飛行機エンジン部分に硬貨投げ込まれフライトキャンセル またもや中国で

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2019年02月27日 17:32  Techinsight Japan

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またしても中国で乗客、飛行機エンジン部分に硬貨を投げ入れる(画像は『shanghaiist 2019年2月23日付「Yet another passenger tries to throw coins into plane’s engine to pray for a safe flight」』のスクリーンショット)
その幸先のいい名前がこのような問題を引き起こしてしまう傾向にあるのだろうか。またしても搭乗客が、機体エンジン部分に硬貨を投入する出来事が中国で起こった。こうした事態は今回で少なくとも4度目であり、そのうち2件は「雲南祥鵬航空(Lucky Air)」の乗客による行為であることが判明した。『shanghaiist』『China Daily』などが伝えた。

2月17日、安徽省の安慶空港から雲南省の昆明市へ向かう雲南祥鵬航空(Lucky Air)の8L 9960便がフライトキャンセルを強いられた。

航空職員がエンジン左側の地面に落ちていた2枚の1元(約17円)硬貨を発見したのだ。職員らが既に搭乗していた乗客に誰がしたのかを尋ねると、28歳のLu(ルー)という男性乗客が名乗り出て「安全な旅の願掛けをした」と機体エンジン部分への硬貨投入を認めた。

安全な旅になるどころか危険極まりない行為であるため、当局はLuを7日間拘束。航空会社側は念のための再検査を余儀なくされ、搭乗していた162人の乗客を降機させた。フライトはキャンセルとなり、Luを除く161人は翌日の便で昆明市へ向かった。

航空会社側によると、今回14万元(約232万円)の損害を生じさせたLuに対して法的措置を取る予定という。中国では機体エンジン部分に乗客が硬貨を投入するという迷惑行為は今回で少なくとも4件目で、そのうち3件は安慶空港で起こっており、被害に遭った航空機のうち2件が昆明市行きの雲南祥鵬航空(Lucky Air)機であるとのことだ。

最初にこの行為が発覚したのは、2017年6月。上海浦東国際空港で中国南方航空機のエンジン部分に1.7元を投げ入れた80歳の女性乗客が原因で、飛行機は5時間の遅れと100万元(約1,650万円)の損害を生じさせた。その何か月か後には、76歳の女性乗客が安慶空港で昆明市行きの雲南祥鵬航空(Lucky Air)機のエンジン部分に硬貨を投入。拘束されるも80歳女性同様、高齢ゆえに罪に問われることはなかった。そして今年1月には、乗客の誰かが安徽省安慶市から上海に向かう予定の中国東方航空の機体エンジン部分に2枚の硬貨を投げ入れたとして、離陸に2時間近くの遅れが発生した。

中国民航大学のオーヤン・ジエ教授は、「飛行中に硬貨がエンジンの中へ入った場合、エンジンが破壊される可能性は非常に高くなります。硬貨が核部分に吸い込まれると、エンジンが震え、スピードが落ち、空中で止まる可能性さえあります。そうなると乗客全員を大きな危険に晒すことになります。近年、緊急避難用のドアをこじ開けたり客室乗務員に暴行を振るったりと、何かと旅行者の問題行為が目立ちます。このような迷惑な乗客はブラックリストに載せ、飛行機の利用を禁じるべきです」と述べている。

画像は『shanghaiist 2019年2月23日付「Yet another passenger tries to throw coins into plane’s engine to pray for a safe flight」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

このニュースに関するつぶやき

  • 1元の硬貨をエンジン部分に投げ込む 安全な旅の願掛けは迷信だ。電車置石にも似ているので止めるべきです。例え、鵜戸神宮にある丸中に投げ入れたら願い叶う事、実は3つも入ったのに願い叶わなかったですよ。だから迷信
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