菅野も射程圏…?「通算100勝」が期待される投手たち

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2019年03月01日 12:12  ベースボールキング

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ベースボールキング

CS史上初のノーヒットノーランを達成しガッツポーズする巨人・菅野(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ 現役最多は岩隈久志の日米通算170勝

 昨オフ、大型補強が話題を集めた巨人。なかでもメジャーから日本球界に復帰する岩隈久志の電撃加入は大きなサプライズとして伝えられたが、その岩隈はどうやら開幕には間に合いそうもないという。

 2016年まではメジャーでもバリバリで投げていたが、2017年の9月に右肩を手術。昨季はメジャーでの登板がないまま、7年間過ごしたシアトルを後にした。マイナーでは実戦登板も果たしており、この春のキャンプでもブルペンに入って投球を行っているものの、投球練習を視察した原辰徳監督の評価は「時間がかかりそう」というもの。開幕ローテーションから外れることも明言していて、現在は5月中の一軍登板を目指して二軍で調整していく方向となっている。

 日本で107勝・メジャーで63勝の計170勝という実績を誇る右腕。日米通算の数字では現役最多勝ということになる。近年は特にハードルが高くなっている名球界入りの条件・通算200勝に一番近い存在であり、現在38歳という年齢はあるが数年内の到達に期待がかかる投手なのは間違いない。

 現役投手で岩隈に次ぐ勝利を挙げているのが、ヤクルトのベテラン・石川雅規。この1月に39歳となった左腕はこれまで163勝を記録していて、あと37勝を積み上げることができるかというところ。この春のキャンプも一軍で精力的な動きを見せており、開幕ローテーション入りに向かってアピールを続けている。


 近年は投手の分業制が定着したこともあって、「200勝」という数字の難易度はかなり上がっている。実際、岩隈や石川もこの1年では届くところではなく、年齢やコンディションとの兼ね合いもあって達成できずにキャリアを終えるという可能性も大いにある。

 では、将来的に「200勝」というところが期待される通算100勝の候補というとどれだけいるのか。今季中の達成が期待できそうな投手をピックアップしてみる。


◆ 菅野はあと「24」

 現時点で、通算100勝に最も近いところにいるのが巨人の大竹寛。広島からFAで巨人に移った初年度こそ9勝をマークしたものの、以降は苦しむシーズンも多く、昨季はわずかに1勝止まり。今季は節目の記録達成と復活がかかった重要なシーズンになる。

 また、その他では通算96勝のオリックス・成瀬善久や、今年から日本人扱いになった阪神のランディ・メッセンジャーも95勝。さらに中日・吉見一起は88勝、ヤクルト・館山昌平が85勝と続いていくが、名前が挙がってくるのはベテランばかり。復活にかける選手が多く、「200勝」という数字は現実的ではない。

 そんななかで候補を探してみると、通算76勝というところに巨人・菅野智之が出てくる。言わずと知れた巨人の大黒柱であり、2年連続で沢村賞を受賞している日本のエース。常識的に考えれば今季中の通算100勝は難しいところだが、どこかで「やりかねないのでは……」と思わせるような圧巻の投球を続けている。

 シーズン24勝といえば、現在はヤンキースでプレーしている田中将大が海を渡る前年の2013年に記録。24勝0敗1セーブという信じられない成績だったが、その年の秋に行われた日本シリーズで、シーズン24勝を挙げた田中に投げ勝ったのが菅野だった。

 今年で30歳になる右腕にとって、「100勝」は通過点。「200勝」の大台に向かって、折り返し地点を迎えるのは今年か、来年か……。菅野の投球に注目だ。

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  • 100勝で騒がれる時代てなんかな〜
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