可能性があります。もし、リタイアされて、その間の収入がなければ、生活費として1500〜1800万円を老後資金から捻出しなくてはいけません。一方、夫婦ともに働くことで、収入によっては老後資金を取り崩さずに済むことも可能です。パートで構いませんので、この期間に収入を得ることが、老後のひとつのポイントになります。もう1つ、ぜひとも注意してほしい点があります。それは健康です。まずはご主人の病気の再発。もちろん、今までも十分ケアされてきたと思いますので、それを継続してください。

そして、ある意味、もっと心配なのがグミさん自身の健康です。ご主人が患い、正社員として働いて経済的にも、精神的な部分でも家族を支えてきたわけですが、その頑張りが度を超すと、グミさん自身がパンクします。お子さんはまだ2人とも小学生。今、グミさんが倒れたら、それこそ大変です。そして、そんなグミさんを気遣えるのは、本人だけかもしれません。

自分の健康には、人一倍気張ってください。そして、現状では資金的に余裕があります。必要以上に不安にならないことです。節約も必要ですが、ときに自分や家族が楽しむためにお金を使うことも大切。旅行でも外食でも、家族のイベントでも構いません。すでに、されているとは思いますが、今後も予算を立てて、無理のない範囲で支出すれば問題はないでしょう。要は創意工夫とメリハリです。それがストレスをためず、家計管理を維持するコツだと考えます。

相談者「グミ」さんから寄せられた感想

深野先生に我が家の家計について、アドバイス頂き大変嬉しいです。しかも、60歳以降もアルバイトなどをすれば大丈夫な家計ということで、とても安心しました。深野先生の心配された私の健康についてなのですが、ほんと悪いことは重なるようで、ただの風邪だからと思っていたら、なかなか治らないばかりか他の病気まで併発してしまいました。深野先生のアドバイスを読ませて頂き、今後は自分のことでも後回しにせず、健康管理もしっかりしないとだめだなと痛感しました。アドバイスありがとうございました。

教えてくれたのは……
深野 康彦さん  

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など

取材・文/清水京武
(文:あるじゃん 編集部)

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  • 雑費と趣味娯楽の5万円を少し節約するしかないですね。
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