日本ハム、中田不在も無問題!? 王柏融、清宮らが躍動

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2019年02月21日 20:40  ベースボールキング

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日本ハム・王柏融
◆ 主砲が肉離れで戦線離脱

 2月1日から始まった春季キャンプも終盤戦を迎え、今週末からはいよいよオープン戦が幕をあける。開幕投手やスタメンの座など、多くの球団で熾烈なポジション争いが続いている。そんななか、日本ハムの栗山英樹監督は開幕投手に昨季11勝(6敗)をあげた上沢直之、2戦目には新戦力となる金子弌大(前・オリックス)を先発させることをすでに発表した。

 先発の軸となるふたりに加え、来日2年目となるニック・マルティネスやブライアン・ロドリゲス、さらには有原航平もいる。彼らが本来の力を発揮してくれれば、昨季は手が届かなかったパ・リーグ制覇も決して不可能ではない先発投手陣だ。

 一方の野手に目を向けると、正捕手候補の筆頭格だった清水優心が腰を痛めて開幕絶望となり、渡辺諒が右内腹斜筋肉離れで戦線離脱。主将であり、4番としてチームの中心に座り続けてきた中田翔も左内転筋の肉離れで戦列を離れている。投手陣に比べると、順調に来ているとは言い難い状況だ。

 とくにチームの中軸である中田の離脱は大きな痛手と言える。しかし、ここまでのところは、王柏融(ワン・ボーロン)と清宮幸太郎というふたりのスラッガーが、その穴を埋めるかのような活躍を見せている。


◆ 王は6試合連続安打、清宮にも一発

 CPBL(台湾)で打率4割、三冠王と圧倒的な成績を残した王は、同リーグ初となるポスティング制度を用いて日本ハムへとやってきた。大きな期待を背負っての合流だったが、アリゾナでの一次キャンプ中からフリー打撃、練習試合で快音を響かせる好発進。

 二次キャンプ地の国頭(沖縄県)に入ってからも当たりが途絶えることはなく、紅白戦ではバックスクリーン横への本塁打も放っている。対外試合でも安打を重ねており、ここまで実戦で6試合連続安打(12打数8安打)と勢いは止まらない。21日の楽天戦でも2打数2安打と結果を残しており、外野守備に対する不安はあるものの、この打撃力なら十分にカバーできそうだ。

 一方の清宮は1月に右手首痛を発症しキャンプでは出遅れ気味だったが、早い段階でフリー打撃を再開。すでに実戦にも出場し、レギュラー獲りへ向けてアピールを続けている。21日に行なわれた楽天との練習試合では、楽天の先発・池田から実戦第1号となる3ランをバックスクリーン右に放り込むなど、3安打5打点の大暴れ。3月に行なわれるメキシコ戦に向けた侍ジャパンのメンバーにも選出されており、さらなるステップアップが期待されている。

 その他にも大田泰示がドラフト1位の吉田輝星から紅白戦で本塁打を放つと、翌日の阪神戦でも連発。楽天との2連戦でも結果を残しており、中田の不在を感じさせないパフォーマンスを見せている。その中田は3月中旬にも戻ってくる予定だが、その中田が他の打者が好調であれば無理をする必要はない。特に清宮には、逆に中田が焦りを感じるような活躍を見せてもらいたいところ。あとは、栗山監督がどのように考え、動いていくのか。指揮官の起用法を含め、今後の実戦にも注目していきたい。

 日本ハムは明日の休養日を挟み、23日(土)に広島と、24日(日)には巨人と対戦する。


◆ 21日の練習試合結果

【金武】楽天−日本ハム
日|530 032 000|5
楽|000 400 000|3

▼ 日本ハム
(右)浅 間
(中)西 川
(左)王柏融
(三)近 藤
(指)大 田
(一)清 宮
(二)石 井
(捕)石川亮
(遊)中 島
先発:加 藤

▼ 楽天
(左)オコエ
(右)田 中
(二)浅 村
(指)ウィーラー
(一)内 田
(三)渡辺直
(中)辰 巳
(捕)太 田
(遊)村 林
先発:池 田

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