【Interview】日本の文化を料理で伝える!訪日外国人のための料理体験マッチングプラットフォーム「airKitchen」の魅力

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2019年02月20日 09:01  Techable

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外国に来たらその国の文化を体感したい、と思うのは当然のこと。特に食文化は各国家の慣習や民族性を知るのに最適な要素だ。有名観光地を巡るよりも深く、ローカルな文化を体験することができる。

「airKitchen」は日本の家庭で料理体験をしたい訪日旅行客と、料理を通して外国人と交流したい日本人ホストをオンラインで結ぶ“食”のシェアリングサービス。2018年4月のスタートからユーザー数は2500人以上を突破。60か国を超える国の旅行者が日本で料理体験を楽しんでいる。

提供元は2017年設立のZAZA。代表取締役社長の永津 豪(ながつ ごう)氏が取材に応じてくれた。・お寿司から家庭料理まで約550件の体験サービスを登録Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけからお聞かせください。私自身が旅先で現地の人との異文化交流を求めていたからです。4年前マレーシアに行った際、最も印象的だった体験は友人の家で家庭料理を一緒に作って食べたことでした。

言葉は違っても“食”を通して交流することで、より深い現地の文化を味わうことができました。いつ、どこへ行っても食によって現地の人と交流できるサービスがあればと思い、大学を休学してこのサービスを始めたのです。Q2:体験した人々の一番人気は寿司作りだそうですが、ホスト登録が一番多い料理は何でしょうか。また、サービスを提供する側として今後増やしたいメニューはありますか?お寿司、ラーメンといった海外で知名度の高い日本食から、豚の生姜焼きや肉じゃがなどの一般的な家庭料理、ベジタリアン・ビーガン向け料理、また和菓子作りや茶道体験など幅広い料理体験が東京を中心に約550件登録されています。

登録者が一番多いのは寿司体験で、握りずしからちらし寿司、てまり寿司までそれぞれのホストが工夫を凝らした寿司体験を登録してます。今後は海外での人気が高まっている日本のスイーツ体験(抹茶スイーツ、メロンパン、和菓子など)を増やしていきたい、と考えています。・世界の食のインフラをめざしてQ3:実際にサービスを利用したユーザーからの反響はいかがなものでしょうか。料理を提供するホストは一般家庭の主婦を中心に、日本全国で約1700人が登録しています。累計利用者数は欧米を中心に約1000人です。

日本の家庭料理の作り方を学べるのはもちろん、一般の家庭を訪問するというローカルな文化体験や、ホストとの交流、そこから生まれるつながりなど、日本滞在中で一番の思い出とレビューする旅行者が多数います。帰国後にホストとの交流が続いているゲストも多いようです。Q4:サービスを通して外国人観光客にどのようなことを伝えていきたいですか?未来の展望と併せてお聞かせください。
旅先で現地の人と現地の家庭料理を味わう。飾ったものではなく、ふつうの暮らしを体感する。そんな経験の中こそ観光地を巡るだけでは得られない、本当の意味での異文化体験が隠されています。

「airKitchen」がめざすのは、世界中の人たちが現地の食や人とのふれあいを通して、お互いの文化の違いを楽しみ、尊重しあう世界です。私たちならそんな世界を実現できる、と確信しています。今後はサービスの海外展開とともに普段の食生活にも手を広げ、世界の食のインフラをめざすつもりです。
インタビュー後の2月5日、「airKitchen」の海外サービスが正式にスタートした。こちらは外国を訪れる日本人旅行者のためのサービス。現在はイタリアやタイなど8か国で展開し、120人以上のホストが登録している。お互いの文化を知り、尊重し合うことができる「airKitchen」。永津氏がめざす世界が実現する日もそう遠くないだろう。

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