「美肌菌」でハリ肌に!皮膚常在菌のバランスが整う生活習慣

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2019年03月01日 20:40  つやプラ

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40代からの女性のための美容・健康法とエイジングケア情報を発信する、美容マガジン

私たちの身体の中に、「美肌菌」という、肌にハリやうるおいをもたらし、肌の老化をくい止めてくれる菌がいることをご存知でしょうか。

美肌菌は、肌を内側から美しくする腸内に存在する菌と、肌を外側から美しくする菌がいるのですが、その中でも今回は、美容ライターの筆者が、肌を外側から美しくする「美肌菌」の働きについてご紹介させていただきます。

■私たちの皮膚に存在する美肌菌とは

私たちの皮膚に存在する美肌菌とは

私たちの皮膚には、「皮膚常在菌」と呼ばれる菌が、いつも棲んでいます(皮膚常在菌の生態系のことを、肌フローラと呼んでいます)。

その数は、わかっているだけで30種以上、1兆個以上といわれています。

この皮膚常在菌の中には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類が存在します。

善玉菌は「肌にとって良い影響を及ぼす菌」、悪玉菌は「増えるとトラブルのもとになる菌」。日和見菌は「環境や条件によって良くも悪くも働く菌」です。

その中でも善玉菌の代表と呼ばれる「表皮ブドウ球菌」のことを、「美肌菌」と呼んでいます。

■美肌菌の2つの働き

この表皮ブドウ球菌と呼ばれる美肌菌は、私たちの皮膚の表面、角質層の表面と内部に棲んでいます。

(1)「グリセリン」で肌の中からうるおう

美肌菌は皮膚の汗や皮脂を食べ、グリセリンを生み出します。

グリセリンといえば、化粧品の原料としてもよく使われている保湿成分。肌のうるおいを保つ働きがあり、乾燥による肌荒れなども防いでくれます。

化粧品の場合だと角質層の表面に働きかけますが、美肌菌は角質層の内部にも棲んでいるため、グリセリンが肌の内側からうるおい効果を発揮してくれるのです。

(2)「脂肪酸」で弱酸性をキープ

また、美肌菌はグリセリンの他に脂肪酸も生み出してくれます。

健康な肌の状態というのは、肌が弱酸性に保たれているのですが、この脂肪酸は肌を弱酸性に保ち、抗酸化ペプチドという物質が悪玉菌の増加を抑えてくれるのです。

■皮膚常在菌のバランスを整えて美肌に

美肌菌が不足すると様々な肌トラブルが起きてくるので、美肌のためには「皮膚常在菌」のバランスを整えることが大切です。

美肌菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:1のバランスがベストな状態といわれています。

■美肌菌を守る・減らさないためにできること

(1)洗顔を見直す

美肌菌を守るためには、洗顔を1日1回にするのがおすすめです。

ゴシゴシと洗うと美肌菌のエサとなる皮脂まで奪ってしまうので、ふんわりとした泡でやさしく洗顔します。

また、合成界面活性剤や防腐剤を含まないクレンジングオイルを使用する、植物由来のオイルでメイクをオフするなど、肌にやさしいクレンジングを使って肌に負担をかけないようにしましょう。

(2)化粧品を使わない日を作る

防腐剤や殺菌成分(アルコール)を多く含む化粧品などを使用していると、美肌菌を減らしてしまうのだそうです。休みの日などに、メイクをしない日を作りましょう。

(3)美肌菌を増やす食事をする

もっとも大切なことは、食事の習慣を正すことです。

食品添加物を含む加工食品ばかり食べたり、栄養バランスを考えなかったりしていませんか? スキンケアと共に、体の内側から健やかになることが大事です。

美肌菌を育てるには、食事の生活習慣を整えることがとても大事です。日々の心がけが美しさをつくっていきます。楽しみながら、自分の習慣を変えていきましょう。

(美容ライター 鈴木ミカ「美容は楽しむもの」という言葉に心を動かされ、いっそう美容の道を極めたいと思うようになる。好きが高じて美容ライターに。webを中心に美容情報を発信する。)

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